一度に500人犠牲も…殺人的「速度戦」を金正恩氏が止めた理由
同国ではこれまで、無茶な工期のゴリ押しにより、貴重な人命が大量に失われてきた。
(参考記事:「事故死した98人の遺体をセメント漬け」北朝鮮軍の中で起きていること)
最近でも、金正恩氏が注力しているもうひとつのプロジェクトである三池淵(サムジヨン)郡の再開発については、完成目標が1年ほども前倒しされ、厳冬期にまで工事の続行が命じられた。
(参考記事:金正恩氏の背後に「死亡事故を予感」させる恐怖写真)
三池淵郡は、厳冬期には最低気温がマイナス30度以下にもなり、本来なら工事に適さない。しかし、工事のやり直しに工期の前倒しが重なり、冬場にも工事をせざるを得ない状況となったのだ。