金正恩氏が軍隊に「武力統一」を強調する、致命的な裏事情

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北朝鮮の金正恩党委員長は16日、朝鮮人民軍航空・対空軍第1017軍部隊戦闘飛行士の飛行訓練を指導した。これに続き17日には、国防科学院が実施した新型戦術誘導兵器の試射を視察した。

金正恩氏が軍事活動の視察を行うのは、実に久しぶりのことだ。2017年には弾道ミサイルの発射実験をしょっちゅう視察していた。あの頃に比べれば、北朝鮮はずいぶん静かになったものである。

このように感じているのは、北朝鮮の兵士たちも同様だろう。米軍の軍事圧力下で弾道ミサイルの発射実験を強行する際には、相当な緊張感が伴ったはずだ。現場で重大な事故が起きた形跡も捉えられており、まさに「実戦さながら」といった雰囲気だったろう。

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それだけに、昨年からの対話ムードの中での気の緩みも大きいに違いない。実際、両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋によれば、軍の内部では将兵に対する思想教育が強化されているという。