金正恩の「突撃隊」が機能マヒ…若者ら「生活の方が大事」

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両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋は、朝鮮社会主義女性同盟、金日成ー金正日主義青年同盟などの組織が、当局から割り振られた勤労動員の人数を確保するために、町で無為に過ごしている人にカネを渡して雇っていると伝えた。

彼らが受け取る日当は20元(約320円)。3日間働けば交通費まで含めて80元(約1280円)の収入になる。不景気で市場で商売しても大した儲けにならない中、動員に行けばコメが6キロも買える収入が得られるというわけだ。

彼らは「代打労力」と呼ばれている。国がやらせるタダ働きを、民間人が賃金労働に仕立ててしまった形だ。

ただでさえ劣悪な動員現場での労働だが、代打労力にはさらに劣悪な条件が強いられる。

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「所属する単位(組織や企業)などがなく、単にカネを稼ぐためにやってきた人々には、現場の指揮部が課題を多く出す。また、宿や食事も自分で解決しろと言われる。カネをもらったんだから自分で適当にやれと(突き放される)」(情報筋)