1日に3人射殺、7人を自殺させた「金正恩の忠臣」が辿る末路

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両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋によると、亡くなったのは朝鮮労働党の大紅湍(テホンダン)郡副委員長の30代の息子と、同行していた2人だ。

息子は、恵山(ヘサン)市の人民委員会(市役所)で働いていたが、軍糧米(軍に供給される米)500キロ以上を横領、売り払った容疑で検察所の検閲(査察)を受けていた。 身の危険を感じた彼は、中国に逃亡を図ったようだ。

手助けしたのは、国境警備隊第25旅団直属1中隊のキム政治指導員と兵士2人だ。少しでも安全に脱北するには、国境警備隊とブローカーの手助けが欠かせない。もちろん高額のワイロが必要だが、幹部の息子だけあって、なんとかして用立てたのだろう。

先月28日午前11時ごろ、3人はキム政治指導員と兵士の手招きで川を渡ろうとしていた。ところが、パトロール中だった副中隊長(上尉=大尉と中尉の間の階級)に見つかってしまった。