体はボロボロで家庭も崩壊…北朝鮮「負傷兵」たちの悲惨な末路
平安北道(ピョンアンブクト)の情報筋は、新義州(シニジュ)には栄誉軍人に設計、統計などの専門知識を教え幹部に育て上げる栄誉軍人学校があると紹介しつつも、「卒業後、栄誉軍人は栄誉軍人工場、あるいは一般的な工場、企業所の幹部として配属され出世できると思っていたが、実際はカネとコネがなければ入学すらかなわない」と実情を語った。
高級幹部やトンジュ(金主、新興富裕層)を親に持つ栄誉軍人は、国の全面的なサポートを受けて成功できるが、カネもコネも持たない栄誉軍人は極貧の生活を強いられ、その鬱憤から妻や家族に暴力を振るい家庭が崩壊する事例が増加し、深刻な社会問題となっている。
当局は、栄誉軍人を含めた朝鮮戦争に従軍した「戦争老兵」に配給する食糧を、国民から供出させ、批判を浴びている。金正日政権時代よりは待遇が改善したとは言え、おそまつなことには変わりない。
(参考記事:金正恩氏の「高級ベンツ」を追い越した北朝鮮軍人の悲惨な末路)