北朝鮮で、政府のやり方に異を唱えるのは非常に危険な行為だった。そんなことをすれば、夜中に密かにどこかに連れ去られ帰ってこなかったり、政治犯として収容所送りにされたりしていた。 例えば、1990年代後半に北朝鮮を襲った大飢饉「苦難の行軍」から人々を救おうとして規則を破った工場の幹部が処刑されたことに、集団で異を唱えた労働者たちは悲惨な末路をたどった。 (参考記事:抗議する労働者を戦車で轢殺…北朝鮮「黄海製鉄所の虐殺」) それから20年。一切の権力批判が許されなかった北朝鮮社会が ...

よりよい生活を求めて国境の川を渡って中国に向かった北朝鮮女性が、人身売買の餌食になる事例は枚挙に暇がない。 (参考記事:中国で「アダルトビデオチャット」を強いられる脱北女性たち) 中国政府は、脱北者を発見し次第逮捕し、北朝鮮に強制送還するため、摘発を恐れ多くの脱北女性が身を潜めて暮らしている。これに対しては、米議会の中国問題に関する連邦議会・行政府委員会(CECC)が、北朝鮮女性の人身売買を助長している中国政府機関や個人に対し制裁措置を取ることを勧告するなど、国際的な非難も高 ...

北朝鮮の金正恩党委員長の旗振りで始まった高級リゾート「元山葛麻(ウォンサンカルマ)海岸観光地区」の建設事業。外国人観光客を多数誘致し、外貨を確保するのが目的と見られる。 (参考記事:対話ムードを受け「観光大国」への野心をふくらませる北朝鮮) ところが、その工事現場では様々な人権侵害、大事故が多発しており、このままでは「いわくつきリゾート」「事故物件」になりかねない様相を呈している。 (参考記事:「手足が散乱」の修羅場で金正恩氏が驚きの行動…北朝鮮「マンション崩壊」事故) 死体 ...

北朝鮮では、建国直前の1946年7月30日、臨時人民委員会が「朝鮮男女平等権法についての法令」を発表した。これには女性の選挙権、被選挙権の保障、強制結婚の反対、離婚の自由、養育費訴訟権の認定、一夫多妻制の否定などの内容が含まれている。 (関連記事:北朝鮮女性を苦しめる「マダラス」と呼ばれる性上納行為) それから72年が経過した先月30日、朝鮮労働党機関紙の労働新聞「代を継いで首領福を味わう朝鮮女性の無限の歓喜」というタイトルの記事を掲載した。「首領福」とは、「立派な最高指導者 ...

【キャプチャ画像①】プリント入りのTシャツをとがめられだ若者 【キャプチャ画像②】外人モデルのパッケージ写真 【キャプチャ画像③】全身を撮影される若い女性 【キャプチャ画像④】顔と名前、学校名までさらされた女子高生 【キャプチャ画像⑤】小学生も容赦なし

韓国のKBSは7日、アシアナ航空のキャビンアテンダント(乗務員)研修生たちが、同社を所有する錦湖アシアナグループの朴三求(パク・サムグ)会長をもてなすため、セクハラに近いイベント参加を強要されていたと報道。その場面を収めた映像を入手して放映した。韓国メディアは、まるで北朝鮮の「喜び組」のようだと報じた。(【動画】韓国版「喜び組」…アシアナ研修生たちの会長接待) 映像には、アシアナ航空のユニフォームを着た女性30名ほどが団体で、「会長にお会いする日、しきりにときめく心に眠れませ ...

【写真】北朝鮮・三池淵郡の危ない工事現場①(参考記事:【写真と解説】危険すぎる!金正恩氏が視察した北朝鮮の建設現場) 【写真】北朝鮮・三池淵郡の危ない工事現場①(参考記事:【写真と解説】危険すぎる!金正恩氏が視察した北朝鮮の建設現場)

【写真】北朝鮮・三池淵郡の危ない工事現場②(参考記事:【写真と解説】危険すぎる!金正恩氏が視察した北朝鮮の建設現場) 【写真】北朝鮮・三池淵郡の危ない工事現場②(参考記事:【写真と解説】危険すぎる!金正恩氏が視察した北朝鮮の建設現場)

北朝鮮の鉄道を巡っては、我々がびっくりしてしまうようなエピソードがいくつも伝えられている。最近では、兵役を終えて故郷に帰るところだった若者が、列車の中で餓死してしまうという事件があった。 列車の進み方が遅すぎたために、目的地にたどり着く前に、手元にあった食糧を食べ尽くしてしまったのだ。 (参考記事:東京から岡山まで10日!? 電力難が招く北の「鉄道崩壊」) このほかにも、通勤列車が大爆発に巻き込まれ、一度に3000人が犠牲になったとされる事故についても伝えられている。どうやら ...

北朝鮮国営の朝鮮中央通信は30日、金正恩党委員長が中国との国境に面した平安北道(ピョンアンブクト)の薪島郡(シンドグン)を視察したと伝えた。同郡には、2011年に「経済地帯(特区)」に指定された鴨緑江(アムロッカン)河口の中州・黄金坪(ファングムピョン)も含まれる。黄金坪は中国との共同開発計画があるが、主導していた張成沢(チャン・ソンテク)元党行政部長が処刑されて以降、中断している。 張成沢氏の処刑は、北朝鮮の政治経済に様々な影響を与えた。多くの人々が「一味」と見られて粛清さ ...

北朝鮮では最近、通信ケーブルや電線の盗難が相次いでいる。当局はいつものように厳罰を持って対応する方針を示したが、同様の犯行は一向に減る気配がない。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。 両江道(リャンガンド)の情報筋によると、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)第12軍団のある部隊の兵士たちが、「政府線」と呼ばれる通信ケーブルを切断しようとしていたところを、張り込み中の機動巡察隊に逮捕された。 政府線とは、首都平壌の政府機関から地方政府を結ぶ通信ケーブルだが、銅製で売ればかな ...

日本海沿岸に漂着した北朝鮮の漁船は、木材をクギで固定しコールタールを縫って水密処理した構造になっている。これだと、船体が波に揉まれているうちにクギが抜け、海上で分解してしまう危険性が大きい。

北朝鮮の内閣などの機関紙・民主朝鮮は19日、日本の安倍政権が「海外侵略に狂奔している」とする論評を掲載した。朝鮮中央通信が伝えた。 論評は「日本のしつこい軍事大国化策動によって『自衛隊』武力は武装装備の面において世界一流の軍隊に劣らない攻撃能力を備えるようになったし、海外での軍事活動範囲も大幅に拡大された」と指摘。 (参考記事:北朝鮮、安倍政権を警戒「軍事大国化に狂奔」) 続けて、憲法改正さえ実現すれば「日本は過去と同様、何の拘束も受けずに世界の任意の所で任意の国を対象に軍事 ...

日本政府は、北朝鮮の金正恩党委員長が9月にロシア極東ウラジオストクで開かれる「東方経済フォーラム」に出席する場合、現地で安倍晋三首相との首脳会談を実現させることを目指す方針だという。ロシアは同フォーラムに金正恩氏を招待しており、安倍氏も出席する予定だ。 報道によれば、金正恩氏は12日の米朝首脳会談で「(安倍)首相と会う可能性がある。オープンだ」とトランプ大統領に述べ、会談に前向きな考えを示していたという。 日朝首脳会談が実現すれば、それ自体は大いに結構なことだ。しかし問題は、 ...