朝鮮民主主義人民共和国における人権に関する国連調査委員会の報告(本文)
I. 序 1 国連人権理事会は、2013年3月21日に採択した決議22/13により、朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)における人権に関する国連調査委員会を設置した。同決議22/13において、理事会は同調査委員会に対し、特に人道に対する罪に相当しうる人権侵害についての、全面的な説明責任の確保という観点から、同国における組織的、広範かつ重大な人権侵害について調査する任務を与えた。 2 人権理事会議長は 2013年5月7日、北朝鮮人権状況特別報告者であるマルズキ・ダルスマン(イ ...
北のミサイル潜水艦開発(上)「日本企業」の影
北朝鮮が弾道ミサイル潜水艦の開発を進めている、との観測が浮上している。日本ではほとんど報じられていないが、韓国メディアは盛んに取り上げている。 弾道ミサイル潜水艦は核ミサイルを装備し、水中に潜んで敵国の深部をねらう。開発が事実なら、日米韓にとっては厄介な話だ。 第一報は、「ワシントン・フリー・ビーコン」なる米国のニュースサイトからもたらされた。 【関連記事】「北が弾道ミサイル潜水艦開発中」米メディア 中国軍の動向などで、いくつもスクープを飛ばしている媒体だ。 そして、韓国の主 ...
北朝鮮ではブラジャーすらタブーだった?
かつて、北朝鮮では女性がブラジャーをつけるのはタブーだったという。ところが、最近では若い女性を中心にブラジャーは一般的になり、さらに年配女性もつけはじめているという。北朝鮮女性の考え方を激変させた「ブラジャー」が北朝鮮をさらに変化させるのかもしれない。 ブラジャーは「資本主義遊び人風」でタブー 「90年代まで女性がブラジャーをつけるのは『資本主義遊び人風』と見られていた。ところが、2000年以後は外国製ブラジャーが北朝鮮の市場に流入し、また『韓流』の影響もあって30代女性を中 ...
美貌の女性の歯を抜いて…崔龍海の極悪性スキャンダル
北朝鮮では、異常極まりない性的スキャンダルを起こした当事者が、権力ナンバーワンとして登場するのが現実である。北朝鮮権力層の道徳的水準の低さを表しているといえる。 【人気記事】金正恩氏が反応「過激アンダーウェア」の美女モデル写真 朴槿恵大統領は13日、青瓦台(大統領府)の主席秘書官会議で、尹昶重(ユン・チャンジュン)前大統領府報道官がセクハラ疑惑で更迭された問題と関連し、国民に謝罪した。朴大統領の就任後初の国民向け謝罪であり、青瓦台が同事件を極めて重大なものとして認識しているこ ...
労働新聞に記載されていた金正恩氏の実母「高ヨンヒ」
次の写真は、1972年12月30日付の朝鮮労働党の機関紙労働新聞である。この年の10月に金正日は中央委員会に選任されている。「朝鮮民主主義人民共和国 中央人民委員会」で発令された政令の一番上にはこう書いてある。 勲章をもらった金正恩氏の実母「高ヨンヒ」 「芸術人たちに朝鮮民主主義人民共和国功勲俳優の称号を与える」 序列の1番目は映画「花を売る乙女」で主役をつとめた洪英姫(ホン・ヨンヒ)。7番目と8番目に万寿台芸術団所属の俳優の名前が記されているが、7番目は当時のスター俳優だっ ...
金正恩氏、最新型の携帯電波探知機の導入を指示
韓国の対北朝鮮放送、北韓改革放送は8日、金正恩氏の指示により、中朝国境地帯で最新の携帯電話の電波探知器が導入されたと報じた。 同放送は、「密貿易と脱北が最も多い恵山(ヘサン)、会寧(フェリョン)、穏城(オンソン)などで、最新の携帯電話の電波探知器が導入された。(北朝鮮当局は)内部情報の漏えいや、脱北者の増加が体制維持に深刻な危機を及ぼすと判断し、対処に躍起になっている」とも報じた。 既存のロシア製の電波探知機は、探知距離が5キロ程度だったが、新たに導入したドイツ製と中国製は、 ...
北朝鮮で禁じられた占いが大流行する背景
北朝鮮の社会主義憲法は、信教の自由について次のように定めている。 公民は信仰の自由を持つ。この権利は、宗教の建物を建てたり、宗教儀式をなどを行うことを許容することで保証される。宗教を外国勢力を引き入れたり国家社会秩序を害するのに利用できない。 自由の部分よりも、制限の方に力点が置かれていることがわかる。 北朝鮮は、建国前から「すべての宗教は迷信とも同じで、それを信じる者は階級意識が麻痺し、革命の意欲がなくなる一種のアヘン」と規定している。また、社会科学出版社の政治辞典は、宗教 ...
北朝鮮、9ヶ月間で労働党幹部3人死亡のミステリー
北朝鮮の指導政党「朝鮮労働党」組織指導部第1副部長の朴正順(パク・ジョンスン)氏(82)が22日、死亡した。公式報道によると死因は肺がんだったという。 朴氏は、昨年9月に開催された第3次党代表者会で組織指導部の第1副部長に就任。金正日総書記も部長を務めた朝鮮労働党組織指導部は、党・軍・政の主要部署を総括し、組織管理と要人の責任を負うほどの絶大な権力を誇り、「党の中の党」とまで言われた。 しかし、この9ヶ月間で、第1副部長が3人も死亡するという異例の事態が起きている。 謎が残る ...
父親譲り?「金正恩は秘密パーティーを踏襲するだろう」
金正日の健康問題で、金正恩への権力継承が急速に進んでいるなか、後継体制がソフトランディングするかどうかに内外の関心が高まっている。 現在における金正恩後継体制の内的不安定要因は、▲金正恩後継体制の準備不足▲金正恩の経験とリーダーシップの欠如▲金正恩の脆弱な支持基盤と支配エリートの反発▲後継過程での派閥の形成などが挙げられている。 金正恩は、こういった不安定要素をおさえるために、天安艦爆沈事件や延坪島砲撃のような対外挑発に力を注ぎながら、内部ではパワーエリートの掌握に力を入れて ...
中学を卒業した女学生まで性売買
両江道恵山市で、企業型性売買事件が摘発されて、主な宿泊施設や青年恵山駅周辺の住宅街で、道の非社会グループの検閲が実施されていることが分かった。 両江道の内部消息筋は25日に、「7月20日に『恵明旅館売春事件』が発生して、旅館の支配人と部屋の管理責任者、簿記員(会計員)などが道の検察所に収監された」と述べ、「ウィヨン鉄道旅館や駅前旅館、恵山ホテルだけでなく、青年恵山駅周辺の住宅街でも宿泊検閲の嵐が吹いている」と伝えた。 恵山市恵明洞の恵明旅館は、中央党の幹部たちが頻繁に利用する ...
将軍様の特別な遊戯「喜び組」の実態を徹底解剖
金正日総書記は、1974年頃から自分の側近たちと秘密パーティーを開くようになった。権力を強固にするため、労働党の主な役職を自分に忠誠をつくす人で埋める親衛勢力を作るために、パーティーを利用したのだ。 ある美女の告白 このパーティーの雰囲気をもりあげるために、動員された女性たちが「喜び組(キップンジョ)」と呼ばれる。 韓国では、金正日氏を擁護するためか、いまだに「喜び組はデッチ上げだ」と言われることがあるが、これは「喜び組」が深く研究されず、また、こうした北朝鮮の核心情報を知ら ...
【写真】美貌の北朝鮮ウェイトレス、ネットで人気爆発
最近、ネチズン(ネットユーザー)の間で人気上昇中という「北朝鮮食堂の美人従業員」が、カンボジアの食堂でダンスをしている映像が動画共有サイトでも話題を集めている。 この女性は、カンボジアのシェムリアップにある北朝鮮レストラン「平壌冷麺」で働く従業員だ。韓国の女性俳優キム・テヒとも似ているため、韓国のネチズンの間で人気を集めている。 妖艶動画に韓流女優も「完敗」 動画共有サイトにはカンボジアの観光客が「平壌冷麺」で公演するこの女性を直接撮影した画面が出ている。 映像には1人の女性 ...
金正日の女性関係、数知れぬ犠牲者たち【上】
金正日の女性関係を見ると、人間金正日に近付くことができる。彼も既に還暦を過ぎた。後継者作業を開始しなければならない時が近付いている。 もちろん、実際に後継者が決まることは別問題だ。 金正日が後継者を決めないのは、権力に対する執着が最大の原因だが、複雑な女性関係による家族関係にも理由がある。 金正日の私生活は徹底的にベールに包まれている。私生活の特性上、客観的な資料があまり存在しない。だが、彼を近くで見守った人々のすべての口をふさぐこともできない。金正日と一緒に生活した人々の証 ...
金正日の女性関係、数知れぬ犠牲者たち【下】
( 金正日の女性関係、数知れぬ犠牲者たち【上】 から続く ) 金正日は、高ヨンヒとの間にジョンチョル(正哲)とジョンウン(正恩)の兄弟をもうけた。2004年5月からは、軍部隊に「高ヨンヒの肖像画が掲げられた」という証言が相次いだが、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の講演資料に登場する「尊敬するお母様」は高ヨンヒと見て間違いない。 平壌で秘密パーティー、外国の女性も また、北朝鮮国内では、後継者としてジョンチョルに視線が集まっているという分析が有力だったが、金正日は後継者問題については一 ...
「人であることをあきらめる」ほど凄惨な北朝鮮の鳩拷問
鳩拷問とは 「腕も足も四方に縛られてぶら下げられたまま拷問を受けた。人であることをあきらめるしかなかった」 咸鏡北道(ハムギョンブクト)会寧(フェリョン)の保衛部(秘密警察)地下監房と、耀徳(ヨドク)収容所にいた脱北者が、血なまぐさい苦痛の経験をを証言した。 3月に北朝鮮の拷問の実態を明らかにした報告書、「拷問の共和国、北朝鮮」をを発行した北朝鮮人権市民連合(理事長ユン・ヒョン)は2日、外信記者クラブの記者会見で、組織的かつ体系化された北朝鮮の拷問の実態を告発した。 1999 ...
北朝鮮の公開裁判の判決文全文
デイリーNKは、北朝鮮の咸鏡北道(ハムギョンブクト)会寧(フェリョン)にある会寧市場と、市内の遊仙洞(ユソンドン)で3月1日、2日の両日に行われた公開裁判の判決の音声を単独入手した。死刑が宣告された被告は、判決後すぐに銃殺された。 判決では、脱北者が国境を越えることを支援する行為全般を「人身売買」扱いし、凶悪犯罪としている。中国で稼いだカネを北朝鮮ウォンに両替した行為も犯罪行為としている。以下は、判決文の文字起こし全文だ。なお、裁判官の声が不明瞭な部分は「***」で表示した。 ...