「殺し屋」が当局者を相次ぎ惨殺…鉱山利権めぐり北朝鮮でマフィア抗争
北朝鮮では近年で、新興富裕層のトンジュ(金主)が、賄賂を使って幹部から稼働しなくなった廃鉱の「運営権」を手に入れて再生させ、ボロ儲けするケースが増えている。 石炭や鉄鉱石の採掘は、社会主義計画経済の基幹となる事業だが、90年代末ごろから「外貨稼ぎ」のために人民武力部、総政治局、国家安全保衛部、人民保安部などの権力機関が独自に炭鉱を運営するケースが増えた。 そして、国民経済の資本主義化の中で10万米ドル単位の資金を蓄えているとされるトンジュらが、その権利を買い取って稼いでいるの ...
北朝鮮、国境警備隊員40人以上が逮捕…既に3人は銃殺
中国吉林省で発生した脱北兵士による殺人事件に関連して、多数の逮捕者ならびに兵士が銃殺されたと米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。 今年4月24日午後、中国吉林省延辺朝鮮族自治州和龍市で、脱北した朝鮮人民軍(北朝鮮軍)兵士3人が中国人3人を殺害。昨年末にも同様の事件があり、最近こうした事件が多発していたことから、中朝間の外交問題にまで発展した。 粛正で軍団は戦々恐々 対策として、金正恩第1書記は、国境警備総局長を交代させ、国境警備の強化にむけて「脱北を幇助する軍 ...
北朝鮮の警察官、退職者続出のワケは…「この恨みはらさでおくべきか」
絶大な権力を誇る北朝鮮の保安員(警察官)は、庶民をいびってワイロをまきあげるなど「オイシい仕事」と思われがちだ。ところか、最近になって退職者が続出。その理由と背景を咸鏡北道(ハムギョンブクト)の内部情報筋が伝えてきた。 最近、清津(チョンジン)鉄道保安署監察課の指導員や保安員など複数の職員が、様々な言い訳を並び立てて保安署を退職、外貨稼ぎ機関へ転職した。保安員が集まりさえすれば「安全な職場に転職しなければ」「(将来のことを考えて)あまりひどいことはするな」という話で持ちきりだ ...
石原慎太郎氏が賞賛した北朝鮮サッカー「奇蹟のイレブン」
中国・武漢で開催されたサッカー東アジアカップで、北朝鮮代表女子は全勝で優勝。一方、男子は1勝1分1敗けで3位に終わった。女子は2013年大会に続く連覇であり、同大会がローカル大会ということや日本がベストメンバーじゃなかったことを差し引いても「北朝鮮女子サッカー強し」という印象を残した。 女子に比べると男子の3位という結果は、昨今の実力からすると「健闘した」という評価もあるが、かつての北朝鮮代表を知るオールドファンからすれば、物足りない結果だろう。 石原慎太郎氏「朝鮮チームと交 ...
【動画】吹き飛ぶ韓国軍兵士…北朝鮮の地雷が爆発する瞬間
8月4日、韓国京畿道の非武装地帯(DMZ)で、北朝鮮が仕掛けた「木箱地雷」が爆発する決定的瞬間を韓国軍の監視カメラが捉えていた。爆発によって韓国軍兵士2人が足を切断するなど負傷している。 韓国軍の監視カメラの映像 北朝鮮の「木箱地雷」はPMD-57と呼ばれ、第2次世界大戦中に旧ソ連で開発された。 重量は420グラムで長さ22センチ、高さ4.5センチ、幅9センチの大きさ。TNT火薬220グラムが詰められており、殺傷範囲は最大で半径2メートルに及ぶ。3.5メートル以内でも鼓膜が破 ...
北朝鮮の医療施設「麻酔なしで切開手術」の恐怖体験
英国外務省は7月29日、「北朝鮮の医療施設と医師のリスト」という4ページの資料を公開。北朝鮮の医療施設には麻酔薬がない場合がしばしばあるため、北朝鮮での手術はできる限り避けることや、即時帰国することを勧告している。 実際、麻酔なしで手術を受けたことのある脱北者は、「メスを入れたお腹から伝わってくる痛みがどれだけひどいか。全身がぶるぶると震え、自分の血の匂いに吐き気がした」などと、その壮絶な体験について語っている。 北朝鮮はこれまで、「無償医療制度」を誇ってきた。ちょっとした風 ...
北朝鮮、幹部たちが受刑者を自宅で奴隷扱い
北朝鮮で軽犯罪者は短期間、「労働鍛練隊」に収監されるが、当局の幹部たちが、拘禁施設の受刑者を私的な目的で奴隷のようにこき使っている実態を米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えている。 平安北道(ピョンアンブクト)のRFAの内部情報筋は、その実態を次のように語った。 「幹部たちが、労働鍛錬隊の受刑者を勝手に連れてきて、自宅の新築工事をやらせている。過去にも受刑者を動員する慣例はあったが、最近幹部たちの間では豪邸を建てることが流行っているため、収容者の労働力の『需要』が ...
北朝鮮女性の間で「覚せい剤ダイエット」が流行中
米国務省は今年3月に発表した国際麻薬統制戦略報告書(INCSR2015)の中で、北朝鮮における覚せい剤や麻薬類の拡散の実態について指摘している。 北朝鮮国内において近年、薬物類の使用が急速に拡散していることはよく知られている。 医薬品の代わり 米国務省の報告書によれば、最も広く使われているのがメタンフェタミン、つまり覚せい剤だ。薬物使用の危険性に関する教育が行われておらず、医薬品が不足しているため、その代用として覚せい剤を使用する人も多いという。 デイリーNKも複数の脱北者か ...
北朝鮮の半グレ集団「松葉杖組」とは?
北朝鮮で「栄誉軍人」と呼ばれる傷痍軍人。発電所、道路、アパート建設に動員されて、事故で障害を持った軍人のことだ。この傷痍軍人が「半グレ化」していると米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えている。 咸鏡北道(ハムギョンブクト)の内部情報筋によると、傷痍軍人たちは清津(チョンジン)市内の各市場を闊歩しながら、様々な嫌がらせや暴力を繰り返しながら住民たちに嫌がらせを繰り返している。こうした傷痍軍人たちは、5人から7人で1組で「松葉杖組」と呼ばれる。 「松葉杖組」は、朝早く ...
平壌市内のプールで異臭騒ぎ
連日の猛暑を記録している北朝鮮では、涼を求めて海やプールを訪れる人が多い。ところが、平壌市内のプールで異臭騒ぎが発生した。 騒ぎが発生したのは平壌市内にある「紋繍(ムンス)プール」。金正恩氏が、スイス留学時代に見たウォーターパークを自国に再現すべく作らせたもので、新興富裕層「トンジュ(金主)」を中心に多くの平壌市民が訪れるスポットになっている。 咸鏡南道(ハムギョンナムド)の内部情報筋によると、このプールでは、最近度々異臭騒ぎが起きていた。その原因は電力不足による「停電」だ。 ...
北朝鮮女性、理不尽な賄賂要求に抗議の自殺未遂
北朝鮮の両江道(リャンガンド)恵山(ヘサン)市で女性が崖から飛び降りて自殺を図る事件が起きた。幸い一命は取り留めたが、自殺未遂の動機を巡って、住民の間では怒りの声があがっている。 両江道の内部情報筋によると、事件が起きたのは先月末。市内では、労働党創建70周年を記念する建設事業が行われており、ところどころで歩道や自転車道が通れなくなっている。 女性がとった驚くべき行動 自殺未遂をしたコメ商人の女性は、販売するコメを載せたリアカーを引いて自転車道を進んでいた。ところが工事によっ ...
【食レポ】北朝鮮製チョコパイを食べてみた
開城工業団地で働く北朝鮮労働者におやつとして供給されていた韓国製のチョコパイ。受け取った労働者たちは市場で売り払い、全国に流通されたが、北朝鮮当局は「資本主義に幻想を抱く」として供給をストップさせた。 実際に食べてみたら… そこで、韓国製チョコパイの代用品として登場したのが、北朝鮮製のチョコパイだが、評判の方はイマイチだ。 北朝鮮で、「北朝鮮産チョコパイ」を食べたデイリーNKの内部情報筋は次のように語った。 「チョコパイの生産は、今年の5月から生製が始まり、6月から開城工業団 ...
中国の不法漁民に凄惨な私刑…「北朝鮮海賊船」の過激な実態
6月30日、北朝鮮の漁船取締船1隻が、北方限界線(NLL)を越えて南側海域を侵犯し、韓国軍の警告射撃を受け北朝鮮側に引き返す事件が起きた。 度々、韓国海域を侵犯する北朝鮮取締船だが、本来の任務は、自国漁船の監督や他国船舶、とりわけ中国漁船の違法操業の取り締まりだ。 凄惨なリンチで殺害 しかし、北朝鮮取締船は摘発という名目で、中国漁船から略奪、暴行を働くことから「海賊船」と恐れられていた。 「北朝鮮海賊船」の実態について朝鮮人民軍出身の脱北者パク・ウォンスン氏(仮名)は次のよう ...
東アジアに「リアル海賊」が存在した!…中国漁船が恐れる「北朝鮮海賊船」とは
6月30日、北朝鮮の漁船取締船1隻が、北方限界線(NLL)を越えて南側海域を侵犯し、韓国軍の警告射撃を受け北朝鮮側に引き返す事件が起きた。 凄惨なリンチで殺害 度々、韓国海域を侵犯する北朝鮮取締船だが、本来の任務は、自国漁船の監督や他国船舶、とりわけ中国漁船の不法操業の取り締まりだ。 しかし、北朝鮮取締船は摘発という名目で、中国漁船から略奪、暴行を働くことから「海賊船」と恐れられていた。 「北朝鮮海賊船」の実態について朝鮮人民軍出身の脱北者パク・ウォンスン氏(仮名)は次のよう ...
北朝鮮、セクハラと不倫に走る権力者たち…愛人関係が「革命政府」?
北朝鮮の軍隊「朝鮮人民軍」で、女性兵士が上官から昇進や入党をエサに性的関係を迫られる、いわゆる軍隊内のセクハラの実体は、デイリーNKでも以前に伝えた。こうしたセクハラは、軍隊内に限った話しではない。 不倫に溺れる北朝鮮の権力者たち 米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は、2007年に脱北したキム・シヨンさんの証言をもとにして、北朝鮮の不倫の実情について詳しく伝えている。 北朝鮮では、外見やメンツが非常に重視されるため、金も権力もある人たちは、若くてきれいな女性をそばに置 ...
脱北女性の最大の悩みは「二の腕」…ムキムキ過ぎて
暑い夏をまえに、ノースリーブ姿の女性たちが、ちらほら見受けられるようになってきた。韓国でも夏もになると、二の腕を露わにする女性たちで町はあふれかえる。 ところが、北朝鮮から脱北して韓国に定住する女性たちは、ノースリーブ姿になることを躊躇うという。その理由は、彼女たちの二の腕、つまり二頭筋があまりにもムキムキで立派だからだと韓国の北朝鮮専門メディア・ニューフォーカスが伝えた。 ノースリーブは着れません 北朝鮮では、田植えの時期の「田植え戦闘」からはじまって、建設現場での労働支援 ...
