金正恩氏から女性たちが逃げ出すのは何故なのか
韓国統一省によれば、2012年に金正恩政権が誕生して以降、韓国に入国する脱北者の数が半分に急減しているという。北朝鮮当局が中朝国境の監視と、越境者の摘発を強化していることが理由のようだ。 しかしその一方、韓国に入国する脱北者のうち、女性が占める割合は増え続けている。 (参考記事:韓国に入国する脱北者の数が急減…金正恩政権の発足後) 国営企業などの職場で統制を受ける男性に比べ、市場で商う女性らは行動の自由度が比較的高く、脱北に向けて行動を起こしやすい。 やりたい放題 だが、理由 ...
「米国こそ核戦争の元凶」…北朝鮮、核抑止力を正当化
北朝鮮の朝鮮中央通信は5日、核抑止力の強化を正当化する論評を配信した。論評は「世界制覇を狙う米国の核脅威騒動は、対朝鮮核恐喝策動によって極致を成している」としながら「米国こそ、人類の頭上に初の原爆を投下し、自分らの世界制覇野望の実現のために核のこん棒をやたらに振り回す核恐喝と核戦争の元凶である」と指摘した。 さらに「米国の核恐喝を撃退するためにわが共和国が核を保有してそれを法化し、新たな並進路線に従って絶えず強化するのはあまりにも当然なことである」としながら次のように主張した ...
空から汚物が…「金正恩住宅」のトイレ問題が深刻
北朝鮮の金正恩第1書記は、1日に発表した今年の施政方針「新年の辞」の中で昨年の国家事業を振り返り、成果の筆頭に白頭山英雄青年発電所と清川江階段式発電所の建設を挙げた。金正恩氏が発電所建設をアピールするのは、慢性的な電力難をいかに解決するかが、北朝鮮の政治経済の今後に最も大きく影響するからだ。 信じられない方法 首都・平壌ですら1日に何度も停電し、地方によってはまったく電気が来ないことも珍しくない現状に対し、国民の不満は大きい。 北朝鮮当局は都市部の住宅対策として高層マンション ...
北朝鮮、漁船海難事故多発…住民「行方不明者豊年だ」
日本海沿岸部に、昨年10月以降、北朝鮮の漁船と見られる木造船が14隻漂着し、31人の遺体が発見された。こうした事故の多発について、咸鏡南道(ハムギョンナムド)のデイリーNKジャパンの内部情報筋は「無理に操業したことが原因だ」と述べる。 「咸鏡南道だけでも漁に出て帰ってこない行方不明者は150人以上だ。年末に咸鏡南道人民委員会と、道の保安局(警察)が集計した数字であり、咸鏡北道や江原道を含めると数百人以上だろう」 情報筋によると、今年6月から始まったイカ漁や11、12月のハタハ ...
北朝鮮の「新人類」が金正恩体制を倒す日
1980年代、日本では従来とは違った価値観や感性を持つ若者たちが、「新人類」と呼ばれはじめた。中国でも、貧しい時代を知らずに価値観が異なる若者たちを「80後」(1980年代生まれ)「90後」(1990年代生まれ)と呼ぶ。いずれも上の世代からは、「今時の若者は・・・」という枕詞で、時には持ち上げられ、時には呆れられた。 一方、北朝鮮でも、2000年代頃から「市場(ジャンマダン)世代」と呼ばれる「新しい世代」が、出始めている。この世代は、幼少期に1990年代中盤からはじまった「苦 ...
北朝鮮の若者、「韓流スターに会いに行きたい!」
北朝鮮で「ジャンマダン(市場)世代」と呼ばれる若者達が急増している。彼らの共通点として、幼いころに大飢饉「苦難の行軍」を体験し、古い世代とは異なる価値観を持っていることが挙げられる。 ジャンマダン世代を生み出したきっかけは、90年中頃から北朝鮮全土を襲った大飢饉「苦難の行軍」だ。配給システムは完全に崩壊し、住民たちは、市場で商売をして、自分の力で生き抜くことを強いられた。 そんな状況を、幼い目で見ていたジャンマダン世代にとって、国も指導者(当時は金正日総書記)も頼るべき存在で ...
モランボン楽団は金正恩氏の「ワナ」だった!?
北朝鮮のガールズグループ「モランボン(牡丹峰)楽団」の中国公演ドタキャン騒動の真相がおぼろげながら見えてきた。 本欄では、金正恩第1書記の「水爆保有」発言に中国側が不快感を示し、公演を観覧する幹部を大幅に格下げ。これに激怒した金正恩氏が「報復」に出たとする見方を紹介した。 そんななか、韓国の情報機関は、モランボン楽団が予定していた公演内容に問題があったと指摘する。では、何が問題だったのか。 モランボン楽団に限らず、北朝鮮の文化芸術の柱は、故金日成主席、金正日総書記、そして金正 ...
北朝鮮が水害復旧「してるふり」…被害増やす速度戦の悪習
今年8月に朝鮮半島を直撃した台風15号(コニ)の影響で大水害に襲われ、400人の住民が死亡するなど甚大な被害を受けた北朝鮮東海岸の羅先(ラソン)市。金正恩氏は現地入りして、早急な復旧を指示した。 労働党創建70周年記念日を前にした10月8日、完成した災害復興住宅を金正恩氏が視察したことを北朝鮮の国営メディアは大々的に喧伝した。新しい住宅に入居した人々が喜び、踊り、むせび泣く様子も伝えている。一方、デイリーNKでは「欠陥だらけで住めたもんじゃない」という住民の声を伝えている。 ...
北朝鮮漁船、ロシア軍人を集団暴行…違法操業めぐり衝突
ロシアの治安当局が、やりたい放題の北朝鮮漁船に頭を抱えていると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。 ロシア軍人を返り討ち 咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋は語る。 「10月15日、羅先(ラソン)市所属の先鋒水産協同組合の漁船が、ロシアの領海内で違法操業を行った。それだけではなく、海底に敷設されたケーブルを切断した。ケーブルは、銅やアルミでできているので、売り払うとかなりの儲けになるからだ」 北朝鮮漁船のこうした行為に対して、ロシア側が黙っているわけがない ...
金正恩氏が極太ズボンで部下を殺す日
金正恩氏が、部下の「ズボン」にブチ切れた。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、以前ある現地指導に同行した崔龍海(チェ・リョンヘ)氏が、正恩氏と同じズボンを履いていたが、これが逆鱗に触れてしまった。崔氏は公衆の面前で激しく叱責され、それだけでなくズボンを履き替えさせられたという。 (参考記事:金正恩氏「俺のマネ禁止令」を下す…「同じズボンを履くな!」) 金正恩氏の激怒といえば、今年6月のスッポン工場での激怒が記憶に新しい。正恩氏はスッポン養殖工場の視察で激怒し、 ...
「死の復讐」に怯える北朝鮮のバツイチ男性
北朝鮮で女性たちの「復讐」が、静かにはじまろうとしている。といっても、体制や政治に対してではなく、北朝鮮特有の男性上位社会に対する復讐だ。 南北共に、朝鮮半島には儒教文化が根強く残っている。北朝鮮は、社会主義ゆえに男女平等をうたっているが、韓国以上に儒教思想の影響力は強く、女性蔑視は根強い。女性の地位は低く、その影響は「ブラジャー着用の可否」にまで影響していたぐらいだ。 (参考記事:北朝鮮ではブラジャーすらタブーだった?) 「喜び組」も それに加えて、人権侵害が広範囲に行われ ...
総連関係者と「仲良くなった罪」で懲役3年の実刑判決
日本は、韓国と北朝鮮の諜報(スパイ)戦の舞台である。最近はあまり話題に上らなくなったが、1980年代まではニュースになることも少なくなかった。他ならぬ日本人拉致も、その過程で起きたことだ。 そして現在も、日本を舞台にした南北のスパイ戦は続いている。 たとえば2005年10月と2009年7月、2010年11月、ある韓国人男性が日本を訪れた。男性は1993年に極秘訪朝して金日成主席と接見。その極秘司令に従って韓国の政界・軍・社会団体等の関係者を抱き込み、北朝鮮の指示の下に動く地下 ...
側近「激ヤセ写真」に見る金正恩式「再教育」の恐怖
約1年間、姿を消していた金正恩第1書記の側近が、かつての面影がうかがえないほどの激ヤセぶりで復帰した。【画像】金正恩氏の側近「激ヤセ写真」 国防委員会設計局長の馬園春(マ・ウォンチュン)氏だ。 金正恩氏は就任以来、「北朝鮮式ハコモノ行政」に力を注いできた。馬園春氏は設計局長という立場で、金正恩時代を代表する遊園地やスキー場などレジャー施設の設計、資材の調達、建設のすべてを統括。さらに、2013年の張成沢処刑にも深く関わった側近中の側近と言える人物だ。 しかし、馬氏は昨年11月 ...
金正恩氏の「バイアグラ資金」が盗まれている
北朝鮮から海外に派遣された駐在員らが姿を消す事件が続き、各国の北朝鮮大使館に緊張が走っているという。 米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によれば、今年9月にドイツと中国に駐在していた北朝鮮人の家族が相次いで姿を消した。彼らが外交官なのか貿易関係者なのかは詳らかではないが、誘拐などの情報がないところを見ると、韓国や第三国への亡命を準備している可能性が高い。 北朝鮮ではこのところ、官僚などエリートの脱北が相次いでいる。韓国の国家情報院によると、北朝鮮から脱出して韓国入りし ...
「金正恩氏は感情で処刑」情報機関の心理分析
粛清、処刑を繰り返す金正恩第1書記の恐怖政治の内情が、日増しに明るみに出つつある。 韓国の国家情報院傘下の機関は26日、金正恩体制になってから100人余りの幹部が処刑されたと明らかにした。今年7月の時点では70人と言われていたが、それをさらに上回る。 70人というのは今年5月、側近である玄永哲前人民武力相が大口径の高射砲で文字通り「ミンチ」にして処刑されてから、それほど経ってない時点の数字であり、今回の「100人処刑説」は充分に説得力がある。 【参考記事】玄永哲氏の銃殺で使用 ...
金正恩氏、幹部に「処刑されたいのか!」と恫喝
金正恩第1書記が、北朝鮮の最高指導者になって以後、100人余りの幹部が処刑されたという説が提起された。 韓国の情報機関「国家情報院」傘下の国家安全保障戦略研究院は26日、韓国ソウルのプレスセンターで「金正恩政権4年の評価と南北関係の展望」というテーマで開催される会議を前にして、準備されたイ・スソク首席研究委員の発表文を公開した。 イ首席研究委員は、発表文「金正恩政権4年の評価:北朝鮮政治の変化」を通じて、金正恩氏は絶対権力に陶酔しており「傍若無人な性格」、「無慈悲な処刑」、「 ...
