「戦争になったら、どうせ死ぬ」ミサイル発射に冷淡な北朝鮮国民

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両江道の住民によると先月末、「全党、全軍、全国的に常に緊張し、動員体制で仕事と生活に臨め」との指示が下された。両江道の民防衛部は、企業所や人民班(町内会)に、15日分の食糧を備蓄し、非常招集がかかれば防空壕に退避せよと指示し、適時に検閲(検査)を行うとした。

だが、実際に食糧を備蓄したか検閲が行われることはなく、「今ではうやむやになったようで、上部からも指示がない」とこの住民は述べている。

指示を聞いた住民からは「核戦争が起きればすぐに死ぬのに、食料備蓄がなぜ必要なのか」と鼻で笑っていたという。
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「誰が責任取るのか」

同様の指示は情勢が緊張するたびに下されていたが、コロナ鎖国による深刻な食糧不足の最中で、そんな大量の食糧をどうやって調達すればいいのかわからない、非現実的で相変わらずの指示に、住民は呆れていると、現地の反応を伝えた。