「戦争になったら、どうせ死ぬ」ミサイル発射に冷淡な北朝鮮国民

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平安北道の軍官によると、当局は全軍に対して「敵どもの軍事演習は度を越し、一触即発の情勢となっている」「軍事演習をやめるまで、わが人民軍は毎日戦争状態を維持しなければならない」と、戦時体制を備えなければならないとの教養事業(思想教育)を行った。

12月からの冬季訓練を控え、特になにもない時期で、訓練の準備を進めていたところに、先月の25日になって急に「戦争が起きるかもしれない」と戦争の雰囲気を煽り立てたが、現場の兵士のリアクションは薄いものだったという。

「戦争が起きるかもしれないから備えよ」「情勢は常に緊張している」という思想教育を、耳にタコができるほど聞かされている兵士の間では、「どうせ戦略軍さえあればどうにでもなる」と、平時と何ら変わらない雰囲気が流れていた。
(参考記事:「やってられない」金正恩への忠誠強要に北朝鮮兵士ら不満

一方、ミサイル発射をまとめて報道したことについて、両江道の住民は「発射するごとに発表すれば、民心に動揺が起きるから、10月10日の朝鮮労働党創建記念日にまとめて発表したようだ」との話が流れていると伝えた。