「早く開けろ」金正恩がいら立つ”新設ホテル”の悲惨な実状

そのため、なんとか党大会までに完成させることができたが、竣工式を迎えた段階でもボイラーを正常稼働させられない状態だった。真冬の三池淵は、気温が零下30度まで下がるほど寒いにもかかわらずだ。

それだけではない。観光振興策を推進する過程でも混乱が予想されている。国境の緊張緩和と経済活性化を同時に狙うこの措置が、外部情報の流入を警戒する保衛当局(秘密警察)の統制と、外貨稼ぎを優先する外事部門の方針の衝突を誘発する可能性があるためだ。

コロナパンデミック以前には、オーバーツーリズムと言えるほど中国人客で活況を呈した時期もあった北朝鮮観光だが、今後、思惑通りに外貨を稼げるかどうかは不透明だ。

「最も高額で、最も劣悪な体験」中国人客が返金要求

北朝鮮が国際観光の目玉として整備した東部・元山葛麻海岸観光地区を訪れた中国人観光客から、停電やサービスの質などを巡って不満が噴出し、旅行会社に集団で返金や補償を求めていると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。