脱北者に対する拷問・性的暴行・乳児殺しの実態
(d)北朝鮮から逃亡しようとした人たちへの拷問、非人間的取り扱い、投獄
市民を国から逃亡させないようにするため、北朝鮮当局は中国から強制送還された人たちや中国に行き着こうとしている途中で捕まえられた人たちを拷問し、非人間的取り扱いをし、投獄している。
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1990年代に、当局は大飢饉から逃れようとする市民の最初のケースに直面し、しばしば、国民たちをおじけづかせるような例を示そうとした。
- クォン・ヤンヘさんは、兄が北朝鮮から、「逃亡」しようとして、1994年に中国で逮捕されたことについて、調査委員会に話した。彼は、食糧を探しに中国へ行った。同様の「反国家」罪を犯したことに対する、他の人たちへの見せしめとして、彼はトラックの後ろに結び付けられて、故郷の茂山郡に連れて行かれた。
「茂山郡に着くまでに、彼の顔は血だらけになり、服はすべて引き裂かれた。そして、彼が倒れると、彼らはトラックをとめて、急いで彼を再び立たせた。栄養失調で軍から解放された時、彼は糖尿病だった。彼は中国に行った時、糖尿病だったので、母は病院で糖尿病の治療を受けさせようとした。兄がたとえ倒れ伏しても、トラックは進み、ボウィブの人たちは倒れた兄を立たせるため、殴るのだ。茂山郡は大きな町だが、みんなが見られるように3回も彼を引きずりまわした。」