「安倍元首相が撃たれた」秘密を知った北朝鮮女性を逮捕
先月8日に発生した安倍晋三元首相に対する銃撃事件。北朝鮮の国営メディアは、今に至るまで事件について一切触れていない。 事件のことは、一部の幹部にだけ伝えられた。また、国家保衛省(秘密警察)は各地方の保衛局に事件のことを伝え、革命の首脳部(金正恩総書記)の安全保障事業に総力を傾けよとの指示を出している。 泳がせて監視 一方で、一般住民の間にも、少しずつ事件のことは伝わりつつあるようだが、このことを人に話したとして、ひとりの女性が逮捕された。容疑は流言飛語(デマ)を流したというも ...
大雨に猛暑で深刻な北朝鮮のジャガイモ不作、収穫放棄地も
韓国の首都・ソウルでは8日、1時間降水量381.5ミリを記録するゲリラ豪雨が降り、各地で浸水が相次いだ。死者・行方不明者は16人を数え、1万台を超える車が浸水するなど、甚大な被害が発生した。 ソウルほどではないものの、軍事境界線のすぐ南側にある各観測所でも、1日100ミリを超える大雨を観測した。また北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は、11日から16日まで、多いところで300ミリから400ミリの雨が降るとして、警戒を呼びかけた。 その一方で、先月には高温注意報が発令されるなど ...
女性8人を並ばせた、金正恩”恥辱ショー”の残酷場面
北朝鮮当局が、性売買行為の集中取り締まりを行っていると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が今月2日付で報じている。 咸鏡北道(ハムギョンブクト)の清津(チョンジン)に住む情報筋はRFAに対し、「最近、全国的に増加している性売買行為を根絶するための中央の指示が下された。これを受け、市安全部(警察)と青年同盟が合同作戦を開始し、若者に対する思想教育と、性売買行為に対する集中取り締まりを行っている」と明らかにした。 情報筋はまた、「今回の取り締まりは、平壌の某中央機関の幹 ...
女子大生200人が犠牲…北朝鮮「少女搾取」で死屍累々
北朝鮮の平壌市安全局(警視庁)が最近、大規模な組織売春グループを摘発した事件についてはすでに本欄で述べた。40代男性のA氏をトップとするグループは、平壌郊外の平城(ピョンソン)、全国第2の都市である咸興(ハムン)、中朝国境の新義州(シニジュ)、リゾート地でもある元山(ウォンサン)、そして工業都市の沙里院(サリウォン)に拠点を置き、デリヘル業を営んでいた。 客は朝鮮労働党や安全局、保衛局(秘密警察)、検察所など主要機関の高位幹部やトンジュ(金主、新興富裕層)で、女性を客の自宅な ...
“拷問室へ向かう男”の衝撃写真…北朝鮮国民も「ありえない」驚愕
文在寅前政権が2019年に亡命を求めた脱北漁民2人を北朝鮮に強制送還した事件を巡り、韓国統一省は12日に送還時の様子を収めた写真10枚を、18日には4分ほどのビデオ映像を相次いで公開した(次ページにも写真)。 写真を見ると、ひとりの男性は全力で抵抗し、もうひとりの男性はすべて諦めたような雰囲気を漂わせている。どちらも、きわめて残酷な場面と言える。 同省報道官は11日のブリーフィングで、「(2人は)憲法上は大韓民国の国民であり、北朝鮮に引き渡した場合に受けるであろう様々な被害を ...
「いずれぜんぶ崩壊」金正恩自慢のタワマン、目撃者ら証言
金正恩総書記が去年3月に打ち出したメガプロジェクトのひとつ、郊外の寺洞(サドン)区域の松新(ソンシン)・松花(ソンファ)地区を再開発する「平壌市1万世帯住宅」計画。工事が終わり、1万世帯の住宅が完成したと、国営の朝鮮中央通信が今年4月に報じている。 ところが、完成したばかりの住宅が欠陥住宅であったのは、本欄でも既報のとおりだ。平壌のデイリーNK内部情報筋によれば、地区の「目玉」である80階建てのタワマンで、先日の大雨と強風で、窓枠から雨漏りする家や、天井裏が水浸しになる家が続 ...
引き出された300人…北朝鮮「令嬢処刑」の衝撃場面
韓国の民放テレビ、SBSで昨年末まで4年にわたって放送された「ペク・チョンウォンの路地裏食堂」。廃業寸前の食堂を再生させるというバラエティ番組だ。 司会を務める料理研究家ペク・チョンウォン氏の名声は、北朝鮮まで広がり、彼の作ったレシピは、平壌の上流階級の食卓を飾っている。 政治的に問題になるような内容は一切含まれていないこの番組だが、それを見ていた高級幹部の令嬢が処刑される事件が起きたと、平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋が伝えた。 お嬢様の「特別な時間」 ...
北朝鮮女性を追いつめる「太さ7センチ」の残虐行為
北朝鮮で強化されている、中国キャリアの携帯電話の所持、使用に対する取り締まり。運悪く取り締まりに引っかかってしまった女性が、取調べ中の残虐行為により死亡したと、咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋が伝えた。 事件の概要は次のようなものだ。 咸鏡北道保衛局(秘密警察)は先月10日、中国キャリアの携帯電話を使っていたようで、30代女性のキムさんを逮捕し、スパイ容疑者を勾留する拘禁所にぶち込んだ。公開処刑や政治犯収容所の運営を担う保衛当局は、金正恩体制の恐怖政治を支 ...
女性兵士らをボロボロに…金正恩「赤い貴族」のやりたい放題
かつて、金正恩総書記の祖父・金日成主席と抗日パルチザン活動を行っていた人とその子孫は、北朝鮮の身分制度において最上位に位置し、様々な優遇を受けることから「赤い貴族」とも呼ばれている。 法による公正が実現されているとは言い難い北朝鮮社会で、こうした特権階級に傍若無人な振る舞いが見られるのは言うまでもない。 例えば、金日成氏の護衛を担当する護衛総局の局長を務めた呉白龍(オ・ベクリョン)氏を父に持つある軍人は、若い女性看護兵を自分専用の軍医に仕立てた上で、5年にも渡って性上納を強要 ...
「逃げたら足の骨を折ってから…」金正恩“処刑部隊”の残酷ノウハウ
2016年、ロシアのハバロフスクで、ひとりの北朝鮮労働者が現場から逃げ出す事件が発生した。この労働者は発見され、監視役として派遣されていた保衛部員(秘密警察)に連行され、見せしめのためひどい暴行を受けた。 監視役は労働者が再び逃げられないようにアキレス腱を切ったり、掘削機で足を叩き潰したりするなど、非道の限りを尽くしたと伝えられている。 (参考記事:アキレス腱切断、掘削機で足を潰す…北朝鮮労働者に加えられる残虐行為 ) それから5年経ったが、実例の報告はないものの、同様の「指 ...
「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面
北朝鮮の人権問題を追及している民間団体が北朝鮮国内で公開処刑が行われた場所などを示したマップを作成し、15日に報告書を発表した。 韓国・ソウルに本部を置く「転換期正義ワーキンググループ(Transitional Justice Working Group=TJWG)」は、北朝鮮の政権が行っている人権侵害を記録することで、そのような行為をやめるよう警告すると同時に、将来的な加害者の法的処罰の可能性を高める目的で、このプロジェクトを進めてきた。報告書の発表は、2017年7月と20 ...
金正恩も止められない「サウナ不倫」に庶民の怒り
「最近、食堂をはじめとした一部の社会奉仕施設(サービス業)が、規定に背いて密かに個室、マッサージルーム、チムジルバン(サウナ)を設置し、客を引き入れ、一部な退廃的な行為まで繰り広げている」(北朝鮮・新義州<シニジュ>の情報筋) ここで言う「退廃的行為」とは売春などを指すが、北朝鮮の刑法249条「売淫罪」は「売淫行為を行った者は1年以下の労働鍛錬刑に処し、罪状の重い者には5年以下の労働教化刑に処す」と定めている。また、行政罰を定めた行政処罰法220条「売淫行為」は「売淫行為を行 ...
中国人客も驚愕…北朝鮮ウェイトレス「体当たり密室サービス」の裏側
中国・丹東にある北朝鮮レストラン(北レス)の従業員たちが、国家が要求する上納金を作るため過酷な境遇に追いやられていると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えている。 かつて、北朝鮮の外貨稼ぎビジネスの重要な柱だった北レスは、一時は中国国内に100店以上を数えた。しかし、経済制裁やコロナ禍の影響で多くの店が閉店。その後、一部は営業を再開したものの、今度は新型コロナウイルスのせいで観光客が激減してしまった。 不適切な接客 それでも、経済難が深刻化する一方の本国は、上納 ...
北朝鮮警察と「キレた女性」の集団が大乱闘…30人が刑務所へ
北朝鮮の北部、両江道(リャンガンド)では、大々的な非社会主義・反社会主義現象(風紀の乱れ)の取り締まりが行われ、些細なことで逮捕される人が続出している。 この地域は中国との国境に接することから、密輸、脱北の幇助などの違法行為が地元経済に組み込まれており、そんな現状を根底から変えるため、コロナ対策を名目にして、取り締まりを行っているのだろう。 (参考記事:長期化する非社会主義取り締まりで疲弊の度合いを深める北朝鮮国境地域) 夫も加勢 取り締まりのターゲットとされている人の一つが ...
【写真分析】金正恩「影武者説」徹底検証…結果は?
北朝鮮の金正恩総書記に「影武者がいる」との情報がネットを中心に流れている。金正恩氏は9月9日に行われた建国73周年の閲兵式に登場した。かなりスリムになった上に、独特のヘアスタイルにも大きな変化があった。また、どうやら祖父である故金日成主席に似せるためのメイクを施していることから、「別人では?」という印象を与えたようだ。 金正恩氏は、極端な神秘主義を取った父の故金正日総書記と異なり、自らの写真をあけっぴろげと言えるほど積極的に公開している。そのため、写真の比較による検証も容易だ ...
【写真分析】金正恩氏が「別人」に見える理由…容姿の激変に見る危ない精神世界
2017年頃、金正恩氏の髪型は「黒電話ヘア」と呼ばれ、国際的な「ネタ」になっていた。ご丁寧に眉毛まで切りそろえている。 (参考記事:【写真分析】金正恩氏の"危険な"ヘアスタイル変化) 北朝鮮の金正恩総書記が別人のように変貌したと言われている。9月9日に行われた建国73周年の閲兵式に、金正恩氏はグレーのスーツ姿で登場。以前と比べるとかなりスリムになったが、報道写真を見る限り、減った体重は10kgから20kg程度ぐらいだろう。 ただし、金正恩氏が「激痩せ」したのは今年の5月から6 ...
