3年ぶりに帰国したとたん空港から連行…北朝鮮「海外駐在員」の悪夢
北朝鮮の国営・高麗航空は今月22日、平壌北京線の運行を3年7カ月ぶりに再開、隔日で運行されている。また、ロシアのウラジオストクからの便も25日に再開された。 陸路は16日に再開しており、滞在期間が終わっても帰国できずにいた留学生、派遣労働者、貿易関係者の帰国ラッシュとなっている。ただ、家族との再会を喜ぶ嬉しいものではなく、気が重くなるもののようだ。 (参考記事:在中国留学生の北朝鮮帰国がついに始まる) 久しぶりの帰国したとたん、空港から国家保衛省(秘密警察)の要員により連行さ ...
北朝鮮の15歳少女「見せしめ強制体験」の生々しい場面
近年、北朝鮮を脱出して韓国などに亡命する脱北者の数は減り続けている。金正恩政権が国境の管理を厳しくしているほか、中露と米国の対立が、北朝鮮の立場を相対的に強化していることも影響している。 金正恩政権の初期までは、違った理由で亡命が減少した側面もあった。北朝鮮国内で市場での商売が許容されたことで、「外国に逃れるよりここで頑張ろう」と考える人も相当数いたと思われる。 強制された「体験」 しかし最近になり、状況は一変した。 金正恩政権は、国境を封鎖して貿易を停止するという極端なゼロ ...
金正恩の首を絞める「高校生を公開処刑」
ロシアのウラジオストクに派遣されていた北朝鮮外交官の妻子が消息を絶った件をめぐり、脱北して韓国への亡命を試みているとの見方が強まっている。 妻は先に本国に帰任した夫に代わり、現地の北朝鮮レストランを管理していたが、この店では昨年末、副支配人が亡命を試みて失敗する事件があった。韓国紙・中央日報など韓国メディアは識者の分析も交えながら、妻が本国に帰った後の処罰を恐れ、また15歳の息子までが処刑される可能性を考えて、脱北に踏み切ったのではないかとしている。 「3人を見せしめ」 北朝 ...
金正恩のミサイル部隊で「反対意見」述べた幹部ら死屍累々
北朝鮮が先月31日に強行した軍事偵察衛星の打ち上げが失敗に終わったことで、韓国メディアの報道には「幹部の責任が問われるのではないか」との論調が見られる。 特に「危ない」と見られているのが、朝鮮労働党中央軍事委員会の李炳哲(リ・ビョンチョル)副委員長だ。空軍司令官出身の高官である李氏は同月29日、打ち上げ実施の宣言を発表。この計画の責任者であると考えられている。 「許されぬ領域」 仮に、李氏の指揮に落ち度があって打ち上げが失敗したと少しでも疑われた場合、金正恩総書記は何らかの罰 ...
北朝鮮の女子高生が「骨と皮だけ」にされた禁断の行為
韓国政府は最近、脱北者500人余りの証言を基に作成した2023年版の北朝鮮人権報告書を公開した。 同政府は北朝鮮人権法が制定された翌年の17年から同報告書を毎年発刊していたが、これまでは非公開だった。その理由については表向き「脱北者の個人情報漏えいの恐れや北朝鮮の反発を考慮したため」とされているが、北朝鮮との融和を掲げた文在寅前政権(2017~22年)が、金正恩総書記に忖度したためだろう。 報告書は、北朝鮮の老若男女が様々な暴力にさらされている実態を明らかにしているが、未成年 ...
金正恩「娘のジャケットは19万5千円」国民からブーイング
北朝鮮の「尊敬するお嬢さま」こと、金正恩総書記の娘、キム・ジュエさん。国営の朝鮮中央通信は19日、金正恩氏の国家宇宙開発局の現地指導に同行するジュエさんの写真を配信した。 また、15日の太陽節(故金日成主席の生誕記念日)に合わせて行われた内閣と国防省対抗のスポーツ大会も観覧する写真を公開するなど、記事では言及しない場合にも、その動向を頻繁に伝えている。 (参考記事:金正恩氏、娘と「太陽節」記念スポーツ大会を観戦) まだ10歳の彼女だが、国民受けはかなり悪い。米政府系のラジオ・ ...
女子高生ら20人が禁断の行為…北朝鮮「スポーツ合宿」の秘密
同じ朝鮮語であっても、韓国で使われている言葉づかいの使用を厳しく禁止する北朝鮮の「平壌文化語保護法」が、最高人民会議(国会に相当)第14期第8回会議で採択されてから3カ月。 北朝鮮では新法が制定された直後、法律の内容を知らしめるために取り締まりを強化して、違反者を血祭りにあげて、恐怖を煽るというやり方がしばしば使われる。 今回取り締まりの対象となったのは、若者の「しりとりゲーム」だ。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じている。 (参考記事:「女性16人」を並ばせた ...
「陸の孤島」に閉じ込められる北朝鮮女性たちの絶望
北朝鮮は、国際人権規約で保障された居住・移動の自由を認めていない、世界的にも類を見ない国だ。生まれ育った地域から勝手に引っ越すことはできない。 だが、経済難と食糧難で苦しんだ挙げ句、江戸時代の「逃散」のように、村を捨てて山ごもりしたり、より稼ぎの良い都会に移住したりしている。一方で合法的に移住する手段もある。大学進学と軍への入隊、そして結婚だ。 ところが、そうやって農村から都会に移住した女性を、当局は農村に連れ戻そうとしているという。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA) ...
300人が青ざめた、金正恩「お嬢さま処刑」の見せしめショー
北朝鮮では2020年12月、最高人民会議常任委員会第14期第12回総会において「反動思想文化排撃法」が採択された。韓流コンテンツの流入により、国民の思考やライフスタイルが変化するのを極刑で押さえつけるものだ。 当初、同法の詳しい内容は不明だったが、違反に対する最高刑が死刑であることを、韓国デイリーNKはいち早くつかんでいた。2021年1月、北朝鮮当局が作成した同法の説明資料を入手し、法違反時の量刑などに関する具体的な内容を報道したのだ。 政治局長の娘 実際、韓流コンテンツを密 ...
14歳少年の「運命の5分間」…北朝鮮で見せしめの刑
韓国のNGO、北朝鮮人権情報センター(NKDB)の調査によると、北朝鮮国内には約700カ所の拘禁施設が存在する。教化所と呼ばれる一般的な刑務所は、わかっているだけで20カ所。暴力、拷問が横行し、環境は劣悪、受刑中に栄養失調や他の病気で死亡する者も少なくない。 北朝鮮の刑務所で服役している人々は、どんな罪を犯したのだろうか。 「不純録画物」とは 日本の場合、ある年の統計では、男性受刑者は窃盗が34.1%、覚せい剤取締法違反が24.4%を占め、女性では窃盗が47.5%、覚せい剤取 ...
女将軍に「公開処刑」できるのか…”ジュエの時代”に国民も憂慮
北朝鮮の金正恩総書記は25日、平壌市内で新しい市街地を建設する事業の着工式に、ジュエさんと見られる娘とともに出席し、2人並んでくわ入れを行った。 最近、金正恩氏は娘に大陸間弾道ミサイル(ICBM)や閲兵式を見せたり、一緒に体育行事を観覧したりしていたが、経済分野は今回が初めてだ。そのためメディアの中には、ジュエさんが将来的に、金正恩氏の後継者となるかどうかについて言及したところもあった。 「恐怖政治」できるか 一方、こうした動向を見守る北朝鮮国民の心境は複雑だ。 咸鏡北道(ハ ...
飢餓で混乱…金正恩の首都に迫る「巨大な盗賊の群れ」
「また盗賊どもが群れをなしてやって来た」平壌市民は今、そう考えているかもしれない。 北朝鮮の首都・平壌では現在、和盛(ファソン)地区で1万世帯に及ぶ住宅建設が進められているが、現場では全国から集結した突撃隊(半強制の建設ボランティア)が工事に当たっている。 そんな彼らが、各地で盗みを働いているという。詳細を、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。 (参考記事:美女2人は「ある物」を盗み公開処刑でズタズタにされた) 工事より窃盗 平安北道(ピョンアンブクト)の情報 ...
金正恩の80階建てタワマンに大問題…崩壊で500人死亡も
昨年4月に完成した、北朝鮮の首都・平壌郊外のタワマン団地、松新(ソンシン)・松花(ソンファ)地区。ご自慢の国内最高300メートルの80階建てタワマンをはじめとして、160棟もの中高層マンションや公共施設が立ち並び、北朝鮮で今一番ホットなエリアだ。 ところが、わずか9カ月という「速度戦」(速いことはいいことだ)で建てられただけあって、様々な問題が浮上している。 軍を動員 速度戦で建設されたマンションは質が度外視され、手抜き工事となることが多い。平壌では2014年5月、23階建て ...
金正恩「軍幹部14人を迫撃砲で処刑」またも恐怖の飲み会禁止令
勤労感謝の日(サンクスギビング)。韓国では「秋収感謝節」と呼ばれるが、実際に収穫に感謝する日は旧盆にあたる秋夕(チュソク)だ。先祖に対して様々なごちそうが備えられるが、それを食べることを「飲福」と言い、貧しかった時代には、貧困層への再分配という役割もあった。 北朝鮮では、収穫、脱穀が終わる11月に宴会が行われるが、これに対する禁止令が下された。 咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋によると、北朝鮮当局は全国の朝鮮労働党委員会、人民委員会(道庁、市役所)、安全機 ...
金正恩をヘナヘナにした「エリート少女」らの禁断の行為
これまでにも本欄で言及したことだが、北朝鮮の朝鮮労働党法務部は今年4月4日、「反動思想文化排撃法違反少年に対する意見対策案」という提議書を中央に提出。金正恩総書記による1号批准を受けた上で、8日から全国の司法機関、安全機関に対し、韓流コンテンツなどを隠れて視聴していた少年らに対する処罰を緩和するよう指示を下した。 平壌と黄海南道(ファンヘナムド)のデイリーNK内部情報筋によると、反動思想文化排撃法に違反したとして摘発される人が急増している中で、大量の未成年を思想犯にするわけに ...
「戦争になったら、どうせ死ぬ」ミサイル発射に冷淡な北朝鮮国民
北朝鮮の国営朝鮮中央通信は10日、「国の戦争抑止力と核反撃能力を検証、判定し、敵に厳重な警告を送るための朝鮮人民軍戦術核運用部隊の軍事訓練が、9月25日から10月9日まで行われた」と、一連のミサイル発射をまとめて報じた。 これは、定例の米韓合同軍事演習「ウルチ・フリーダム・シールド」を受けてのものだが、訓練に合わせて、一般国民に対して15日分の食糧を備蓄せよとの指示が下され、兵士に対しては「今すぐに戦争が起きるかもしれない」として、万全の体制を整えよとの指示が下された。 「食 ...
