北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…
女子高生、見せしめ 北朝鮮の人権侵害が、23歳の女子大生の人生を狂わせた。なぜ、そのようになかったのか。 今月6日、米国は最高指導者の金正恩党委員長を、人権侵害の首謀者としてはじめて名指しで明記した。北朝鮮は米国の措置に対し、「外交ルートを遮断する」と猛反発。しかし、いくら反発しようとも、せい惨きわまりない北朝鮮の拷問や処罰の実態の多くは暴かれており、米国の措置はむしろ遅すぎると言っても過言ではない。 今回、女子大生が自殺を選んだきっかけは「韓流」と北朝鮮当局の「拷問」。この ...
穀物から医薬品を製造する北朝鮮医師の離れ業
韓流ドラマの時代劇を見ると、王に仕える医女(女性医師)が、かまどの前で薬を煎じるシーンがよく登場する。北朝鮮の病院では、今でもそんな前近代を地で行く光景が見られるという。 韓国の薬学専門ニュースサイト「デイリーファーム」は、脱北者で現在韓国で薬剤師を務めるイ・ヘギョンさんが、最近ソウルで開かれた「統一保健医療学会」で「北朝鮮の医療と薬務の生態系」という発表を行い、北朝鮮の薬学事情について語ったと報じた。 発表によると、北朝鮮では医薬品が著しく不足しているため、極めて基礎的な薬 ...
一生涯を権力に捧げる北朝鮮の美女たち
北朝鮮のガールズグループ「モランボン楽団」が10日から、功勲国家合唱団と中国を訪問。12日から3日間、初の海外公演が行われる。 金正恩第1書記によって結成されたモランボン楽団は、その独特な音楽性から世界中にファンを持つ。以前、東南アジアツアーの噂が流れた時は、日本のNK-POP(北朝鮮ポップス)ファンからも「是非、行きたい!」との声が上がるほど、熱い視線が注がれている。 北朝鮮からも今回の中国公演に対する意気込みが感じられる。朝鮮中央通信は10日、「モランボン楽団は世界的なお ...
兵役逃れや売春が横行…北朝鮮軍の「弱体化」が止まらない
北朝鮮北部のある都市で5月、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の徴兵を巡る不正が発覚し、物議を醸した。デイリーNKジャパンの取材協力者によれば、概要はこうだ。 徴兵対象者である8人の高校生の親たちが、兵役が免除されるよう軍の担当者にワイロを渡し、「重病のため兵役に不適」との報告書を書かせた。しかし、それを知った同級生の親たちが軍上層部に直訴。調査の結果、贈収賄が露見してしまった――。 「生存本能」からの犯罪 韓国をはじめ、徴兵制を実施している国ではこういう出来事は珍しくない。しかし北朝鮮 ...
ベールを脱いだ金正恩氏「出生の秘密」生母の墓と大阪・鶴橋
北朝鮮の金正恩党委員長の実母である高ヨンヒ氏の墓地の写真が公開された。 韓国の国営放送KBSは、イギリスの外交官が2年前に撮影した高ヨンヒ氏の墓地の写真や、その他のルートから入手した複数の写真を公開した。その位置は平壌の大城山の広大な一角を占め、衛星写真でもある程度の確認が可能だ。 KBSが公開した写真や、衛星写真からは確認できないが、実はこの墓地には高ヨンヒ氏にまつわる極めて重要な情報が記されている。 日本軍下の工場で働く 筆者は2011年、「高ヨンヒの父親はプロレスラー」 ...
「LINEを使う人間はスパイ」金正恩体制が宣言
北朝鮮の金正恩体制が、LINEやカカオトークなどのコミュニケーションアプリに対する警戒を強めている。デイリーNKの両江道(リャンガンド)の内部情報筋によると、「つい最近『カカオトーク、LINEを使用している住民を見つけ出し、反逆者として逮捕せよ』との、アプリを名指しした指示が降りてきた」という。 (参考記事:北朝鮮当局「LINE、カカオを取り締まれ!」…異例の通達) 使用していた事実が当局に知られたら、スパイ容疑で銃殺されるか、あるいは政治犯収容所に送られるなどの厳罰を受ける ...
美女ウェイトレスの相次ぐ脱北は国際社会へのSOSだ
中国浙江省寧波の北朝鮮レストラン「柳京食堂」の支配人と従業員13人が集団脱北した事件の衝撃が冷めやらぬ中、またもや別のレストランの従業員が脱北したことが明らかになった。 脱北美女が指名手配 23日、韓国の主要メディアは、中国の北朝鮮レストラン従業員が脱北して、第3国で韓国行きを待っていると報道。翌24日、韓国政府当局者も「脱北は事実」と認める。 韓国政府当局者や複数の報道をまとめると、脱北したのは中国陝西省西安にある北朝鮮レストランで働いていた20代の女性従業員らで、人数は2 ...
北朝鮮、脱北ウェイトレスたちの顔写真を公開
中国浙江省寧波市の北朝鮮レストラン「柳京食堂」から集団脱北した北朝鮮出身の従業員12人の顔写真などの個人情報が公開された。 (脱北ウェイトレスたちの顔写真①) 公開したのは、親北朝鮮的な在米韓国人が運営するニュースサイト・民族通信。ノ・ギルナム平壌特派員が入手したものだという。 事実上、北朝鮮当局による公式発表と理解して差し支えなかろう。同サイトは次の通り、集団脱北した12人の顔写真、実名、生年月日を公開。彼女らの家族とのインタビュー記事、動画も配信した。 (脱北ウェイトレス ...
【実録 北朝鮮ヤクザの世界(上)】28歳で頂点に立った伝説の男
「北朝鮮にも腕っぷしが強くて徒党を組む愚連隊のような連中をはじめ、裏社会の人間はいる。実際、俺自身が裏社会の人を通じて北朝鮮を脱出できたわけだからね。ただ、日本のヤクザみたいに巨大で組織的じゃないね」 そう語るのは60代半ばの脱北者、崔勇男(チェ・ヨンナム)さん。1970年代に大阪から北朝鮮へ帰国した崔さんは、かの国の現実に絶望し、2008年に脱出。命がけの逃避行の末に、生まれ故郷の日本に生還した。 「北朝鮮のヤクザ」と言われても、にわかにイメージしづらい。なぜなら、北朝鮮に ...
「メッタ刺し」不倫殺人犯を北朝鮮国民が称賛する理由
デイリーNKジャパンの北朝鮮内部情報筋によれば、その事件は、4月上旬に起きたという。北朝鮮北部・咸鏡北道のとある国境都市に住む現職の保安署(警察)幹部である朴氏(50代前半)は、この夜もいつもの様に2年来の不倫相手の女性の家に上がり込み、逢瀬を楽しんでいた。ところがそこに女性の夫(金氏)が帰宅。「現場」で鉢合わせになった朴氏は慌てて外に逃げ出したものの、金氏は台所にあった包丁片手に追いかけ、朴氏を5回以上もメッタ刺しにした。朴氏は現場で死亡が確認された。 権力者たちの「乱れた ...
【実録 北朝鮮ヤクザの世界(上)】28歳で頂点に立った伝説の男
「北朝鮮にも腕っぷしが強くて徒党を組む愚連隊のような連中をはじめ、裏社会の人間はいる。実際、俺自身が裏社会の人を通じて北朝鮮を脱出できたわけだからね。ただ、日本のヤクザみたいに巨大で組織的じゃないね」 そう語るのは60代半ばの脱北者、崔勇男(チェ・ヨンナム)さん。1970年代に大阪から北朝鮮へ帰国した崔さんは、かの国の現実に絶望し、2008年に脱出。命がけの逃避行の末に、生まれ故郷の日本に生還した。 「北朝鮮のヤクザ」と言われても、にわかにイメージしづらい。なぜなら、北朝鮮に ...
脱北ウェイトレスたちの顔写真①
民族通信が公開した写真は、左からキム・ソンミ(26)、キム・ソルギョン(22)、キム・ヘソン(24)、リュ・ソンヨン(24)さん。 (関連記事:美貌の北朝鮮ウェイトレス、ネットで人気爆発) 脱北ウェイトレスたちの顔写真② 脱北ウェイトレスたちの顔写真② 続いて左からリ・ポム(25)、リ・ウンギョン(37)、リ・ジイェ(25)、パク・オクピョル(23)さん。 そして左からソ・キョンア(22)、チョン・オクヒャン(23)、チ・ジョンファ(23)、ハン・ヘンボク(26)さん。 エリ ...
脱北ウェイトレスたちの顔写真③
民族通信が公開した写真、左からソ・キョンア(22)、チョン・オクヒャン(23)、チ・ジョンファ(23)、ハン・ヘンボク(26)さん。 エリート家庭の美女たち 同通信はこの中のソ・キョンアさんが、「(韓国で)家族のもとに返して欲しいとのハンガーストライキを行う中で、死亡したことが確認された」と報じている。ちなみに、キム・ソンミさんは記事中では「リ・ソンミ」と書かれており、どちらかが誤記と思われる。また写真を見た印象では、リュ・ソンヨン(24)さんとリ・ウンギョン(37)の名前と ...
脱北ウェイトレスたちの顔写真②
民族通信が公開した写真、続いて左からリ・ポム(25)、リ・ウンギョン(37)、リ・ジイェ(25)、パク・オクピョル(23)さん。 脱北ウェイトレスたちの顔写真③ 脱北ウェイトレスたちの顔写真③ そして左からソ・キョンア(22)、チョン・オクヒャン(23)、チ・ジョンファ(23)、ハン・ヘンボク(26)さん。 エリート家庭の美女たち 同通信はこの中のソ・キョンアさんが、「(韓国で)家族のもとに返して欲しいとのハンガーストライキを行う中で、死亡したことが確認された」と報じている。 ...
【画像】金正恩氏の「プレミアムお菓子セット」
セットの中身は、「ジャム・ロール」「ストロベリー・ウエハース」「かりんとう」「カステラ」「かぼちゃの種クッキー」「チョコパイ」など30種類。すべて平壌市内の「金カップ総合食品工場」で製造された。 韓国製チョコパイは大人気 北朝鮮庶民の間で、金カップ工場のお菓子はそれほど評価は高くない。必ず比較されるのは韓国製の「チョコパイ」だ。元々、開城工業団地でおやつとして至急されていたチョコパイが、市場などを通じて流通して広がり、一時期は通貨代わりになるほどの大人気だった。 北朝鮮も「お ...
金正恩氏の核・ミサイルが招く「少子化」と中絶ビジネス
朝鮮半島の南でも北でも、晩婚化、未婚化、少子化が進んでいる。 韓国の世論調査会社TNSが2009年に行った調査によると、53%が「必ずしも結婚しなくていい」と答えている。中でも女性の68%は、結婚に否定的な考えを持っているという。特殊出生率は1.25人で、日本の1.40人をも下回り、世界最下位レベルだ。 一方、北朝鮮の特殊出生率は1.97人と、224の国と地域の中で128位を記録している(米CIAの調査)。 しかし、北朝鮮の国内から伝わってくるのは、激しい晩婚化、未婚化、少子 ...