金正恩氏の「核弾頭爆発」が迫っている
北朝鮮北東部・豊渓里(プンゲリ)の核実験場で、5回目の核実験の準備が最終段階にあるようだ。「新たな核実験近し」との観測情報は、少し前から取りざたされている。そして新たに、「実験場にある多数のトンネルが塞がれている」との情報が、韓国のある筋からもたらされた。 実験場には、核爆弾を搬入・設置するメインのトンネルの他に、作業用など大小様々なトンネルが100~200もある。その相当数が塞がれたということは、核爆発を封じ込めるために地下の空間を密閉しているものと推測できる。 仮に北朝鮮 ...
金正恩氏の「処刑要員」までが逃げ出し始めた
北朝鮮で、「脱北の連鎖」が静かに進んでいる。今月8日に明らかになった中国浙江省の北朝鮮レストランの支配人と従業員13人が集団脱北した事件は、世界中に衝撃を与えた。合法的に海外に派遣される美貌のウェイトレスたちが、リスクを覚悟で脱北を選んだという事実は、金正恩体制の脆さを物語っていることは本欄でも指摘した。 (参考記事:北朝鮮レストラン「美貌のウェイトレス」が暴く金正恩体制の脆さ(1)) そして3月末、北朝鮮の秘密警察「国家安全保衛部(保衛部)」の要員と貿易関係者が集団脱北して ...
北朝鮮、泣く子も黙る「拷問機関」がビジネス参入…秘密警察、国家安全保衛部
北朝鮮では、思想や表現の自由が認められていない。この二つの自由を認めることは、北朝鮮国民の体制への不満や異議を容認することであり、金正恩体制を脅かす危険をはらんでいるからだ。 国連の人権理事会で今月23日、採択された北朝鮮における人権侵害を非難する決議のベースとなる「北朝鮮における人権に関する国連調査委員会(COI)」の最終報告書(以下、国連報告書)は、「国家の監視は全国民の私生活に浸透しており、政治体制及び指導者に対する批判的な意見はほぼ必ず察知されるよう担保されている。『 ...
北朝鮮レストラン「美貌のウェイトレス」が暴く金正恩体制の脆さ(1)
今月8日、韓国政府によって、北朝鮮レストラン従業員13人が「集団脱北」したことが明かされた。一度に13人が脱北したのも異例だが、脱北から韓国入りまでスピーディーに動いた裏には、韓国政府の意図が強く働いていたようだ。すなわち、核とミサイルで暴走する金正恩氏に対するプレッシャーと、総選挙を与党が有利に戦うため、対北朝鮮経済制裁の実効性をアピールすることだ。 (参考記事:北朝鮮ウェイトレスの集団脱北の裏で「スパイ組織」が暗躍!?) その5日後に、投開票が行われた韓国総選挙では、朴槿 ...
美人ウェイトレスの涙…北朝鮮レストラン、経済制裁で閉店相次ぐ
90年代から北朝鮮の貴重な外貨収入源となってきた北レス。世界に130店舗、中国だけでも100店舗が存在すると言われている北朝鮮レストラン(北レス)は、1990年代から北朝鮮の貴重な外貨収入源となってきた。しかし核・ミサイル問題を巡る経済制裁の影響で、その前途に暗雲がただよっている。 (参考記事:女性接待員が外貨を稼ぐ…「北朝鮮レストラン」の舞台裏) メイン客である韓国人旅行者に対し、韓国政府が利用自粛を勧告。客足が急減し、営業を中止せざるを得なくなる店が続出しているのだ。そし ...
給料未払いで抱き合って泣く北朝鮮レストランの女性従業員
世界各地に存在する北朝鮮レストラン(以下:北レス)は、韓国人観光客にとって北朝鮮の人々と触れ合うことができる数少ない機会とあって、人気を集めていた。ところが、韓国政府は経済制裁の一環として、国民に利用の自粛を呼びかけている。 聯合ニュースが7日に報じたところでは、カンボジアのプノンペンにある北朝鮮レストラン6店舗のうち3店舗が営業を中止。残りの3店舗も経営は苦しく、ベトナムにある4店舗も客足が5~6割以上も減っているという。 また、米政府系放送局のラジオ自由アジア(RFA)は ...
北朝鮮で「ポルノ見て乱交パーティー」は収容所送りの重罪
核・ミサイル問題や、北朝鮮の相次ぐ軍事挑発で朝鮮半島情勢が緊張する中、現地からちょっと間の抜けた話が伝わってきた。 3月中旬、北朝鮮北部・咸鏡北道のある郡で、ポルノビデオを真似して乱交パーティーに及んでいた若い男性と仲間たちが当局に逮捕されたというのだ。 (参考記事:「ポルノ見て乱交」で収容所送りも…恐ろしい北朝鮮の風紀取締り) 薬物を吸引しながら乱交 北朝鮮では、韓流ドラマやハリウッド映画など、外国の映像作品は「違法録画物」としてご禁制になっており、もちろんポルノもここに含 ...
「ポルノ見て乱交」で収容所送りも…恐ろしい北朝鮮の風紀取締り
3月中旬、北朝鮮北部・咸鏡北道のある郡で、ポルノビデオを見ながら乱交パーティーに及んでいた男性(20)とその知人たちが逮捕された。 事件を知らせてくれた北朝鮮国内の取材協力者によると、裸になった3組の男女が男性の自宅の一室でビデオの内容を真似て行為に没頭していた所を当局に踏み込まれ、現場でお縄となったという。 罪状は「違法録画物の視聴・流通」。つまり、北朝鮮当局が許可しない映像に触れたかどでの逮捕だ。 米国製の「レアもの」も 取材協力者によると、男女が見ていたのは、外国製のポ ...
徐々にわかってきた金正恩氏の「ヤバさ」の本質
北朝鮮の朝鮮中央通信は3月に入り、金正恩第1書記が核兵器や弾道ミサイル開発を熱心に指導し、軍事演習の現場に足を運んでいる様子を詳細に伝えている。また、同通信を含む北朝鮮メディアは、韓国や米国に対してきわめて好戦的な言葉を並べた非難を繰り返しており、金正恩氏が直接、韓国の朴槿恵大統領を低俗な表現で罵倒してもいる。 (参考記事:「低俗発言」連発に見る金正恩氏のカン違い) こうした言動を見ている限り、正恩氏が、米韓や日本との対話を望んでいるとはとうてい思えない。マスコミの中には、北 ...
対北制裁が北朝鮮外交官の外貨稼ぎに与えるダメージ
国連安全保障理事会で採択された北朝鮮制裁によって、北朝鮮外交官による相次ぐ違法行為が困難になると米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。 北朝鮮と外国を行き来するには、陸路でも空路でも中国またはロシアを経由せざるを得ない。合法、違法問わず北朝鮮の外交官が稼いだ外貨は、この両国、特に中国を通じて北朝鮮に持ち込まれる。 中国経由で100万ドル単位を持ち込み 中国税関の規定によると、出入国時に2万元または5000ドル以上の現金を所持している場合は申告が義務化されている。 ...
金正恩氏、「斬首作戦」にビビりながら朴槿恵氏を罵倒
やはりというべきか、金正恩第一書記は米韓の「斬首作戦」にビビっているようだ。 「狂気」と「体制崩壊」 国連安全保障理事会が、対北制裁決議案を全会一致で採択した翌4日、北朝鮮メディアは、金正恩氏が「新型大口径放射砲」の試験発射を現地指導したことを報道。そのなかで正恩氏は「核弾頭」という言葉を発した。多くのメディアは、このコメントを中心に取り上げたが、これは今にはじまったことではない。 それより注目すべきは、金正恩氏自らが「斬首作戦」と「体制崩壊」と具体的に述べながら、米韓に反発 ...
スパイ容疑の芸術家を「機関銃で粉々に」…北朝鮮「人道に対する罪」の実態(1)
北朝鮮の人権問題を担当する国連特別報告者が、金正恩第1書記に対して「人道に対する罪」を問う可能性を強調している。「人道に対する罪」は、戦時・平時にかかわらず、一般人に対してなされた殺戮、殲滅、奴隷的虐使、追放その他の非人道的行為などに対して問われる国際法上の犯罪だ。 (参考記事:金正恩氏は「人道に対する罪」で破滅の瀬戸際にある) 北朝鮮における人権に関する国連調査委員会は、その最終報告書において、「北朝鮮の政治体制及び指導部にとって脅威になるとみなされた国民」「並びに国家転覆 ...
金正恩氏は「人道に対する罪」で破滅の瀬戸際にある
北朝鮮の人権問題を担当する国連のダルスマン特別報告者が、金正恩第1書記に対して「人道に対する罪」で調査する可能性があることを公式に通知するよう国連人権理事会に求める報告書をまとめた。 「こんなはずではなかった」 「人道に対する罪」は、戦時・平時にかかわらず、一般人に対してなされた殺戮、殲滅、奴隷的虐使、追放その他の非人道的行為、または政治的・人種的もしくは宗教的理由に基づく迫害行為について問われる国際法上の犯罪だ。 これ以上ないほどの恐ろしい罪と言える。連想される名前はアドル ...
金正恩氏が「暴走」をやめられない本当の理由
米国が、人権問題で北朝鮮への圧力を強めていることを歓迎したい。 キューバ政府は、米国との国交正常化交渉入りに伴い、政治犯53人の釈放を約束。これが実行されたことを受け、米国務省は「非常に前向きな動きであり歓迎する」と表明していた。 拷問・性的暴行・公開処刑 米国と国交を結ぶのに政治犯の釈放が必須であるなら、それは北朝鮮にはとうていムリな相談だ。何しろ、北朝鮮の政治犯収容所ではすでに万単位、あるいは十万単位の人々が凄惨な虐待の末に殺されている。そして今なお、同じくらいの数の人々 ...
処刑説の北朝鮮総参謀長「会議場から連行」、生々しい逮捕時の様子
今月初め、処刑されたと見られる朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の李永吉(リ・ヨンギル)総参謀長が逮捕・連行された時の生々しい状況を、平安南道の内部情報筋が伝えてきた。逮捕現場に居合わせた道の幹部から聞いたという。 会議の趣旨を知らないまま、「李永吉を逮捕しなさい」 逮捕劇の舞台となったのは、2月2日、3日にかけて平壌の4.25文化会館で開かれていた朝鮮労働党中央委員会、朝鮮労働党人民軍委員会の連合会議拡大会議だ。 拡大会議には、金正恩第1書記を筆頭に、党中央の部長、人民軍党委員会委員、 ...