2015年10月、馬園春(マ・ウォンチュン)氏は水害復旧現場工事を現地指導した金正恩氏に随行人員として同行。国営メディアにも名前が紹介され復帰が確認された。2015年12月1日、金正恩氏の現地指導に同行した際、撮影されたのが下の右の写真だ。 左は2014年4月の馬氏。見比べる明らかに激ヤセしていることがわかる。また馬氏は、以前の現地指導では始終笑顔を絶やさなかったが、今回の写真の表情からは精気も感じられない。 処刑こそ免れたものの、やはり何らかの処分を受けていたと見られる。 ...

約1年間、動静が途絶え、政治処分を受けたと見られていた金正恩氏の側近である馬園春(マ・ウォンチュン)氏が、激ヤセして復帰した。この間、彼に何があったのか。 国防委員会設計局長だった馬氏は、昨年11月1日の空港視察以後、姿を見せなくなり、当時建設中だった空港の出来具合をめぐって責任を取らされ、粛清されたと見られていた。 金正恩氏側近の激ヤセ写真 その後、処刑説も出たが、北朝鮮内部情報筋から山奥の農場へ追放、すなわち革命化教育の処分を受けたという説も出てくる。この場合、中央への復 ...

北朝鮮には「権力層に仕える女性」を選抜、管理する謎のセクションがある。 その名も「5課」。正式名称は、朝鮮労働党組織指導部「護衛総局」といい、最高指導者、つまり金正恩第1書記の警護を担当する部署だ。その役割は、金正恩氏のトイレの管理にまで及ぶ。 【参考記事】金正恩氏が一般人と同じトイレを使えない訳 5課は、全国から北朝鮮指導層、いわば最高権力層の身辺の世話をする女性たちや、警護をする男性を選抜し、管理する。 そのことから選抜された人員は「5課対象」や「5課処女(注)」と言われ ...

北朝鮮には「5課対象」と呼ばれる人々がいる。中央5課(朝鮮労働党組織指導部5課)が選抜した人々のことで、代表的なのが「喜び組」だ。彼女ら以外にも、指導層の世話をする女性たちや、最高指導者の身辺での職務に当たる男性もここに含まれる。 米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、最近では離婚歴があって子どもを持つ若い女性が「5課対象」に選ばれていると報じた。彼女たちは、高級幹部たちの「召し使い」や身の回りの世話をする仕事をするとのことだ。 未亡人をマッサージ係に 咸鏡北道 ...

2002年10月、金正日総書記が両江道(リャンガンド)大紅湍(テホンダン)郡を現地指導した際、現地の党組職書記(※注)がその場で解任される事件が起こった。 (※注=郡の党委員会で、組織運営を担当している書記) この事件は、現地の国家機関や行政機関に勤務した北朝鮮人の間では、広く知られており「金正日秘話」となっていた。なぜなら、北朝鮮当局が聖人君子のごとき伝える金正日氏の姿と違って、彼の即興的で冷酷な性格、そして女性に対する特別な執着心を見せた出来事だったからだ。 デイリーNK ...

三つ目は、金正恩氏の健康上の理由だ。 最高指導者の健康をチェックするには「便」の状態をチェックする必要がある。しかし、外部のトイレを使うとそれもできなくなる。 金正恩氏のトイレ問題を全面的に取り仕切っているのは、護衛総局だ。国家機密中の機密であるだけに、護衛総局の要員にとって最もきわめて敏感な問題だという。

二つ目は、警護上の理由だ。 金正恩氏が外部のトイレを使うことは絶対にありえない。普段とは違い、朝のトイレに行かなかったり、移動中にトイレに行くとなると、警護体制に変更が生じるため、護衛員たちは緊張状態に置かれる。 また、金正恩氏は高速道路を使って移動する際にはベンツを使用するが、便意を催したとしても勝手に車から降りて、トイレ専用車に移動するわけにはいかない。そこで、車内で小便用の「おまる」を使用するという。【3つ目の理由】 三つ目は、金正恩氏の健康上の理由だ。 最高指導者の健 ...

一つ目の理由は、神格化された存在である最高指導者が、用を足している姿を他人に見られてはならないことだ。金正恩氏の乗る1号列車には、金正恩氏専用のトイレ専用車が連結されているくらいだ。 トイレ専用車は「神聖不可侵」なスペースで「北朝鮮の実質的なナンバー2の黄炳瑞(ファン・ビョンソ)氏ですら、このトイレを使ったら銃殺されかねない」と、情報筋は明かす。【2つ目の理由】 二つ目は、警護上の理由だ。 金正恩氏が外部のトイレを使うことは絶対にありえない。普段とは違い、朝のトイレに行かなか ...

北朝鮮のトイレ事情は、贔屓目に言っても「良い」とは言えない。 高級ホテルは総じて清潔だが、外国人が訪れるようなレストラン、観光名所のトイレも、あまり清潔でなく設備が破損していることが少なくない。さらに高速道路には、サービスエリアが非常に少ないため、急に便意を催したら、周囲の畑などを「利用」するしかない。 北朝鮮の最高指導者である金正恩第1書記でさえも、お国のトイレ事情に不便な思いをしているようだ。 金正恩氏の「おまる」 護衛総局の事情に詳しい平安南道(ピョンアンナムド)の内部 ...

北朝鮮の人権状況を巡っては、国連の調査委員会は2014年2月17日、北朝鮮政府による処刑や飢餓、拉致問題をはじめとする人権侵害を「人道に対する罪」と認定する最終報告書を発表。昨年末には安保理の公式議題になった。 【参考記事】玄永哲氏の銃殺で使用の「高射銃」、人体が跡形もなく吹き飛び… 【参考記事】北朝鮮の公開処刑、衛星写真で確認 「殺りく」の謎 これは近い将来、金正恩氏がヒトラーと同列に扱われる可能性を意味している。 【参考記事】金正恩体制を窮地に追い込む「負の遺産」…人権問 ...

米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によると最近、中国のレストランで働く北朝鮮女性が、忽然と姿を消す事件が頻発しているという。 同様の報道は過去にもあった。たとえば毎日新聞は2013年2月19日、北京発の特派員電で北朝鮮女性の「失踪事件」について報じている。 「中朝貿易関係者ら」を情報源としたこの毎日の記事によれば、失踪したのは当時21歳の女性従業員。河南省のレストランで数ヶ月間、勤務していた。 女性はレストランの宿舎を真夜中に抜け出して姿を消しており、監視カメラには1 ...

中国や東南アジアなどで営業する北朝鮮レストランは、焼肉や冷麺などの朝鮮料理と並び、ウェイトレスも兼ねた女性従業員たちによる歌や踊り、楽器演奏などのショーが最大の売りだ。 北朝鮮で「接待員」と呼ばれる彼女らは、言葉の通じる韓国人ツアー客、その中でも中年以上の人々から、現代韓国の女性には見られない古風でしとやかな立ち居振る舞いが絶大な人気を得ている。(【写真】美貌の北朝鮮ウェイトレス⓵【写真】美貌の北朝鮮ウェイトレス⓶) 彼女らの多くは、平壌の商業大学や音楽舞踊大学、各道(道府県 ...

一昔前には、日本で覚せい剤と言えば北朝鮮製が幅を利かせていた。 2001年12月、覚せい剤の密輸を担っていたと思しき北朝鮮の工作船が、海上保安庁に追い詰められた末に爆沈。以来、日本では北朝鮮製覚せい剤のニュースは聞かれなくなってはいる。 しかしそれは、北朝鮮が覚せい剤と無縁の国になったことを意味してはいない。それどころか、現在では北朝鮮国内で覚せい剤が蔓延し、手の打ちようがない有様となっている。 拒否なら学校でイジメ 咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋は、その状況を次のよう ...

韓国の情報機関、国家情報院(国情院)は20日、与野党議員に対し北朝鮮情勢などについて報告した。 それによると、今年に入り北朝鮮の海外駐在官20人が韓国へ亡命したという。その中には、金正恩氏の統治資金を管理する高級幹部も含まれているとされる。 この情報についてはデイリーNKジャパンも独自に把握していたが、件の高級幹部が韓国にどのような情報をもたらしたかについては、国情院のガードが固くなかなか知ることができない。 軍事機密が韓国に筒抜け それにも増して気になるのが、朝鮮人民軍「大 ...

北朝鮮は海岸や河川周辺などに、こうした「木箱地雷」を大量に埋設しているとされる。 (関連記事:【動画】金正恩氏、スッポン工場で「処刑前」の現地指導】)

英国外務省は、自国民に「北朝鮮での手術は避けるように」と勧告した。 英国外務省は29日、「北朝鮮の医療施設と医師のリスト」という4ページの資料を公開。北朝鮮の医療施設は劣悪で、衛生水準は基準以下だとしている。病院には麻酔薬がない場合がしばしばあるため、北朝鮮での手術はできる限り避けることや、即時帰国するように勧告している。 【関連記事】 仮病の腹痛を麻酔なしで切開手術 北朝鮮の住民は、伝染病になすすべがない 実際、麻酔なしで手術を受けたことのある脱北者は、「メスを入れたお腹か ...