同窓会を襲った「血の粛清」…北朝鮮の「フルンゼ軍事大学留学組」事件
日本と同様、韓国にも同窓会がある。しかし、日本のものとは少し趣が異なる。 まず、多ければ年に数回と、かなり頻繁に行われる点がある。また、レストランやホテルでの食事に限らず、登山、海外旅行など様々なイベントを開催するのも日本の一般的な同窓会とはやや違っている。そうして同級生同士の絆は、卒業から何十年もの時間を経つつ深まり続けるのだ。 収容所送りも では、北朝鮮ではどうだろうか。 脱北者の話によると、本当に親しい同級生が集まって開くささやかな同窓会はあるが、クラスや学年全体が集ま ...
それでも揺るがぬ中国と北朝鮮の「拷問」同盟
北朝鮮のガールズグループ「牡丹峰(モランボン)楽団」が北京公演をドタキャン帰国したことにより、北朝鮮と中国の関係が再び険悪となる可能性が出てきた――マスコミの報道には、こうした指摘が数多く見られる。 筆者も、そうした見方に概ね同意する。金正恩第1書記が、来年の朝鮮労働党大会が延期されるような発言をしたことを見れば、金正恩氏の「やっちまった」感は否めない。 しかしそれにより、北朝鮮と金正恩氏がただちに窮地に立たされるわけではないことは認識しておく必要があるだろう。 北朝鮮は最近 ...
金正恩と大阪を結ぶ奇しき血脈(2)偶像化に立ちはだかる実母「高ヨンヒ」
白頭の血統に立ちはだかる「鶴橋オモニム」 金正恩の偶像化、そして金日成を始祖とする金氏王朝の確立にむけて、「オモニム(お母様)伝説」の創出を通じた高ヨンヒの偶像化は避けられない。 しかし、在日朝鮮人という彼女の出自が最大のネックになるようだ。こうした苦しい事情からか、金正恩が最高指導者になって以後、北朝鮮の公式メディアが、高ヨンヒについて言及したのは、2012年1月8日(金正恩の誕生日)と同年2月13日の二回のみ。 それも、実名や経歴については一切言及せず「母親」「平壌オモニ ...
金正恩と大阪を結ぶ奇しき血脈(2)偶像化に立ちはだかる実母「高ヨンヒ」
白頭の血統に立ちはだかる「鶴橋オモニム」 金正恩の偶像化、そして金日成を始祖とする金氏王朝の確立にむけて、「オモニム(お母様)伝説」の創出を通じた高ヨンヒの偶像化は避けられない。 記録映画の回収騒動 しかし、在日朝鮮人という彼女の出自が最大のネックになるようだ。こうした苦しい事情からか、金正恩が最高指導者になって以後、北朝鮮の公式メディアが、高ヨンヒについて言及したのは、2012年1月8日(金正恩の誕生日)と同年2月13日の二回のみ。 それも、実名や経歴については一切言及せず ...
金正恩と大阪を結ぶ奇しき血脈(1)すべては帰国運動からはじまった
北朝鮮と日本のメディアに惑わされた在日朝鮮人 今から56年前の1959年12月14日、夢と希望に満ちた在日朝鮮人と日本人妻を含む975人が、旧ソ連の軍艦を改造した貨客船、クリリオン号とトポリスク号の二隻に乗って北朝鮮へ出発した。在日朝鮮人帰国事業の第1陣である。 産経新聞が賞賛した北朝鮮 マンセー(万歳)という歓喜の声と赤旗で見送られた彼らは、「地上の楽園」と喧伝されていた北朝鮮で新たな未来を切り拓くはずだった。しかし、それは大ウソだった。総勢約9万人の帰国者は、日本で貧困と ...
金正恩と大阪を結ぶ奇しき血脈(3)日本への「凱旋」と「国母」の夢
日本の舞台で華麗に舞った「金正日の女」 日本から北朝鮮へ帰国し、万寿台芸術団のメンバーとなった高ヨンヒは、当時スター舞踊手だったパク・エラを押しのけて、1973年の日本公演の主役に大抜擢された。この裏には、後継者の地位を得たばかりの金正日の配慮があった。 こうして高ヨンヒは、今でも在日朝鮮人の間で語り草となっている「万寿台芸術団来日公演」のメンバー、それもいくつかの演目の主役として生まれ故郷への「凱旋」を果たす。 当時、7才だった筆者は、朝鮮総連に所属していた亡父と共に公演を ...
北朝鮮市民、党本部前で抗議の切腹「警察署長に全財産を奪われた」
現在、北朝鮮の首都・平壌を中心に衝撃的な事件の噂が出回っている。平壌にある朝鮮労働党の本部前で、ある市民が切腹して自殺を図ったというものだ。平安南道(ピョンアンナムド)の内部情報筋によると、噂の内容は次のとおりだ。 この人物は、保安署(警察署)の署長に全財産を没収された。どのような事情でそうなったのかは不明だが、その不当性を訴えに、平壌にある労働党中央委員会組織指導部の信訴処理課を訪れた。しかし、担当者との面談を拒否された上に「ガタガタ騒ぐな」と脅された。 対応のひどさに絶望 ...
ラブホテル化する北朝鮮のスーパー銭湯
極寒の時期を迎えた北朝鮮。人々は凍てつく寒さから少しでも逃れようと様々な工夫をするが、銭湯に行くこともその一つだ。 ところが、北朝鮮の銭湯は別の使われ方をしている。詳細を咸鏡北道(ハムギョンブクト)の内部情報筋が伝えてきた。 各地方都市には「恩徳院」と呼ばれる国営スーパー銭湯が存在する。風呂、サウナはもちろん、理髪店、美容室もあり、食事まで楽しめるレストランまで併設されている。 自分でバケツに水を汲み… これだけ豪華な設備を取り揃えているのに、客足は非常に鈍い。それもそのはず ...
死傷者1500人、龍川大爆発事故…北朝鮮「暗殺未遂説」のミステリー
10月初め、北朝鮮の葛麻(カルマ)飛行場で、金正恩氏の視察前日に大量の爆薬が見つかったと米政府系のラジオ・フリー・アジアが報じている。 死傷者1500人以上の悪夢 建物の天井裏から発見されたのは、TNT火薬20キロ。手榴弾なら130個分以上になり、通りがかった人の「爆殺」を狙うのに十分な量に思える。もっとも、自衛隊OBからは次のような解説も聞かれる。 「TNTは、簡単には爆発しないんです。全量を効果的に起爆するには、相当な数の雷管を挿し込む必要がある。監視の厳しい北朝鮮でそれ ...
金正恩氏の側近「激ヤセ写真」
2015年10月、馬園春(マ・ウォンチュン)氏は水害復旧現場工事を現地指導した金正恩氏に随行人員として同行。国営メディアにも名前が紹介され復帰が確認された。2015年12月1日、金正恩氏の現地指導に同行した際、撮影されたのが下の右の写真だ。 左は2014年4月の馬氏。見比べる明らかに激ヤセしていることがわかる。また馬氏は、以前の現地指導では始終笑顔を絶やさなかったが、今回の写真の表情からは精気も感じられない。 処刑こそ免れたものの、やはり何らかの処分を受けていたと見られる。 ...
動静が途絶えていた金正恩氏の側近が激ヤセして復帰
約1年間、動静が途絶え、政治処分を受けたと見られていた金正恩氏の側近である馬園春(マ・ウォンチュン)氏が、激ヤセして復帰した。この間、彼に何があったのか。 国防委員会設計局長だった馬氏は、昨年11月1日の空港視察以後、姿を見せなくなり、当時建設中だった空港の出来具合をめぐって責任を取らされ、粛清されたと見られていた。 金正恩氏側近の激ヤセ写真 その後、処刑説も出たが、北朝鮮内部情報筋から山奥の農場へ追放、すなわち革命化教育の処分を受けたという説も出てくる。この場合、中央への復 ...
北朝鮮、組織化する売春業…バス停が「風俗案内所」
北朝鮮の首都・平壌で、売春業が組織化されているという。個人が行う生計型売春が主流だった売春業が、より企業化、すなわち風俗ビジネスとして、変わりつつあると米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。 北朝鮮でも古くから売春業は存在した。かつては貧しい女性が糊口をしのぐ生計型売春が主流だった。特に90年代末の大飢饉「苦難の行軍」の頃や、2009年の貨幣改革により経済が大混乱に陥っていた頃は、餓死を免れるために多くの女性が売春に走らざるを得なかった。 「風俗案内所」、「アル ...
北朝鮮「最高権力」の秘密を知りすぎた女たち
北朝鮮には「権力層に仕える女性」を選抜、管理する謎のセクションがある。 その名も「5課」。正式名称は、朝鮮労働党組織指導部「護衛総局」といい、最高指導者、つまり金正恩第1書記の警護を担当する部署だ。その役割は、金正恩氏のトイレの管理にまで及ぶ。 【参考記事】金正恩氏が一般人と同じトイレを使えない訳 5課は、全国から北朝鮮指導層、いわば最高権力層の身辺の世話をする女性たちや、警護をする男性を選抜し、管理する。 そのことから選抜された人員は「5課対象」や「5課処女(注)」と言われ ...
「喜び組」スカウト部門が「バツイチ美女」をかき集める理由
北朝鮮には「5課対象」と呼ばれる人々がいる。中央5課(朝鮮労働党組織指導部5課)が選抜した人々のことで、代表的なのが「喜び組」だ。彼女ら以外にも、指導層の世話をする女性たちや、最高指導者の身辺での職務に当たる男性もここに含まれる。 米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、最近では離婚歴があって子どもを持つ若い女性が「5課対象」に選ばれていると報じた。彼女たちは、高級幹部たちの「召し使い」や身の回りの世話をする仕事をするとのことだ。 未亡人をマッサージ係に 咸鏡北道 ...
金正日の「女性に対する特別な趣向」見せた大紅湍事件
2002年10月、金正日総書記が両江道(リャンガンド)大紅湍(テホンダン)郡を現地指導した際、現地の党組職書記(※注)がその場で解任される事件が起こった。 (※注=郡の党委員会で、組織運営を担当している書記) この事件は、現地の国家機関や行政機関に勤務した北朝鮮人の間では、広く知られており「金正日秘話」となっていた。なぜなら、北朝鮮当局が聖人君子のごとき伝える金正日氏の姿と違って、彼の即興的で冷酷な性格、そして女性に対する特別な執着心を見せた出来事だったからだ。 デイリーNK ...
抵抗したら殺せ…北朝鮮「拉致指令」の動かぬ証拠
11日、東京新聞が衝撃的なスクープを放った。 同紙は、北朝鮮が工作員を養成する平壌の「金正日政治軍事大学」にて、スパイ教育に使用される内部資料を入手。「拉致」の方法などが具体的に記されているという。デイリーNKでも、何度か北朝鮮の内部資料に関する何度かスクープ記事を掲載しているが、これほどの資料は滅多にお目にかかれない。素直に脱帽と言わざるを得ない。 内部資料の詳細に関しては、本日(11日)付の東京新聞に詳しく掲載されているが、今回の資料によって北朝鮮が国家主導で「拉致」を行 ...
