脱北者に対する拷問・性的暴行・乳児殺しの実態
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ジ氏は2006年に大韓民国へ行く意図で3度目となる中国行きを決行した。ジ氏ははじめ、彼の父がそこで彼と合流するのはよいアイデアかどうか決めるため、大韓民国に到着したかった。一度大韓民国に落ち着くと、彼は父と連絡をとろうとした。しかしながら、彼の父は国境を越えようとしている間に逮捕されたとわかった。さらに、彼の父は尋問され、国家安全保衛部に拷問され、それから、ほとんど死にそうな状態で、荷車で家に帰った。
- A氏は自分の妹について話した。彼は北朝鮮の知り合いから聞いたのだが、自分の妹が送還され、そのあと、耀徳郡収容所に送られる前、尋問中、拷問された。彼女は、ひどい扱いを受け、厳しい刑を宣告された。なぜなら、彼女はキリスト教徒を布教しており大韓民国へ行く意図を持っていたからである。
- ジ・ヘオン A さんが3度目の送還で経験した扱いはもっともひどかった。裸の検査の間、服を脱ぐことに抵抗しただけで殴打された。彼女は教会に通ったか、あるいは大韓民国国民と会ったかと聞かれた。彼女は否定する答えをしなければならないとわかっていた。そうしなければ、管理所(政治犯刑務所)に送られるか、処刑されるだろう。彼女はこれらの「罪」を告白しないという理由で殴打された。ついに教化所(普通の刑務所)に送られる前、尋問拘留所に送られた。
- ある証人は国家安全保衛部尋問所で2週間尋問された。彼女は答えるのが遅かったり、尋問者が彼女の答えを気に入らなかったりすると、棒でたたかれた。彼らは最大限の痛みを引き起こすため、彼女のすねを蹴った。彼女は他の人たちも叫び声をあげているのが聞こえたので、同じ運命を被っているのだと思った。