北朝鮮では「速度戦」の名の下に、無理な工期のごり押しによる手抜き工事が横行。また、安全設備がないことがほとんどで、死亡事故が頻発している。(【写真】北朝鮮・三池淵郡の危ない工事現場①、【写真】北朝鮮・三池淵郡の危ない工事現場②) (参考記事:【写真と解説】危険すぎる!金正恩氏が視察した北朝鮮の建設現場) 例えば1989年4月、高速道路の建設現場で、建設途中の橋が崩落する事故が発生した。この時、現場にいた500人が120メートル下の川原に落下。後に韓国へ逃れた目撃者たちの証言に ...

北朝鮮国営の朝鮮中央通信や朝鮮労働党機関紙の労働新聞は10日、金正恩党委員長が中国との国境地域にある両江道(リャンガンド)の三池淵(サムジヨン)郡を訪れ、教育・住宅・商業サービス・観光など複数の区画整備が進行中の建設現場を視察したことを伝えた。 朝鮮中央通信はこの際、同時に複数の写真を配信しているのだが、これを見た韓国の専門家から危険を指摘する声が出た。(【写真】北朝鮮・三池淵郡の危ない工事現場①、【写真】北朝鮮・三池淵郡の危ない工事現場②) ある建築専門家は、デイリーNKの ...

北朝鮮当局は、金正恩党委員長が昨年12月に行われた朝鮮労働党第5回党細胞委員長大会での演説で、「非社会主義的現象を根絶やしにせよ」と指示したことを受け、大々的な風紀取り締まりを行ってきた。 デイリーNKは南北首脳会談の直前に、両江道(リャンガンド)で幹部を集めて行われた政治講演会の内容を入手。そこでは、何が「非社会主義的現象」に当たるかについて、細かく説明されていた。さらに、デイリーNKジャパンのカン・ナレ記者が継続して取材に当たったところ、これと同様の内容が記録映画にまとめ ...

北朝鮮には「住民登録制度」なるものが存在する。これは、日本の住民票のように、単に自分の住んでいるところを行政に届け出るという類のものではなく、一生をその土地に縛り付けるものだ。 そんな厳しい住民統制を逃れ、各地を転々とする遊牧民のような暮らしをする人が少なからずいると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じている。 慈江道(チャガンド)の情報筋によると、貧しい暮らしを強いられている人々が、次から次へと山の中に逃げ込んでいるという。 北朝鮮では、1990年代後半に北朝 ...

日本海沿岸では昨年から今年の初めにかけて、北朝鮮のイカ釣り漁船とみられる木造船の漂流、漂着が急増した。船とともに漁民と見られる遺体も多数、見つかっており、北海道松前町では、無人島に上陸した北朝鮮の漁民が窃盗容疑で逮捕される事件まで起きている。【写真】漂着した北朝鮮の木造船 背景には、不足する外貨を稼ぎたい国家が「漁労戦闘」と呼ばれる無理な漁獲増大キャンペーンを繰り広げ、それに、一獲千金を目指す庶民が呼応している実態があると言われる。 (参考記事:「あの恐怖は言い表せない」北朝 ...

北朝鮮の内閣などの機関紙・民主朝鮮は19日、日本の安倍政権が「海外侵略に狂奔している」とする論評を掲載。その中で、日本の自衛隊の攻撃能力は「世界一流」であるなどと評した。 これ以外にも、北朝鮮メディアは日本の「軍事大国化」を非難する記事を数多く出している。それらはすべて、金正恩氏本人の意思によるものと見て間違いない。北朝鮮のメディア戦略は、同氏が直接指揮していると見られるからだ。 (参考記事:金正恩氏が自分の“ヘンな写真”をせっせと公開するのはナゼなのか) では、北朝鮮がこの ...

北朝鮮の農民が「ヤミ金」にはまって苦しんでいる。ヤミ金被害はただでさえ貧しい北朝鮮の農村をいっそう荒廃させ、女性たちが生き延びるため、売春に走らざるを得ないような状況も生んでいる。 (参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち) それにしても、社会主義を標榜している北朝鮮で、どうしてヤミ金がまん延するのか。 平安南道(ピョンアンナムド)の情報筋が米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)に語ったところによると、平城(ピョンソン)市の慈山(チャ ...

北朝鮮の金正恩党委員長が、GPS(衛星追跡装置)付きの小型漁船2万隻を今年中に購入せよとの指示を出した。日本海沿岸では昨年から今年の初めにかけて、北朝鮮のイカ釣り漁船とみられる木造船の漂流、漂着が急増したが、それを深刻に受け止めてのことだ。【写真】石川県に漂着した北朝鮮の木造船(丹東:カン・ナレ記者) 「対外的な威信に打撃」 指示について証言したのは、中国に派遣された北朝鮮の幹部だ。5月10日、金正恩氏の名義により「朝鮮労働党中央軍事委員会」から下された秘密指令は、当該機関の ...

米大学生のオットー・ワームビアさんが、北朝鮮から帰国後に死亡してから19日で1年になった。北朝鮮はこの件について、今もなお公式に謝罪していない。 (関連記事:北朝鮮が拷問か…死亡の米大学生の歯列変形。米メディアが写真公開) ワームビアさんは北朝鮮を旅行中に拘束され、裁判で労働教化刑を受けた。2016年1月から翌年6月まで拘束された後、昏睡状態で釈放。同月12日に帰国したが、意識を取り戻さないまま死亡した。 (参考記事:「北朝鮮で自殺誘導目的の性拷問を受けた」米人権運動家) オ ...

北朝鮮の人権問題が、素通りされそうな雰囲気だ。トランプ米大統領に対しては、米朝首脳会談を控え、数多くの人権団体、脱北者団体から「人権問題に言及して欲しい」との要望がなされてきた。 しかしトランプ氏は首脳会談後、米FOXニュースのインタビューで、他の国々も「悪事」を働いてきたと述べ、金正恩政権の人権侵害を軽視したのだ。 北朝鮮の人権問題のひとつに、他の国では犯罪にならないような行為で処罰が行われている実態がある。死刑の執行対象も非常に広く、適用が極めて恣意的だ。 (参考記事:機 ...

「あまり美人に育たないでおくれ」 「それ以上、身長が伸びなければ良いのに」 北朝鮮で、自分の娘を眺めながら、このように願う親たちが増えているという。 韓国に亡命した太永浩(テ・ヨンホ)元駐英北朝鮮公使が近著『3階書記室の暗号 太永浩の証言』(原題)で明かしているところによれば、そのきっかけとなったのは2013年12月、金正恩氏の叔父・張成沢(チャン・ソンテク)朝鮮労働党行政部長が国家転覆陰謀罪で処刑された事件だった。 元スター女優まで 朝鮮労働党は同月8日の中央委員会政治局拡 ...

醜聞の主人公は、ほかならぬ金正日総書記だ。ある有名女優との不倫関係が父・金日成主席にばれるのを恐れ、罪を着せて銃殺してしまったという内容だ。 (参考記事:機関銃でズタズタに…金正日氏に「口封じ」で殺された美人女優の悲劇) 北朝鮮の政務と人事の一手に握る同国最強の権力機関、朝鮮労働党組織指導部。そのトップに就任したと報じられ、メディアではよく「北朝鮮のナンバー2」などの呼び方をされる崔龍海(チェ・リョンヘ)党副委員長は、最近、影が薄い。米国や韓国との対話でキーパースンとなってい ...

北朝鮮では、当局の安全対策の不備により、大規模な死亡事故が繰り返し起きてきた。 最も深刻なのが、建設現場での事故だ。北朝鮮では最高指導者の誕生日など、国家的な記念日に間に合わせるため、「速度戦」と呼ばれる突貫工事が行われているが、あまりに無茶な工期設定のため、数十人から数百人規模の死亡事故が起きてしまうのだ。 (参考記事:【再現ルポ】北朝鮮、橋崩壊で「500人死亡」現場の地獄絵図) また、軍需物資など危険物の管理不備による事故も繰り返し発生しており、それによる民間人の死傷者も ...

韓国に入国して、毎日テレビを通じて見る韓国の若者の踊りや歌は、冷戦後にグローバル化した国際舞台の縮小版のようである。アメリカのラップとヒップホップ、ポップフィン、ブレイクダンスなどいろいろなダンスが交じり、多文化フェスティバルのようである。歌や踊りの公演は見どころがあまりにも多くて、何を見たらよいのか分からなくなるほどだ。 これとは反対に、北朝鮮は舞踊の分野でもいまだに民族的なことにこだわって、ダンスを含む外国の踊りは大衆に普及していない。そのため、住民は外国人の公演や外国の ...

「映画『幹は根から育つ』に出演した女優をはじめ、張成沢の“オンナ”であると見られた何人もの芸能人が逮捕され、姿を消した」という。ここで言われている女優とは、一時は北朝鮮の銀幕スターだったキム・ヘギョンのことだ。(参考記事:【写真】女優 キム・ヘギョン――その非業の生涯) 本欄では先日来、韓国に亡命した太永浩(テ・ヨンホ)元駐英北朝鮮公使の自叙伝『3階書記室の暗号 太永浩の証言』(原題)の内容に言及しているが、同書には実に驚くべき記述があふれている。 たとえば金正恩党委員長の叔 ...