「人民の名で処断する」…悪徳権力に「血の復讐」を始めた北朝鮮の人々
北朝鮮の治安機関の、庶民に対する横暴ぶりはすさまじい。各種犯罪の捜査においては、人権という概念すら存在しないような厳しい取り締まりで望む。 もちろん、横暴の限りを尽くす治安機関員は多くの庶民の恨みを買っており、「血の復讐」に遭うこともある。 北朝鮮で昨年、保安員(警察官)が殺害される事件が起きた。当局は大々的な捜査を行ったが、1年以上経っても容疑者逮捕には至っていない。その詳細を、平安南道(ピョンアンナムド)の内部情報筋が伝えてきた。 女子大生を拷問 事件が起きたのは昨年8月 ...
北朝鮮で「餓死者発生」との情報…金正恩体制の動揺につながるか
北朝鮮の食糧事情は、ここ数年でかなりの改善を見せた。ところが、今年は様子が違うようだ。北部山間地域を中心に食糧事情が悪化し、餓死者が出たとの噂が急速に広がっている。 両江道(リャンガンド)の内部情報筋は、恵山(ヘサン)の駅前で飢え死にした人を見たとの話を複数の人から聞いたと証言した。また、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の内部情報筋も、市内の市場を中心に「飢え死にした人がいる」との噂が広がっており、あまりにも多くの人が同じ話をするため、事実と受け止められていると語った。 いずれの ...
「街は生気を失い、人々はゾンビのように徘徊した」…北朝鮮「大量餓死」の記憶
最近、ガソリンや食べ物の価格高騰など、国際社会の経済制裁が北朝鮮の国民生活を圧迫し始めていることを示す情報が、同国内の情報筋から相次いでもたらされている。 そんな中、韓国紙・東亜日報の敏腕記者で、脱北者であるチュ・ソンハ氏が最近、自身のブログで1990年代の大飢饉の時のことを振り返っている。 北朝鮮は1990年代半ばから後半にかけて、「苦難の行軍」と呼ばれる大飢饉に見舞われた。餓死者の数は一説に100万人以上とも言われるが、少なくとも数十万の単位であることは間違いないと見られ ...
北朝鮮軍、パラグライダー使い米韓軍への奇襲訓練…韓国軍には捕捉できない!?
朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の特殊戦部隊が、パラグライダーを使って韓国軍と在韓米軍の連合司令部を奇襲する訓練を行っているという。韓国の聯合ニュースが10日、国会や国防省、軍合同参謀本部などの情報として伝えた。 パラグライダーは山の斜面を駆け下りて離陸し、上昇気流に乗って滑空するもので、時速20~60キロのスピードで数時間飛び続けることができる。また、翼面積の大きなタイプなら100キロ以上の兵士と装備を運ぶことも可能だ。機体も軽量で、兵士が山上に担ぎ上げるのも容易だ。 夜間作戦で高い ...
「米国と対決とか、どうでもいい」金正恩氏の暴走に北朝鮮国民はウンザリ
北朝鮮の朝鮮中央通信は9月28日、トランプ米大統領の国連演説に「反撃」した金正恩党委員長の声明が発表されてからわずか6日間で、全国で470万人余りが朝鮮人民軍(北朝鮮軍)への入隊、復帰を志願したと報じた。労働新聞が先月12日に報じた時には347万5000人だったので、1ヶ月半で122万5000人も増えた計算となる。 「やってらんねえ」の声 記事によると、志願者らは集会を開き「500万個の核爆弾を炸裂させて悪の帝国、米国を地球から跡形もなく吹き飛ばそう!」「火取り虫のようにあわ ...
「性拷問を受けた」との証言も…北朝鮮は外国人に何をしているのか
北朝鮮を旅行中に拘束され、1年5カ月ぶりに解放されるも帰国直後に死亡した米国の大学生、オットー・ワームビアさん(当時22歳)が拷問を受けたかどうかで、食い違う証言が出ている。 (注目記事:謎に包まれた北朝鮮「公開処刑」の実態…元執行人が証言「死刑囚は鬼の形相で息絶えた」) ペンチで歯を抜く オットーさんの両親は26日、米FOXニュースの番組に出演し、ワームビアさんには北朝鮮当局から拷問された跡があったなどと語った。オットーさんが6月19日に死去後、両親がメディアのインタビュー ...
北朝鮮外相「太平洋上での水爆実験」…金正恩氏声明
北朝鮮の金正恩党委員長は21日、トランプ米大統領が国連総会での一般討論演説で、「米国と同盟国を守ることを迫られれば、北朝鮮を完全に破壊する以外の選択はない」と発言したことを受けて、「史上最高の超強硬対応措置の断行を慎重に考慮するであろう」と反発する朝鮮民主主義人民共和国国務委員会委員長名義の声明を発表した。 (関連記事:金正恩氏「超強硬対応措置を考慮」…声明でトランプ氏に警告) 金正恩氏の声明をめぐり、国連総会に出席するため米ニューヨークを訪れている北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ ...
「アメリカ軍に勝てるはずない…」北朝鮮の幹部に動揺広がる
北朝鮮の朝鮮労働党や行政機関の中堅幹部たちの間で、「戦争勃発が近づいている」との見方が広まっていると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えている。 咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋はRFAに対し、「平壌などでは水爆実験の成功を祝う行事が目白押しだが、一部の幹部らの間では、米国との間で戦争が起きるかもしれないとの見方が広まっている。主に中堅幹部が不安を募らせているようだ」と語り、次のように続けた。 「中央は『仮に米国が攻撃してきても、米国を撃破し勝利するであろう ...
「もうウソは聞き飽きた」北朝鮮国民、金正恩氏の弁明に不満
国民の生活苦を顧みず、核兵器とミサイルにばかりカネを注ぎ込む金正恩政権。北朝鮮の庶民とて、それを快く見ているわけではない。北朝鮮の人々の間でも、不満が鬱積してきている。 北朝鮮当局は、それが無視できないレベルに達したと判断したようで、世論をなだめる方策に出た。しかし、効果は全くと言っていいほど出ていないようだ。 (参考記事:「米軍が金正恩を爆撃してくれれば」北朝鮮庶民の毒舌が止まらない) 核実験やミサイル発射実験が行われるたびに、日本のテレビでは、北朝鮮メディアが流した平壌市 ...
北朝鮮で穀物価格が上昇…制裁影響「庶民が犠牲」の危険性も
国際社会の制裁により北朝鮮国内でガソリン価格が高騰していることはすでに本欄で伝えたが、穀物と生活必需品の価格も上昇していることが、北朝鮮国内のデイリーNK情報筋の証言でわかった。 このような現象は、11日午後(現地時間)に国連安全保障理事会で原油、石油精製品の輸出に制限を設けた対北朝鮮制裁決議2375号が採択される前から起きており、今後の推移が注目される。 (参考記事:経済制裁が北朝鮮の国民生活を直撃…「核開発は不愉快」庶民感情が悪化) 貧富の格差が問題 物価上昇は、非合法な ...
「戦争が始まるかも…」北朝鮮で恐怖と混乱が広がる
ガソリン価格の高騰が伝えられている北朝鮮で先月、数日に渡ってガソリンスタンドが一斉に営業を中止していたことがわかった。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。 金正恩氏に不満 咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋によると、8月下旬のある日、清津(チョンジン)市内にある数十のガソリンスタンドが、一斉に営業を中止した。 これを受け、ただでさえ燃料不足に苦しめられている人々の間で、恐怖と混乱が広がった。ガソリン価格が2倍以上に高騰し、戦争が近づいているのではないかという ...
経済制裁が北朝鮮の国民生活を直撃…「核開発は不愉快」庶民感情が悪化
国際社会の制裁が、北朝鮮庶民の生活を直撃している。それに伴い、核兵器開発に対する庶民の見方も厳しくなっているようだ。 今月初めから、平壌を中心に北朝鮮国内のガソリン価格が急騰している。 国連安全保障理事会が対北朝鮮制裁決議2371号を採択したのは先月5日。それから3週間ほどは物価がむしろ下がるなど大きな動揺はなかったが、6回目の核実験を強行した今月3日から一部地域でこのような動きが現れている。 複数の内部情報筋によると、平壌におけるガソリン1キロ(1.34リットル)の価格の推 ...
中国の取り締まり強化で北朝鮮密輸ルートが壊滅状態
中国の取り締まり強化で、北朝鮮との密輸が壊滅状態に追い込まれているもようだ。 中国当局は従来から、北朝鮮との密輸を厳しく取り締まってきた。最近になり、それが一層強化されている。 現地の内部情報筋によると、中国当局は北朝鮮に面した遼寧省の丹東で、個人単位の小規模な密輸に対しても厳しい取り締まりを行っている。いくら慎重に行ってもすぐに見つかってしまうほどの状況に、密輸業者の間にはあきらめムードが漂っているという。 当局は、国境を流れる鴨緑江沿いの道路にパトカーを複数配備して警戒に ...
「恐怖に震える北朝鮮女性が600人以上も…」中国で大規模な人身売買被害
タイの入管当局によると、同国には今年の上半期だけで、385人の脱北者が入国したという。2016年は1年間で535人だったのと比べると、かなり早いペースに思える。 だが、このペースが今後も続く可能性は低い。中国当局が、脱北者の取り締まりを強化しているためだ。 (参考記事:中国で「アダルトビデオチャット」を強いられる脱北女性たち) 地獄のような虐待 韓国の聯合ニュースが10日、香港発で伝えたところでは、中国当局は昨年以降、脱北をサポートするキリスト教関係者を大量に国外追放したとい ...
「庶民のことも考えろ!」核実験に北朝鮮国民の不満も爆発
北朝鮮が3日に行った核実験で、中国吉林省延辺朝鮮族自治州の延吉、図們、琿春や、遼寧省の丹東など、北朝鮮との国境に近い地域を激しい揺れが襲った。 揺れは、北朝鮮国内の各地でも感じられ、多くの人が恐怖に震えたようだ。 大量死亡事故も 両江道(リャンガンド)の内部情報筋によると、恵山(ヘサン)市内の馬山洞(マサンドン)に住む人が自宅で寝ていたところ、激しい揺れに襲われた。天井が揺れ、壁が崩れたが、すんでのところで助かった。この人は、特別重大報道を見て揺れが核実験によるものであること ...
金正恩氏「美貌の妻」の「元カレ写真」で殺された北朝鮮の芸術家たち
韓国の情報機関である国家情報院は8月28日、国会情報委員会で北朝鮮の金正恩党委員長の夫人、李雪主(リ・ソルチュ)氏が「今年2月に第3子を出産したようだ」と報告した。ソルチュ氏は昨年、およそ9カ月にわたり公の席に姿を現さなかった時期があり、出産説が囁かれていた。 ポルノ撮影説も 国家情報院の報告によると、ソルチュ氏は正恩氏と2009年に結婚。翌年の夏頃に第1子を生み、2013年1月に第2子を生んだ。2番目の子は「チュエ」という名の女の子であると伝えられているが、第1子と第3子は ...