金正恩政権が、相も変わらず海外情報の取り締まりに血道をあげている。 北朝鮮の秘密警察・国家保衛省(以下、保衛省)が先月、「資本主義思想文化との戦争」を宣言したと米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えている。現地の人々は、今にでも逮捕の嵐が吹き荒れるのではないかと緊張しているという。 滋江道(チャガンド)の内部情報筋によれば、保衛省は先月25日、各地の下部機関に対し、資本主義に影響された思想と文化を根絶やしにすべしとする指示を伝達。その中で、咸鏡北道(ハムギョンブクト ...

北朝鮮の金正恩党委員長は、2015年の新年の辞で「森林の回復戦闘を力強く繰り広げ祖国の山々を緑の森に覆われた黄金山に転換させなければならない」と述べ、「全国樹林化」、つまり個人耕作地を没収し、そこに木を植えるという政策を始めた。 背景には、後述するような失政による国土の荒廃があるが、強引なやり方は住民からの抵抗に遭い、「暴動が起きてもおかしくない」との声も上がっている。かつての北朝鮮では考えられなかったことだ。 (参考記事:抗議する労働者を戦車で轢殺…北朝鮮「黄海製鉄所の虐殺 ...

韓国情報機関・国家情報院(国情院)は15日、国会情報委員会で、北朝鮮の金正恩党委員長の今年のこれまでの公開活動は51回で、前年同期と比べ32%減少したと報告した。 同報告によれば、正恩氏の公開活動は2013年から減少傾向にあり、その理由としてはすでに権力掌握に成功したことと、威厳を高めるため露出を控えていることが考えられるという。 その一方、正恩氏が自分自身を外部にさらすのに慎重になっている面もあるようだ。 報告によれば、北朝鮮当局は、有事の際に正恩氏ら指導部を排除する米韓の ...

【人気記事】 コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち 北朝鮮が8日、地対艦ミサイルを発射した。同国によるミサイル発射は4月に3回、さらに5月14日に火星12型を発射するなど、実に4週連続という異例の事態だ。 北朝鮮の国営メディアは、連日のように核とミサイルの能力を誇示しながら、「いつでも、どこからでもかかってこい」と言わんばかりに米国を挑発し、気勢を上げている。 北朝鮮がミサイルの精度を向上させていることは間違いないように見られる。核もしかりだ。一 ...

北朝鮮の朝鮮中央通信と労働新聞は30日、金正恩氏が弾道ミサイルの発射実験を指導したと報じた。この時に配信された金正恩氏の写真が韓国メディアで話題を呼んでいる。 上の写真の赤い丸で囲んだ部分を見てわかるように、金正恩氏のシャツの胸元から何やら白いものが見える。湿布のようにも見えるが、これについて一部から禁煙補助用のパッチ、つまり「ニコチンパッチ」ではないかとの指摘が出ているのだ。

【人気記事】 コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち 第35回国連人権理事会が、6日からスイス・ジュネーブで始まる。 人権理事会は毎年3、6、9月に開かれており、今年3月には北朝鮮の人権問題が主要な議題となった。またそれ以前にも、北朝鮮の人権問題は同理事会で重要な関心をもって扱われている。 北朝鮮の金正恩党委員長はどうやら、国連で人権侵害の責任追及を受けていることをかなり気にしているらしい。この5月には、国連人権理事会で障碍者の権利を担当するカタリ ...

「朝鮮労働党委員長であらせられ、朝鮮民主主義人民共和国国務委員会委員長であらせられ、朝鮮人民軍最高司令官であらせられる、わが党、国家、軍隊の最高領導者、金正恩同志におかれましては…」 北朝鮮メディアでは、金正恩党委員長を呼ぶ際に、まるで寿限無のように肩書を羅列する。一方で、庶民は「幼稚園児」「デブ」「ブタ」など、さすがに言いすぎではないかと思えるほどの呼び方をしている。5月以降、そのような傾向がさらにひどくなったというのだ。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。 ...

米軍が持つ11隻の原子力空母のうち、3隻が北朝鮮近海に集結するという「異次元」の事態が近く現実のものとなる。 朝日新聞が米軍関係者の情報として伝えたところによると、第3艦隊に所属する空母「ニミッツ」は、6月1日に米ワシントン州の海軍基地を出港。中東地域に派遣される計画だったが、急きょ、約6カ月間の予定で西太平洋に展開することになった。 現在、すでに空母「カール・ビンソン」と「ロナルド・レーガン」が朝鮮半島近くに展開しており、2隻は合同演習を行う予定となっている。 それだけでも ...

デイリーNKは、北朝鮮当局が先月15日の太陽節(故金日成主席の生誕記念日)に全国の小学生に配布したお菓子セットのパッケージを単独入手した。 パッケージには「強盛国家号」と書かれたミサイルの上に子どもたちが乗っている絵が描かれている。これからの北朝鮮を担う子どもたちに、弾道ミサイルや核開発が素晴らしいことだと宣伝する意図があるものと思われる。 両江道(リャンガンド)の内部情報筋によると、以前のお菓子セットには平壌の万景台(マンギョンデ)学生少年宮殿と子どもの彫刻像が描かれていた ...

北朝鮮当局は、国外からの情報流入および国外への情報流出を防ぐために、携帯電話を使って中国や韓国と通話する行為を厳しく取り締まってきた。 国際電話で死刑 韓国の北朝鮮専門ニュースサイト、ニューフォーカスによれば、最近になりこうした違法通話の摘発件数が大きく減っている。ただ、北朝鮮当局の取り締まりが功を奏したわけではない。人々がカカオトークやLINEなどのメッセンジャーアプリを使うようになったからだ。 北朝鮮当局は以前から、こうした動向を警戒して「LINEやカカオトークを使う者は ...

北朝鮮で、金正恩党委員長に尊称を付けず呼び捨てにする人が増えているという。 米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は北朝鮮国内の複数の取材協力者の証言に基づき、「公式の場でもない限り、金正恩に尊称を付けて呼ぶとイジメ(シカト)に遭う場合もある。友人同士や親しい隣人の間では、金正恩の名前もまともに呼ばず、小ばかにしたあだ名で呼んでいる」と報じている。 (参考記事:金正恩氏の「ブタ工場視察」に北朝鮮庶民が浴びせる酷い悪口) 人間を「ミンチ」に 咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情 ...

北朝鮮の金正恩党委員長は今年1月末、国家保衛省(秘密警察、保衛省)に対して、「職権を乱用して金儲けをするな」、「住民に対する暴行、拷問などの人権侵害をやめよ」などといった指示を出した。 これを受けて、保衛省がすっかりおとなしくなったとの声が北朝鮮国内から上がっている。しかし、在北朝鮮華僑は例外のようだ。中朝関係の悪化を受けて、保衛省は華僑に対する圧迫を強めている。 (参考記事:「中国に見捨てられたら一巻の終わり」北朝鮮で広がる不安) 咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋による ...

韓国の文在寅新大統領の誕生は、北朝鮮の各メディアを通じて、同国の人々に伝わった。地方幹部の間では喜びの声が聞かれる一方で、当局は韓国に対する憧れが高まることを警戒している。 黄海北道(ファンヘブクト)の内部情報筋によると、朝鮮労働党の組織指導部は、道の党委員会、人民委員会(道庁)に文在寅氏の当選を伝えた。情報筋はその時期について明らかにしていないが、北朝鮮メディアが報道する前――つまりは当選翌日だったものと思われる。 地方幹部は、一様に文在寅氏の新大統領就任を喜んでいるもよう ...

青少年に対する性教育は、性感染症の拡大や望まない妊娠などを防ぐために欠かせない。一部では純潔教育(婚前交渉をしてはならない)的な性教育が行われているが、避妊具の使い方などの現実に即した教育が効果を発揮することが統計的に明らかになっている。 北朝鮮ではどうなのだろうか。脱北者のカン・ヨンエさんがデイリーNKに語ったところによると、北朝鮮に性教育というものは存在しない。 「親友同士でおしゃべりすることはあっても、一般的に性についてマジメに話すことはあまりない。恋愛についても、家で ...

北朝鮮に対し米国などが圧力を強める中で、北朝鮮は19日からガソリン販売の制限を始めたことが明らかになった。中国の北朝鮮に対する石油禁輸が取り沙汰される中での動きである。 AP通信によると、平壌市内のガソリンスタンドにはガソリンを求めて車が押し寄せ、長蛇の列ができている。通常、ガソリンを購入するにはあらかじめチケットを購入しておかなければならないが、今はこのチケットがあっても売ってもらえず、追い返される。 ガソリンスタンドの中には「外交官または国際機関所有の車に限り販売」との看 ...

朝鮮半島での緊張の高まりに伴い、北朝鮮と中国の国境地域では中国人民解放軍の動きを巡り様々な噂が飛び交い、不安と動揺が広がっている。 動揺の元になっているのは、中国のネットで飛び交っている次のような怪情報だ。 「中朝間でまもなく戦争が起きる可能性あり、人民解放軍北部戦区医療部隊が、国境を超えてやって来た難民の救護にあたるため中朝国境に集結している」 しかし、これは中朝国境地帯の現状について少しでも情報を持っている向きには、一見してデマであるとわかるものだ。中国政府は、北朝鮮当局 ...