脱北者に対する拷問・性的暴行・乳児殺しの実態

拘留の間中、看守たちは収容者たちが、身体の穴にかくされた金を持っていないか密に監視し続けた。看守たちはまた、収容者たちが排泄物に隠したかもしれないものもさがす。収容者たちは、そのような検査が行われるため、排泄しないのだといって、殴られた。

  • キム・ユンファン氏は中国で、彼らに手助けすることも含め、北朝鮮の元国民といっしょに働いているが、送還された人が、特に女性が直面した非人道的扱いについて、たくさんの証言を聞いた。女性たちは無理やり裸にされて、身体の中に隠されているものを見つけられるか、確かめるため、何度も(「ポンピング」)スクワットをさせられた。同じ目的で、膣や肛門を含め、手でからだの穴を調べることが実行される。男性がそのような検査を女性収容者にする例もある。
  • ジ・ヘオン A 氏は一人の妊娠している女性も含め、何人かの北朝鮮の女性と一緒に検挙され送還された。国境への移動の間、彼女たちが乗っているバスで、産気づいて赤ん坊を産んだが、彼女は出産の間に亡くなった。その母親も含め、送還された人たちは、男性による、手で行われる身体の穴の検査も含め、身体検査をさせられた。そして、何度もしゃがんだり、立ったりさせられた。Jee さんは、委員会に、その検査は、「女性として、辱められている、と感じた。逮捕されたとき、裸にされ、膣まで、私たちの身体を調べ、繰り返し、しゃがんだり、立ったりさせた。」と話した。
  • キム・ソンジュ氏は茂山の人民保安省尋問所で、中国から送還された10人の女性たちが、女性役人の前で、一列に並べられ、次から次へと膣に手を入れられたのを見た。キム氏はまた、看守が、割り当て部屋のリーダーとして、隠された金を探すため、収容者の排泄物を見るよう命じたことを覚えていた。看守たちは、見つけられた金はすべて、取り上げた。

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