脱北者に対する拷問・性的暴行・乳児殺しの実態
- ある証人は新義州市の国家安全保衛部拘留所で金を取ることを意図した役人によって、検査されたことを覚えている。地位の高い年上の女性役人が、それぞれの犠牲者に同じ手袋を使って、検査を行い、その証人は感染症の病気にかかった。地位の高い役人は膣に手を入れながら、言葉でも若い女性を卑しめた。
- 他の証人も看守が、穏城の国家安全保衛部尋問所で、中国から送還されたほかの女性と彼女に、膣検査をした時、繰り返し、同じ手袋が使われた、といった。その女性も裸のスクワットをさせられた。
- 他の証人も彼女が、北朝鮮に再入国したとき、肉体的に虐待されたことについて、委員会に話した。彼女や他の女性たちは、拘留施設に連れていかれ、そこでは、男性と違う部屋に入れられた。そして、洋服や身につけている物すべてを取り除かされた。彼女たちは足を開いて、仰向けに寝かされ、侵害的な徹底した検査が、金、手紙、電話番号を探している看守たちによって、行われた。ゴム手袋をしている女性の看守が身体の穴の検査をおこなった。他の看守は検査が行われている間、施設の開いている窓から、彼女たちを見て、笑っていた。証人はクレジットカードを隠していて、捕まった男性は別室に連れて行かれ、ひどく叩かれた、と聞いた。一ヶ月後、その証人は、別の拘留所に移された。そこで、もう一度、徹底的な身体検査に従わされた。彼女のグループに年をとった女性と臨月が近い女性がいた。二人とも、身体的、および言葉での虐待を免れなかった。彼女たちは100回しゃがんだり、立ったりさせられた。老女は弱かったので、これができなかった。女性看守は、彼女が倒れるまで、彼女を蹴飛ばした。そして、彼女の隣に立っていた妊婦の拘留者も倒された。妊婦の拘留者は痛みの真っ只中であったが、看守は彼女をののしり始め、彼女のお腹の中には、中国人の赤ん坊がいると叫んだ。看守はついに彼女を拘留所の医療施設に連れていった。妊婦の拘留者は3日後に戻ってきたが、もはや子供はお腹にいなかった。彼女はほかの拘留者に、流産したと言った。
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調査委員会は身体の穴の検査は、拘留その他の施設で証拠を集めたり、安全を確保したりする目的においては、状況によってする必要があると認められる。しかし、合法性、均衡性、人間的なプロセスは守られなければならない。法によって、許可されていることに加え、適切な訓練を受けた、資格のある人によって、合法的目的で、必要、均衡的、人間的、衛生的な方法で行われなければならない。