金正恩氏「米国へ大小の『贈物包み』を送ってやろう」…ICBM試射を現地指導
北朝鮮の金正恩党委員長は4日、大陸間弾道ロケット(ミサイル)「火星14」型の試射を現地指導した。朝鮮中央通信が5日、伝えた。 米国への「贈物包み」 同通信によると、金正恩氏はミサイルの組立作業現場を訪ね続けて、発射準備過程を細心に指導したという。 金正恩氏は「火星14」型を眺めながら、「米帝との長きにわたる対決がとうとう最後の界線に入った、われわれの警告を無視してわれわれの意志を試している米国にはっきりと見せてやる時が来た」と強調したという。 同通信は、今回の試射について「新 ...
ICBMに続き金正恩氏が食指を伸ばす「危険なオモチャ」とは
北朝鮮は4日、15時30分からの特別重大報道を通して、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射に成功したと伝えた。北朝鮮の主張通りICBMの開発に成功したのなら、米国にとって北朝鮮の脅威はますます高まることになる。 吹き飛んだ韓国軍兵士 北朝鮮の朝鮮中央テレビは、特別重大報道で北西部の発射場からICBMの「火星14」型を発射し、成功したと発表した。ミサイルは高度2802キロに達し、933キロを飛行。日本海上の目標に到達し「成功」と見なされたという。北朝鮮メディアによると、金正恩党 ...
「老いぼれ魔女」への死刑宣告でさく裂した金正恩氏の怨念
北朝鮮の金正恩党委員長は、よほど韓国の朴槿恵前大統領を憎んでいるようだ。既に大統領職を罷免され政治の世界から追放された朴槿恵氏に対して「処刑」を宣告した。 吹き飛ぶ韓国軍兵士 きっかけは、26日付の朝日新聞の報道だった。同紙は、朴槿恵政権が金正恩氏を指導者の地位から追い落とす工作を企画していたと報じた。朝日新聞の報道は、デイリーNKジャパンや本欄で伝えてきた内容と重なる。 (関連記事:金正恩氏「屈辱の夏」から始まった東アジアの危機) 一方、北朝鮮もこの報道に即座に反応した。同 ...
金正恩氏「屈辱の夏」から始まった東アジアの危機
前回に続き、朝日新聞の「韓国が金正恩暗殺計画」報道について分析してみたい。 朝日新聞は26日、韓国の対北朝鮮政策に詳しい関係筋の話として、「朴槿恵(パククネ)前政権が2015年末以降、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長を指導者の地位から追い落とす工作を行おうとした」と報じた。「正恩氏の暗殺も選択肢とした政策だった」という。 手を血で汚した正恩氏 韓国の国家情報院はこれについて、「事実無根」全面否定している。しかし筆者としては、朝日の報道はなかなか興味深いものだ ...
金正恩「拷問部隊」のワナにはまった北朝鮮の女性たち
治安維持を名目に強権を振りかざし、庶民に横暴の限りを尽くしている北朝鮮の秘密警察が4人の女性をスパイ容疑で逮捕したという。しかし、現地情報筋によると、女性たちはワナにはめられたようだ。 女子大生を拷問 情報筋によると、咸鏡北道(ハムギョンブクト)会寧(フェリョン)市の保衛局反探処(スパイ担当部署)は、今月5日から10日にかけて、30〜40代の女性4人を次々に逮捕した。容疑は中国キャリアの携帯電話を使って韓国と連絡を取り、スパイ活動を行っていたというものだ。 金正恩党委員長が昨 ...
日本海で大暴れする北朝鮮の「オンナ漁師」たち
北朝鮮の市場経済を牽引する女性たちが、漁に出て日本海で荒稼ぎしているという。かつての日本同様、北朝鮮でも女性が漁船に乗り込むことをタブー視する風潮があったのだが、それも変わりつつあるのだろうか。 北朝鮮は表向きは男女平等を謳っている。しかし、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)内やあらゆる分野で、セクハラや性的暴力が常態化している。権力者たちは「喜び組」に象徴されるように、女性を慰み者にするなどやりたい放題だ。 (参考記事:北朝鮮女性を苦しめる「マダラス」と呼ばれる性上納行為) 北朝鮮で女 ...
金正恩氏が「胸チラ」で禁煙をアピールする理由
北朝鮮の金正恩党委員長はヘビースモーカーとして知られている。何度か禁煙にチャレンジしたとの情報もあるが、北朝鮮国営メディアの写真を見る限り、禁煙は成功していないようだ。(【写真】正恩氏の「胸チラ」アピール) トイレにストレス 正恩氏が、所構わずタバコを吸っている写真は、北朝鮮国営メディアが何度も配信している。 2015年1月には、火の付いたタバコを指にはさみながら、火気厳禁の靴工場を視察する写真が配信された。2016年7月にも、タバコを指にはさんで学校を視察する様子の写真が配 ...
北朝鮮女性を苦しめる「マダラス」と呼ばれる性上納行為
第35回国連人権理事会が、6日からスイス・ジュネーブで始まる。人権理事会は毎年3、6、9月に開かれており、今年3月には北朝鮮の人権問題が主要な議題となった。またそれ以前にも、北朝鮮の人権問題は同理事会で重要な関心をもって扱われている。 北朝鮮の金正恩党委員長はどうやら、国連で人権侵害の責任追及を受けていることをかなり気にしているらしい。この5月には、国連人権理事会で障碍者の権利を担当するカタリナ・デバンダス・アギラル特別報告者が北朝鮮を訪問し、関連施設の視察や当局者との面談を ...
「腐りきった権力への恨み」北朝鮮で秘密警察への襲撃事件が発生
北朝鮮の北東部で、検問所にいた秘密警察の要員が何者かに襲われる事件が発生した。 咸鏡北道(ハムギョンブクト)の内部情報筋によると、事件が起きたのは道内の会寧(フェリョン)市にある、10号哨所、つまり国家保衛省(秘密警察)の検問所だ。 5月9日、勤務中の要員が何者かに刃物で刺された。病院に運ばれ一命はとりとめたが、一時は生命が危ぶまれるほどの深手を負った。 国家保衛省は、今回の事件の被害者が保衛員であること、さらには国境地域で起きたことを重く見て、反国家犯罪として捜査を開始。容 ...
北のミサイル連射、米空母の増派で「朝鮮半島危機」は再燃するか
北朝鮮は21日午後4時59分頃、内陸の平安北道(ピョンアンブクト)北倉(プクチャン)一帯から弾道ミサイルを発射した。韓国軍合同参謀本部によると、ミサイルは500キロ余り飛行しており、成功だった可能性が高い。 北朝鮮は14日にも、中長距離弾道ミサイル「火星12」を発射し、約800キロ飛行させたばかりだ。わずか1週間間隔での「連続発射」である。 米軍のカウンター攻撃 折しも、米海軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」が横須賀基地を出港し、北朝鮮近海に向かっている中でのことだ。北朝鮮 ...
金正恩氏の「ブービートラップ」でも止まらない脱北
金正恩党委員長は、北朝鮮住民が脱北しようとすることを非常に嫌っている。彼の意を汲んで北朝鮮当局もありとあらゆる手段を使って、脱北行為を未然に防ごうとしている。金正恩氏は、なぜそこまで脱北を嫌うのだろうか。 女子大生を拷問 金正恩氏が脱北を嫌う理由の一つに、自分が統治する体制から逃げた──すなわち、面子を汚されたという屈辱があるだろう。それに加えて、外国の様々な情報や娯楽コンテンツが北朝鮮に流入する過程で、脱北者や中朝を往来する北朝鮮住民が、橋渡し役になっていることもあるようだ ...
弾道ミサイル発射成功で米朝の「殺るか、殺られるか」が加速する
北朝鮮当局が最近、いたく気に入ったと思しきレポートがある。レーガン政権で外交アドバイザーを務め、現在は米ケイト―研究所の東アジア専門家であるダグ・バンドウ氏が外交誌ナショナル・インタレストに4月27日付で寄稿したもので、タイトルは「戦略的性急は北朝鮮を打ち負かすことはできない」。 米国が逃した「暗殺」の機会 内容をざっくり説明すると、オバマ前政権の「戦略的忍耐」を批判し、その放棄を宣言したトランプ政権だが、代案らしい代案は何も提示されていない。軍事的圧力を強めれば強めるほど、 ...
金正恩体制の「虐待」から逃げ出す北朝鮮の女性たち
北朝鮮から逃れて韓国入りした脱北者のうち、女性の割合が圧倒的に多くなっていることが、韓国の統一省の統計で明らかになった。なぜ、北朝鮮の女性らは、金正恩体制から離れていくのだろうか。 人身売買も 統一省によると、今年3月末までに韓国入りした脱北者の総数は30,490人だった。そのうち女性は21,672人で実に71%にも及ぶ。 過去の統計を見ると、2002年に韓国入りした脱北者1,142人のうち、女性は632人で55%、2003年は63%、2004年は67%、2005年が68%と ...
北朝鮮の国境警備隊員、脱北幇助で逮捕
北朝鮮当局は、以前にもまして国境の警備を強化しているが、先月、国境警備隊の隊員が、中国に行って戻ってきたところを逮捕されたと両江道(リャンガンド)の内部情報筋が伝えてきた。 情報筋によると、逮捕されたのは普天(ポチョン)郡に駐屯する国境警備隊25旅団1大隊の隊員。この隊員は、勤務時間に国境を越えて中国に行き、カネを受け取り戻ってきたところを保衛指導員(秘密警察)に見つかり、逮捕された。 隊員は、旅団の保衛部に連行され、取り調べを受けたが、脱北を幇助する脱北ブローカーと、韓国に ...
金正恩氏が大金をつぎ込む「喜び組」の過激アンダーウェア
英国の大衆紙であるデイリー・メールに興味深い記事を見つけた。北朝鮮の金正恩党委員長が喜び組のために、多額の金を費やしてあるモノを輸入していると報じているのだ。 「喜び組」暴露され暗殺 北朝鮮の喜び組の実態は1996年、金正日総書記の義姉の息子、すなわち甥にあたる李韓永(イ・ハニョン)氏によって明らかにされた。 しかし、李氏が北朝鮮ロイヤルファミリーの内幕とスキャンダルを暴露したことは、金正日氏の逆鱗に触れてしまい、翌97年の2月15日、すなわち正日氏の生誕記念日(2月16日) ...
薬物中毒・性びん乱の次は「同級生殺人」 北朝鮮の少年少女が暴走中
今年2月、北朝鮮の地方都市にあるエリート校を舞台に、オルム(覚せい剤)を乱用して性行為を行っている少年少女のスキャンダルが持ち上がったことは、本欄でも報告した。 少年少女がそのような行為に走るのは、ひとえに「大人の非行」が影響を与えているためであり、薬物汚染の問題は取り返しのつかない所まで行っているようにも思える。 (参考記事:一家全員、女子中学校までが…北朝鮮の薬物汚染「町内会の前にキメる主婦」) 一方、こんどは高校生同士の「三角関係」のもつれかとも思える「同級生殺人事件」 ...
