「金正恩だって違法薬物をやっている」中毒者の噂で権威失墜
北朝鮮で違法薬物のまん延がいっそう深刻化し、とくに若者世代の汚染が進んでいる模様だ。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が3日、最近脱北した人物の証言として伝えた。 北朝鮮で密造・密売されている薬物は主に2種類で、ひとつはアヘン、もうひとつが覚せい剤である。 (参考記事:一家全員、女子中学校までが…北朝鮮の薬物汚染「町内会の前にキメる主婦」) 女子中学校を一斉捜査 インターネットで検索すれば、昔のアヘン中毒者たちの写真を数多く見ることができる。目からは生気が失せ、骨と皮 ...
金正恩氏の秘密パーティーに呼ばれる「名門女学生たち」の涙
韓国の情報機関、国家情報院(国情院)は19日、国会情報委員会の国政監査で、北朝鮮の金正恩党委員長が毎週3、4回ずつ夜通しのパーティー(酒宴)を開き、不摂生な生活と食習慣のために健康不安を抱えているとの分析を報告した。心血管疾患の高リスク群に入るという。 正恩氏の健康問題に関しては、国情院は7月の懸案報告でも、不眠症や身辺の脅威のために暴飲暴食に走り、成人病にかかっている可能性を指摘。とくに体重について、「2012年に初めて登場したときは90キロだったが、2014年には120キ ...
金正恩氏の兄「精神に異常」か…弟の監視受け「幻覚が見える」
韓国の情報機関、国家情報院(国情院)は19日、国会情報委員会の国政監査で、金正恩党委員長の実兄・正哲(ジョンチョル)氏が精神の不安定な状態にある模様だと明らかにした。また、実妹の与正(キム・ヨジョン)氏は権力乱用に走っているという。 国会情報委が行ったブリーフィングによれば、正哲氏は権力から遠ざけられ、監視を受けながら生活している。また、酒に酔えば幻覚が見え、瓶を割って暴れるなど精神が不安定な状態にあるという。 「大阪出身」という秘密 正哲氏と言えば昨年5月、ロンドンに現れ、 ...
金正恩氏が「史上最悪」水害被災地に行けないワケ
金正恩党委員長は、今年8月末の台風10号によって甚大な被害に遭った北朝鮮北部の咸鏡北道(ハムギョンブクト)の被災地をいまだに訪れていない。 咸鏡北道では、昨年9月にも台風被害が発生。この時、金正恩氏は羅先(ラソン)市の被災地を訪れた。今年の被害は、数百人から数千人の死者・行方不明者が出るなど、昨年以上の大惨事となった。通常の国家指導者なら、万難を排して被災地に駆けつけるところだろう。 トイレの代用品も しかし、金正恩氏が被災地を訪れたという公式報道は一切ない。一体なぜか。 デ ...
新聞が報じない、安倍政権が日本人拉致問題を解決できない理由
朝日新聞は7日付朝刊で、複数の日朝関係筋からの情報として「9月3日から4日にかけ、日朝両政府関係者が中国東北部の遼寧省大連市内で接触したとみられる」と書いた。日本側の目的はもちろん、日本人拉致問題を進展させることである。 虐待が横行 北朝鮮が核開発とミサイル発射の暴走を続ける中、安倍政権は拉致問題解決の糸口を模索しているが、制裁を強める国際社会の中で日本は「抜け駆けしていると受け取られかねない」(日本政府関係者)ために、慎重にならざるを得ない状況だという。 日本政府の苦しい立 ...
口に砂利を詰め顔面を串刺し…金正恩「拷問部隊」の恐喝ビジネス
北朝鮮の三代にわたる独裁政権を陰で支える「国家安全保衛部」。職員・協力者を合わせ数十万人の情報網を北朝鮮社会のあらゆる場所に張り巡らせ、国民の一挙手一投足を監視している。一度入ったら出られない強制収容所も運営するなど、まさに恐怖政治の象徴である。 秘密の拷問施設 そんな保衛部もフタを開けてみれば、やはり貧乏国家・北朝鮮の一部署である。予算が少ないばかりか、逆に国家に上納金を納める義務も負っている。 ではそのお金はどこから出てくるのかと言えば、北朝鮮の富裕層から収奪するのである ...
【写真】北朝鮮の水害被災地、復旧作業は進まず
北朝鮮の金正恩党委員長は、台風10号(ライオンロック)により、甚大な被害が発生した北朝鮮東北部の復旧作業に10万人もの人員を投入し、朝鮮労働党創立記念日(10月10日)までに復旧を終えることを指示した。 労働新聞をはじめとする北朝鮮の国営メディアは「人民軍(北朝鮮軍)将兵が受け持つ住宅建設現場では(9月)28日現在、基礎のコンクリートの打設が98%に達した」と報じた。下に紹介する北朝鮮メディアが報じた写真を見るとあたかも復旧作業は順調に進んでいるように見られる。 復旧現場を捉 ...
「私の故郷に人道支援をしないで欲しい」ある脱北者の血のにじむ手記
現在、韓国に住む脱北者のキム・ジフン氏(仮名=男性・30代)が最近、デイリーNKジャパンに手記を寄せてくれた。キム氏は、未曾有の水害に見舞われた北朝鮮北部・咸鏡北道(ハムギョンブクト)の出身である。 軍隊の略奪方法 水害では一説に数千人とも言われる死者・行方不明者が発生し、中朝国境の川には「大量の死体が浮かんだ」(中朝国境の情報筋)との話も聞く。 現地では、いまも数万人の人々が住む家もないままさまよっている。そんな人々を、キム氏はもちろん案じている。しかし、彼が手記を寄せたの ...
北朝鮮に「ビデオボックス」があった…内部映像公開
北朝鮮の住民が外国からの情報を入手するにあたって、民間人が経営するビデオボックスが利用されていることが明らかになった。 先月28日、北韓情報自由国際連帯(ISFINK)主催の「対北朝鮮メディアコンテンツ強化と革新方案を模索する国際会議」で明らかにされた。 証拠映像を公開 会議のなかで、ISFINKは今年5月に北朝鮮の咸鏡北道(ハムギョンブクト)で撮影された映像に、脱北者の証言を加えて制作した「北朝鮮情報自由化の夢、電波に載せて」という映像を公開。北朝鮮の人々がいかにして外国か ...
予告抜き「ダム放流」で被災者を押し流す金正恩体制の人災体質
先月末、北朝鮮は台風10号(ライオンロック)によって、深刻な水害に見舞われた。北朝鮮の人権状況を調査するトーマス・オヘア・キンタナ国連特別報告者は21日、538人が死亡、または行方不明となっており、14万人が支援を必要としているという声明を発表。支援を強化することを呼びかけた。 住民を見殺し こうした中、韓国政府は23日、「水害に対して人道的支援をすれば、その成果は金正恩党委員長のものとなる」としながら、支援に対して消極的な姿勢を示した。韓国の世論調査でも、回答の半数以上が核 ...
水害被災地に「拷問部隊」を送り込んだ金正恩氏の狙い
台風10号(ライオンロック)の影響で、深刻な水害に見舞われた地域には既に復旧部隊が派遣されている。しかし、当局の不十分な対応に憤った住民が激しい抗議をするなど、とても復旧がスムーズに進んでいるとは言いがたい。 (参考記事:「あんた達のせいで皆死んだ」住民見殺しで金正恩体制の権威失墜) 集団脱北で公開処刑 それどころか、北朝鮮当局は秘密警察を派遣した。その狙いは脱北を事前に防ぐため、さらに住民たちに対する統制を強化することだった。 中朝国境地域は、もともと脱北者が多い地域であり ...
「あんた達のせいで皆死んだ」住民見殺しで金正恩体制の権威失墜
北朝鮮の東北部を襲った未曾有の水害から3週間以上が経った今も、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の被災現場は平穏とは程遠い。それどころか、災害発生時に何ら対応できなかった当局に対する怒りが噴出する「事件」が発生し、現場で大きな噂になっている。やはりと言うべきか、過去の災害や大規模事故と同じく、今回も「人災」が隠れていたのである。 (参考記事:北朝鮮、橋崩壊で「500人死亡」現場の地獄絵図) 自らも被災地域に住むデイリーNKの取材協力者S氏によると、「事件」は今月20日、咸鏡北道の会 ...
北朝鮮、通告無しのダム放流で洪水被害拡大
先月末、北朝鮮を襲った台風10号(ライオンロック)によって大被害が起きた。国連の平壌常駐調整官室によると、死者138人、行方不明者400人に達するとしているが、犠牲者の数はそれを上回るとの情報が後を絶たない。 米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の会寧(フェリョン)市で、川沿いに設置されていた国境警備隊の哨所(監視塔)の多くが流され、多数の兵士が死亡したと伝える中、デイリーNKの内部情報筋も被害の詳細を伝えてきた。 兵士が濁流に流され… ...
戦車部品をリンゴ箱に…北朝鮮の核開発を支援、中国「女性富豪」の経歴
中国当局は、北朝鮮に核開発関連物資を含む戦略物資を輸出していた容疑で中堅企業グループの遼寧鴻祥集団に対して調査を行っているが、オーナーの馬暁紅氏は今月初めに逮捕され、10日以上取り調べを受けていることが明らかになった。 中国のデイリーNK対北朝鮮情報筋によると、同社は中国税関の検査を逃れるために、戦車のバッテリーの極板や金属材料をリンゴ箱に詰める手法で大量に輸出していた疑いが持たれている。同社は、制裁で青息吐息の北朝鮮の足元を見て、武器製造設備1台に1000万元(約1億540 ...
北朝鮮で拡散する「2019年金正恩終末論」
北朝鮮で「占い」は「迷信」「非社会主義的」とされ、違法とされている。刑法では、占いや宗教を含む「迷信」を次のように規定している。 刑法256条(迷信行為罪) カネまたはモノを受け取り迷信行為を行った者は1年以下の労働鍛錬刑に処す。前項の行為の情状が重い場合には3年以下の労働鍛錬刑に処す。 正恩氏を占ったら… 当局が占いを取り締まるのには別の理由も存在する。北朝鮮では、最高指導者(金正恩党委員長)が、神に相当する存在であり、それ以外の人間が「神通力」を発揮してはならないという理 ...
中国遼寧省の企業、北の核開発支援に関与か…取引5億ドル超、米中当局が捜査
中国の各メディアや米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)などは19日までに、米中当局が北朝鮮の核開発支援に関与した疑いがあるとして、中国・遼寧省の企業グループを捜査中であると報じた。 また、米韓のシンクタンクが19日、北朝鮮が経済制裁を回避するため、この企業グループを抜け穴として使っており、戦略物資を含む取引額が2015年までの5年間で5億ドル以上に上っていたとする報告書を発表した。 一連の報道と報告書で名指しされているのは、 ...
