韓国の独立系メディア「サンドタイムズ(ST)」によれば、北朝鮮がロシアに大規模な兵力を派兵したにもかかわらず、北朝鮮内部で期待された「戦争特需」は完全に裏切られたとの分析が出ている。前線で数千人規模の犠牲者が発生する中でも、ロシアからの食糧支援や経済的見返りは極めて乏しいという。 STによれば、韓国の衛星画像分析専門家、チョン・ソンハク韓半島安保戦略研究院画像分析センター長は28日、安全保障専門のインターネット番組「コード-Q」に出演して、北朝鮮は深刻な食糧難に陥る恐れが強い ...

北朝鮮の金正恩総書記の娘、キム・ジュエ氏が85日ぶりに公の場へ姿を現した。最後の露出は9月初旬の訪中時で、帰国後は一切の公開活動に帯同せず、過去最長となる「雲隠れ」状態が続いていた。 その間、「体調不良説」から「中国側の不快感」「外交儀礼上のトラブル」、さらには「内部反発」まで、さまざまな憶測が飛び交った。有力な後継者と目されるだけに、ジュエ氏の動静や周辺をめぐっては、北朝鮮権力内部の葛藤と結びつけて語られることも多い。 しかし11月28日、平壌で行われた北朝鮮空軍創立80周 ...

ドナルド・トランプ米大統領が先月、「韓国の原子力潜水艦(原潜)建造を承認した」と表明してから、両国の間で波紋が広がっている。トランプ氏が「潜水艦は米国内で建造される」とSNSで発言したのに対し、韓国政府は「首脳間では韓国で建造する方向で議論した」と反論。安全保障上の協力をうたいながら、計画の根幹となる「建造地」を巡って早くもズレが表面化している。 建造費は1隻45億ドル超 財政圧迫も トランプ氏は、10月末の米韓首脳会談後に「韓国の有力造船企業がフィラデルフィアで原潜を建造す ...

中国の李強首相が平壌を訪問した際、金正恩総書記が「公開の場で李首相を侮辱した」との指摘が中華圏のSNS上で広がっている。STによれば、SNS上では「大国の首相が北朝鮮で屈辱を受けた」「金正恩が意図的に李強を冷遇した」との批判が殺到しているという。 STによると、複数のティックトッカー(アカウント名:vuongqlio29、hanhefeng、pandazgasr1)らが投稿した映像には、朝鮮労働党創建80周年の記念行事を終えた李首相を見送る場面で、金正恩氏がポケットに手を入れ ...

北朝鮮・平壌で先月中旬、大規模な私的商業活動を行っていたとされる50代の夫婦が、多数の住民の前で公開処刑されたと、デイリーNKの現地情報筋が伝えてきた。深刻な経済難の中、国家の統制を超えた個人商取引を見せしめとして取り締まる当局の姿勢を示すものとみられる。 情報筋によると、処刑は当初、平壌市沙洞(サドン)区域の射撃場で行われる予定だったが、直前になって美林(ミリム)地区の空き地に変更されたという。市場管理員や売り場責任者らは出席を義務づけられ、200人を超える住民が集まったと ...

北朝鮮全域が記録的な猛暑、韓国語でいう「爆炎(ポギョム)」に見舞われ、建設現場や農村で動員された朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の女性兵士や住民が相次いで倒れ、死亡する事故が続発している。 だが金正恩政権は工期遵守を最優先し、当局の警報を無視して強制労働を強行。栄養状態が悪化する住民や女性兵士が“爆炎死”の犠牲者となっている。 (参考記事:大雨に猛暑で深刻な北朝鮮のジャガイモ不作、収穫放棄地も) 7月初旬、平安南道(ピョンアンナムド)平城(ピョンソン)市の建設現場では、スコップ作業をし ...

北朝鮮当局が韓国の映像作品の視聴および流布を「国家に対する敵対行為」とみなし、厳しい処罰を続けている。最近、咸鏡北道会寧(フェリョン)市では、韓国の映像を視聴・流布した20代の女性たちが重刑を言い渡され、家族も強制追放されたと伝えられている。 24日、デイリーNKの咸鏡北道の情報筋によると、会寧市に住むAさんは、友人Bさんから借りたSDカードに保存されていた韓国のドラマやバラエティ番組を視聴し、K-POPを聴いていたところ、国家保衛部の取り締まりに摘発された。 今月15日未明 ...

北朝鮮当局が最近、艦艇の座礁事故を隠蔽したとして、艦隊司令官など海軍関係者10人余りを粛清したと、韓国紙・朝鮮日報系のTV朝鮮が12日に報じた。 ここで言われている座礁した艦艇とは、先月21日に進水に失敗した新型駆逐艦とは別のものだ。 TV朝鮮が韓国政府筋の情報として報じたところでは、これより1カ月前の4月にも艦艇座礁事故があったという。 政府当局の関係者はTV朝鮮に対し、「海上作戦中だった艦艇1隻が沈んだが、これを上部に報告せずに隠蔽しようとする試みがあった」と伝えました。 ...

北朝鮮は2023年、刑法を改定したが、韓国法務省はこのほど、全329条にわたるその条文ごとに分析した「北朝鮮刑法注釈」を発行した。1128ページに及ぶこの資料は、韓国の刑法学者や法律家が参加し、条文ごとの構成要件や改正の経緯、韓国・ロシア・中国・ベトナムの刑法との比較法的研究も盛り込まれ、北朝鮮の刑事法体系を立体的に捉えられるようにしたものだ。 まず、注目すべきは死刑が適用される犯罪が11から16に増えた点だ。その中には、「反韓流法」として知られる「反動思想文化排撃法」も含ま ...

先月21日、北朝鮮の清津(チョンジン)造船所で発生した駆逐艦の進水失敗事故。新造した艦が横倒しになる様を目撃した金正恩総書記は激怒し、今月下旬に開催される朝鮮労働党中央委員会の総会までの復旧を命じた。 そして米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」は3日、衛星写真の分析結果から、駆逐艦が直立の状態に戻されたと明らかにした。 しかし、作業は理不尽な指示を繰り返す正恩氏の介入によって混乱を極めていたと、デイリーNKの現地情報筋が伝えている。 党軍需工業部の幹部2人は、事故発生直後に、 ...

北朝鮮国営の朝鮮中央通信によると、北朝鮮北東部・清津(チョンジン)の港で21日、5000トン級の駆逐艦の進水式が行われたが、その過程で事故が発生。船底の一部に穴が開く重大な事態に至った。 その一部始終を目撃した金正恩総書記は、「単に不注意と無責任、非科学的な経験主義によって生じたあり得ないこと」と主張し、「到底容認できない深刻な重大事故で、犯罪的行為」と断罪。そしてこの件を、「来月に招集される党中央委員会総会で取り扱わざるを得ない」と宣言した。 北朝鮮において、最高指導者から ...

毎年のように深刻な自然災害に襲われる北朝鮮では、昨年7月、中国との国境を流れる鴨緑江が大雨で氾濫した。この氾濫により、北朝鮮の公式発表でも死者は1500人、家を失った者は1万5000人に達した。実際の死者や被災者の数はこれをはるかに上回ると見られている。 鴨緑江から遠く離れた平安南道(ピョンアンナムド)安州(アンジュ)では被害の有無は不明であるが、市内の小学校では、災害復興に尽力した金正恩総書記の「偉大さ」を讃える教育が行われている。しかし、子どもたちの反応は意外なものであっ ...

北朝鮮の非公式経済(市場経済)の要衝と言えば、北東部の清津(チョンジン)と首都・平壌郊外の平城(ピョンソン)である。前者は全国最大と言われる巨大市場を擁し、後者は国内外から集まった物資を大消費地の平壌や全国各地に送り出す機能を果たしている。 平城市場に次ぐ規模を誇る玉田(オクチョン)市場は、独特の流通ネットワークを形成していることで知られるが、韓国のサンドタイムズによると、この機能が今年3月初旬から麻痺状態に陥っているという。 国境経済が機能停止 北朝鮮全域の価格基準を定めて ...

朝鮮中央通信など北朝鮮の国営メディアは4月26日、新たに建造された多目的駆逐艦の進水式が、25日に金正恩総書記の出席のもとで行われたと報じた。式典には、「ジュエ」の名で知られる金正恩氏の娘も同行した。 その様子はテレビを通じて報じられたが、国内では金正恩氏の過度な儀式重視に対する批判の声が上がっている。どうやら、まだ幼い娘を前面に押し出すなど、先代と先々代では見られなかった演出に違和感が強いようだ。(参考記事:「金正恩の娘は国産の服を着ろ」反発強める北朝鮮の若者たち) 娘とだ ...

北朝鮮の拘禁施設は大別して「教化所」と「管理所」に分類される。教化所には、刑法に違反したあらゆる犯罪者が収容される。一方、管理所は政治犯専用の収容所だ。これ以外にも、比較的軽い罪(懲役2年未満)を犯した者が収容される「鍛錬隊」という施設もある。 最近、4カ所の教化所が増築され、教化所と思われる新たな拘禁施設1カ所の建設が進んでいる様子が、衛星写真を通じて確認された。これは、北朝鮮当局による住民への統制強化と、それに伴う収容者の増加を示すものと思われる。韓国のサンドタイムズが報 ...

北朝鮮では毎年4月に朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の招募(徴兵、入隊)が行われる。人気のある配属先といえば、かつては国境警備隊だった。密輸や脱北の手助けをして収入が得られ、それなりに豊かな生活ができたからだ。 今年、人気を集めているのは情報(IT)部隊だ。息子をそこに配属させるべく、親たちの黒いカネが飛び交う事態となっている。軍のデイリーNK内部情報筋が伝えた。 朝鮮人民軍は、兵力としてのIT分野を強化するため、一部の機械化師団に「情報兵独立分隊」を設置した。所属する兵士は個室を与え ...