北朝鮮北東部の羅先(ラソン)は、中国とロシアの国境に面した経済特区で、北朝鮮の地方都市の中では一二を争う豊かな町だった。 だが、2020年1月、コロナ対策として国境が封鎖され、すべての貿易がストップしたことで、羅先は奈落の底に突き落とされた。深刻な食糧難が町を襲い、食べ物が底をついた絶糧世帯が続出した。   そんな中でも例外はあるトンジュ、いわゆるニューリッチだ。飢えに苦しむ人々をよそに、狂乱のパーティを繰り広げていた彼らの子女が摘発された。現地のデイリーNK内部情 ...

北朝鮮で最近強化されている「偉大性教養」。文字通り、金正恩総書記がどれほど偉大かを教える思想教育のことだが、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)がその内容と、それに対する若者たちの反応を伝えている。 平安北道(ピョンアンブクト)の情報筋は、今年に入ってから若者たちに向けた思想教育が強化されていると伝えた。それに使われる資料だが、タイトルは「敬愛する金正恩同志をお手本として学ぶ学習会参考資料」というものだ。 資料は金日成主席(祖父)と金正日総書記(父)、そして金正恩総書記 ...

北朝鮮の国営朝鮮中央通信は10日、「国の戦争抑止力と核反撃能力を検証、判定し、敵に厳重な警告を送るための朝鮮人民軍戦術核運用部隊の軍事訓練が、9月25日から10月9日まで行われた」と、一連のミサイル発射をまとめて報じた。 これは、定例の米韓合同軍事演習「ウルチ・フリーダム・シールド」を受けてのものだが、訓練に合わせて、一般国民に対して15日分の食糧を備蓄せよとの指示が下され、兵士に対しては「今すぐに戦争が起きるかもしれない」として、万全の体制を整えよとの指示が下された。 実際 ...

北朝鮮では金正恩総書記の妹である金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長が旗振り役となり、「愛国Tシャツ」キャンペーンが推進されている。国旗が描かれたTシャツを国民に購入・着用させるもので、特に貧しい地方では不興を買っている。 さらには10月10日の朝鮮労働党創建日を控え、当局が新たなキャンペーンを始めたと、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。 (参考記事:金与正氏が突然始めた「Tシャツ愛」キャンペーンに国民の反応は) 平安南道(ピョンアンナムド)の情報筋が伝 ...

朝鮮人民軍(北朝鮮軍)は9月25日から10月9日まで、戦術核運用部隊の軍事訓練を実施。日本列島を飛び越える形で中距離弾道ミサイルを発射し、朝鮮半島近海に展開した米空母機動部隊を迎え撃つかのような構えも見せた。 同時に6日と8日には、長距離砲部隊と空軍による大規模な火力演習も行った。朝鮮中央通信は、「朝鮮東海に再進入した米海軍の空母を含む連合軍海軍の海上連合機動訓練が強行されている情勢の背景の下で、史上初めて150余機の各種戦闘機を同時に出撃させた朝鮮人民軍空軍の大規模航空攻撃 ...

北朝鮮は朝鮮労働党の創建77周年を迎えた10日、主要メディアを通じ、朝鮮人民軍戦術核運用部隊の軍事訓練が9月25日から10月9日まで、金正恩総書記の立ち合いの下に行われたと明らかにした。 日本列島を飛び越える形で中距離弾道ミサイルを発射し、朝鮮半島近海に展開した米空母機動部隊までをも「狙い撃ち」にするという大胆不敵なものだったが、その実、国内はたいへんな混乱の中にある。 秋の収穫が最盛期を迎えた各地の農場では、窃盗が相次いでいるという。 咸鏡北道(ハムギョンブクト)の幹部が、 ...

北朝鮮外務省は今月4日、ウクライナ問題に関する国連安保理の決議案をめぐりロシアを支持する局長談話を発表した。 国連安保理は1日、ウクライナ4州で親ロシア派がロシアへの編入に向けておこなった「住民投票」を非難し、ロシア軍の即時撤退を求める決議案が提出されたが、ロシアが拒否権を行使して否決された。 北朝鮮外務省は談話で、「ロシアへの統合を志向したドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国、ヘルソン州とザポロジエ州の住民の意思を尊重する」と表明。同時に「上記の地域を自国の構成に受け入 ...

北朝鮮の北部にある両江道(リャンガンド)の甲山(カプサン)郡は、文字通りの山間僻地だ。鉄道は引かれておらず、中国との国境にも面していない。 李氏朝鮮の時代から僻地として知られ、流刑地となっていた。近代の日本の統治時代には、朝鮮の領域内でかなり遅い時期まで抗日パルチザン活動が行われた。日本軍の手が及びにくかったことも、この地域が周囲から隔絶されていることの証左と言えるかもしれない。 ちなみに、同地のパルチザンの指導者たちは朝鮮民主主義人民共和国の建国後に「甲山派」と呼ばれる勢力 ...

朝鮮日報など韓国メディアの報道によれば、中央アジアのウズベキスタンの首都・タシュケントにある北朝鮮レストランの女性従業員5人が脱北して韓国入りしたという。 米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)の続報によると、5人のうち1人は5月、もう1人は6月、残りの3人は8月に脱北したとされる。さらに、RFAの取材に応じたタシュケント在住の複数の韓国人の証言によると、最後に発った3人には同店の支配人が含まれていたとのことだ。 美人ウェイトレスが歌や踊りを披露することで有名な海外の北朝 ...

相次ぐミサイル発射で強硬姿勢を見せる北朝鮮だが、その一方で、国内は悲惨な状況にある。 最近、ウズベキスタンに進出している北朝鮮レストランの女性従業員5人が、集団脱北したとする事件が伝えられた。5人はいずれも韓国に到着したとされる。 だが、韓国統一省の発表によると、今年6月までに韓国に入国した脱北者の数はわずか19人。コロナ前の2019年までは年間1000人を超えていたが、国境警備が極めて厳重になり、脱北が難しくなっていることが原因と思われる。 (参考記事:ウズベキスタンの北朝 ...

最近、相次ぎ弾道ミサイルを発射した北朝鮮。しかしその国内では、庶民が怒りに震えているという。 咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK情報筋によると、中国との国境に接する道内の会寧(フェリョン)市では、中国キャリアの携帯電話などで外部と連絡を取り合う住民を通じ、弾道ミサイルが立て続けに発射されたとの情報が急速に広まっているという。 北朝鮮は今月1日朝、弾道ミサイル2発を朝鮮半島東の海上へ向け発射した。防衛省によると、いずれも日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したとみられ ...

中央アジアのウズベキスタンの首都・タシュケントにある北朝鮮レストランの女性従業員5人が、脱北して韓国に到着したと、朝鮮日報など韓国の一部メディアが2日までに報じた。 北朝鮮レストランからの集団脱北事件としては、2016年4月に上海の南にある浙江省寧波の北朝鮮レストラン「柳京食堂」から従業員と支配人ら13人が韓国に亡命した事例がある。 朝鮮日報は、現地の情報筋と情報当局の話を引用し、タシュケント市内の北朝鮮レストラン「ネゴヒャン」(私の故郷)で働いていた女性従業員Aさんがまず今 ...

朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の軍官(将校)といえば、社会的地位が高く、羨望の的だった。新兵も、後備幹部(軍官候補)に選ばれて軍官学校に入ることを夢見ていた。責任は大きいものの、特別配給の対象者となり、衣食住すべての面において、優遇され、安定した暮らしを送れたからだ。 ところが、状況は5年ほど前から一変した。今では、後備幹部に選ばれそうになったら、あらゆる手を尽くして逃れようとするという。一体何が起きたのか。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。 咸鏡北道(ハムギョンブ ...

北朝鮮は1日朝、弾道ミサイル2発を朝鮮半島東の海上へ向け発射した。防衛省によると、いずれも日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したとみられる。この1週間で4回目の発射であり、前例のない頻度だ。 朝鮮半島とその周辺では、米韓が26日から約5年ぶりに大規模軍事演習を実施。30日には日本の海上自衛隊と3カ国で対潜水艦戦訓練を行った。また、ハリス米副大統領が29日に訪韓して南北の軍事境界線(DMZ)を視察した。 こうして対北包囲網が強化される中、金正恩総書記は「軍事示威」で対抗姿勢 ...

朝鮮半島に被害を及ぼした台風11号(ヒンナムノ)。その後、台風12号(ムイファ)が朝鮮半島西側の黄海を北上するなど、北朝鮮は繰り返し大雨と暴風に襲われた。 ちょうど秋の収穫が盛んに行われている中での相次ぐ台風襲来。被害防止作業に動員された人々の口からは、収穫に悲観的な話が漏れていると、咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋が伝えた。 (参考記事:台風11号の被害が続々と明らかになる中で次の台風が北朝鮮に接近) 咸鏡北道は道内の各市と郡に対して、秋の総動員被害防止 ...

北朝鮮では今月8日、最高人民会議第14期第7回会議で、核戦力の使用原則などを法制化した「朝鮮民主主義人民共和国核戦力政策について」が採択された。 その直後、核兵器開発と関連した機関に所属する幹部らの大量粛清が明らかになったと、デイリーNKの現地情報筋が伝えている。恐怖政治により、核戦力法制化の「正しさ」を幹部らに徹底して知らしめるためだという。 北朝鮮内部の高位情報筋が韓国デイリーNKに伝えたところによると、北朝鮮当局は15日、党・政・軍の傘下で核兵器関連業務を担当する機関幹 ...