韓国誌・月刊朝鮮が昨年の10月、衝撃的な記事を報じていたのを最近見つけた。記事のタイトルは、「【単独】北の金正恩、性売買を行った女性を大量処刑」というもので、次のように伝えている。 「金正恩は、売春をして摘発された女性を大量に処刑したという。殺された女性たちは、われわれで言うとYG、SMのような有名プロダクションに所属する芸能人であることがわかっている」 ここで言われているYG、SMとは、BLACKPINKや少女時代が所属する韓国の芸能事務所のことである。北朝鮮でこれらと同じ ...

北朝鮮では、カネを貸して利子を取る行為を刑法で禁じている。 第113条(高利貸罪) 高利貸行為を常習的に行った者は1年以下の労働鍛錬刑に処す。前項の罪状の重い場合は3年以下の労働教化刑に処す。 法律は存在しても、実際の北朝鮮はヤミ金天国だ。その弊害は貧しい農村部においてより深刻に現れており、当局はしばしば取り締まりを行っている。 例えば、社会安全省は1997年8月5日、「穀物を使って『高利貸し行為』をすれば、場合によっては銃殺刑まであり得る」と発表した。これは取り締まりを逃れ ...

脱北者で東亜日報記者のチュ・ソンハ氏が最近、自身のYouTubeチャンネルとブログで、北朝鮮海軍で起きた大規模な爆発事故の情報を伝えていることは、先日の本欄で触れた。 1983年10月、黄海南道(ファンヘナムド)のクァイル郡で起きたとされる事故で、ロメオ級潜水艦に搭載する総薬量が数百キロに達する魚雷を数百発も保管した倉庫が大爆発したというものだ。爆発によって生じたキノコ雲は高さ200メートルにも達し、目撃者は「核爆発が起きたのかと思った」と証言したという。 しかしチュ・ソンハ ...

北朝鮮外務省のパク・ミョンホ次官は中国駐在の北朝鮮公使、大使代理を歴任した「中国通」で知られ、中央党(朝鮮労働党中央委員会)からその外交手腕を認められた超エリートだ。 国営の朝鮮中央通信が昨年10月に配信した、金正恩氏が朝鮮戦争に参戦した中国の軍人を顕彰する党に献花したことを伝える記事にも、随行した人員として彼の名前が登場する。 (参考記事:金正恩氏「中朝友誼塔」に献花…朝鮮戦争参戦70周年に際して) そんなパク次官が処罰されたと、平壌のデイリーNK内部情報筋が伝えた。 (参 ...

北朝鮮外務省のパク・ミョンホ次官は中国駐在の北朝鮮公使、大使代理を歴任した「中国通」で知られ、中央党(朝鮮労働党中央委員会)からその外交手腕を認められた超エリートだ。 国営の朝鮮中央通信が昨年10月に配信した、金正恩氏が朝鮮戦争に参戦した中国の軍人を顕彰する党に献花したことを伝える記事にも、随行した人員として彼の名前が登場する。 (参考記事:金正恩氏「中朝友誼塔」に献花…朝鮮戦争参戦70周年に際して) そんなパク次官が処罰されたと、平壌のデイリーNK内部情報筋が伝えた。 (参 ...

北朝鮮における人権侵害事例の調査とアーカイブ化を行っている韓国のNGO、北朝鮮人権情報センター(NKDB)によると、確認できただけで北朝鮮には23ヶ所の教化所(刑務所)が存在する。その資料には記載されていないが、北部山間地の慈江道(チャガンド)の城干(ソンガン)郡には、道内唯一の6号教化所(刑務所)がある。 そこの所長以下の全職員が、昨年11月末から12月にかけて交代させられたと、現地のデイリーNKの内部情報筋が伝えた。情報筋は、その正確な数はわからないが、600人と推測して ...

昨年8月、レバノンの首都・ベイルートで発生した大爆発事故は、今なお記憶に新しい。核爆発かろ見まがう煙を空高く巻き上げた事故の原因は、倉庫に積まれた大量の硝酸アンモニウムだったと言われる。 実は北朝鮮でも、これと同様の事故が起きている。平安北道(ピョンアンブクト)の龍川(リョンチョン)で2004年4月、これが大爆発して8000棟の建物が吹き飛び、1500人が死傷する悪夢のような惨事が発生したのだ。 (参考記事:【動画と写真】ベイルート大爆発と北朝鮮・龍川の「爆弾テロ」説) 被害 ...

農業に欠かせない化学肥料だが、北朝鮮は長年その不足に苦しめられている。北朝鮮が1年間に生産できる肥料の量は50万トンだが、これは需要の3分の1に過ぎない。 不足した肥料を補うための人糞集めは新年の「恒例行事」となり、肥料工場の周辺では各地の協同農場から担当者が数カ月間、肥料の受け取りを待ち続ける光景が見られる。ところが、今年は少し変化がありそうだ。 (参考記事:一人あたり500キロの人糞集めから始まる北朝鮮の新年) 両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋が伝えたところ ...

共同通信によれば、日本全国の警察が昨年3月以降、変死などとして扱った遺体のうち、197人が新型コロナウイルスに感染していたという。今月は、20日までの集計で75人と急増している。 一方、自国でのコロナ感染者の発生を公式に認めていない北朝鮮でも、病院、施設、自宅問わず死亡する人が相次いでいる。朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の隔離施設では、去年1月から11月末まで間に、陸軍2800人、海軍920人、空軍460人の計4180人が死亡した。ただ、軍内では以前から栄養失調が蔓延していたこともあ ...

北朝鮮の主要都市には「第1中学校」という名称の学校がある。1984年7月の「全国教育イルクン(幹部)熱誠者大会」で英才教育の推進を打ち出した故金正日総書記が、同年9月から翌年にかけて作らせたエリート校だ。昔の日本で言えば「ナンバースクール」である。 そのうちのひとつ、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の第1中学校を舞台に、昨年12月から中央党(朝鮮労働党中央委員会)の検閲(監査)が行われている。入試を巡る不正を暴くためだ。 北朝鮮では近年、名門校を舞台にした様々な不正の発覚が相次い ...

北朝鮮北部の貿易都市、両江道(リャンガンド)恵山(ヘサン)では昨年8月と11月、市の封鎖令(ロックダウン)が下された。3週間にわたって外出や物資の移動が禁じられたが、食糧の備蓄などその準備をする時間がほとんど与えられず、飢えを伴うステイホームを強いられた。 韓国デイリーNKはその様子について、ある恵山市民の証言を得ている。 封鎖は、国家が新型コロナウイルス流入防止のため国境を封鎖したにもかかわらず、違法な越境が絶えないとの理由で実施された。しかし、国家が命じた無茶な封鎖令は、 ...

岡田更生館事件をご存知だろうか。終戦直後、戦災孤児やホームレスを大々的に受け入れ、模範施設と讃えられていた岡山県の岡田更生館。ところが、収容された人々は不衛生な施設でまともに食事を与えられないまま、強制労働に苦しめられていた。逃走を図ったり反抗したりした者には暴力がふるわれ、次々に死に追いやられたという恐るべき事件だ。 同様の事件は韓国でも起きている。釜山の兄弟福祉院は、3000人もの孤児やホームレスを劣悪な環境で収容し、1975年から1987年までの12年で513人を死に至 ...

北朝鮮の最高人民会議常任委員会は昨年12月4日の第14期第12回総会で、「反動的思想・文化排撃法」を採択した。名前だけ見ても、韓流はじめ海外情報の流入を厳しく取り締まるためのものであることがわかる。 だが、韓国デイリーNKが入手した同法の説明資料により、想像以上に過激な内容であることがわかった。 例えば同法27条については、次のように説明されている。 「南朝鮮の映画、録画物、編集物、図書、歌、図画、写真などを直接見たり聞いたり保管したりした者は5年以上15年以下の労働教化刑( ...

各地から感染拡大を疑わせるような情報が届いているが、国内での新型コロナウイルス感染者の発生を公式に認めていない北朝鮮。 当局は、先月1日から来月20日までの50日間の予定で、「超特級非常防疫措置」を行い、国民生活に様々な制限を加えている。もし本当に感染者がいないのならば、ここまでする必要はないように思えるが、医療インフラが極めて貧弱な北朝鮮で感染が広がれば、ひとたまりもなくやられ、体制の存続すら脅かされかねないのも事実だ。 (参考記事:北朝鮮が「超特級非常防疫措置」発動…移動 ...

北朝鮮で、大紅湍(テホンダン)と言われて、人々が思い浮かべるのはジャガイモだろう。 北朝鮮が大飢饉「苦難の行軍」の真っ只中にあった1990年代後半、故金正日総書記がこの地域のジャガイモ栽培を進めた。。この「ジャガイモ革命」は成功を収め、大紅湍はジャガイモの名産地として知られるようになった。 (関連記事:北朝鮮「ジャガイモ革命」が成功しすぎて処分に困る) 名前こそ知れ渡っているものの、山奥でインフラも整っておらず、冬は極寒となる僻地だ。あまりの生活環境の悪さに、国の命令を受けて ...

北朝鮮は、現在に至るまで国内での新型コロナウイルス感染者の発生は「ゼロ」であるとしているが、都市の封鎖令(ロックダウン)は頻繁に発令している。 北朝鮮の新型コロナ対策は非常に極端だ。家族の中の誰かが感染の疑われる症状を見せると、それがコロナなのか、あるいは単なる風邪なのかも確認せず、一家全員が30日間にわたり隔離させられる。その間の食料や燃料は地元行政が手当てすることになっているが、その量は著しく少ないとされる。隔離生活の苦しさに耐えかねて、自ら命を絶った人もいるという。 封 ...