空母化「いずも」は「水準がすごく高い!」…北朝鮮がやたらと高評価
北朝鮮国営の朝鮮中央通信は11日、海上自衛隊の護衛艦「いずも」の空母化は「軍事大国化と海外膨張野望の明確な発露」であると非難する論評を配信した。 北朝鮮メディアはこれまで、再三にわたり「いずも」の空母化に言及している。 (参考記事:「世界は日本を警戒すべき」…北朝鮮が「いずも」空母化に猛反発する理由) 今回、同通信が配信した論評はまず、「先日、首相の安倍が衆議院の公開席上に現れて海上『自衛隊』の護衛艦いずもの空母化に関連して『いずもは空母に該当するものではない』と図々しく言い ...
代議員選挙の結果 中央選挙委
【平壌3月12日発朝鮮中央通信】中央選挙委員会は、チュチェ108(2019)年3月10日に実施した朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議第14期代議員選挙の結果に関する報道を12日に発表した。 報道によると、朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議第14期代議員選挙は各級人民会議代議員選挙法に徹底的に準じて実施された。 全ての選挙人は、われわれの人民主権を磐石のごとく打ち固めるための選挙にこぞって参加した。 他国に居たり、遠海で作業中の選挙人は選挙に参加できなかった。 選挙の結果を集計 ...
米朝決裂で金正恩氏「最愛の妹」の憂鬱なこれから
北朝鮮の朝鮮中央放送は12日、国会に相当する最高人民会議第14期代議員選挙(10日投票)で当選した687人の名前を発表した。その中には、金正恩党委員長の名前は入っていないもようだ。金正恩氏は、2014年3月に実施された前回選挙で当選しており、背景が気になる。 もっとも、北朝鮮の選挙は国家が立てた候補に事実上、賛成票を投じるだけの仕組みだ。北朝鮮の最高指導者が代議員にならなかったのは史上初だが、だからといって、本質的な意味での「異変」とは言えない。 一方、今回の選挙では金正恩氏 ...
金正恩氏の「ポンコツ軍隊」が邪魔をする非核化の今後
ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は3日、FOXニュースの報道番組に出演し、先月行われたハノイでの2度目の米朝首脳会談で、弾道ミサイルと生物化学兵器の全廃を北朝鮮に要求したことを明かした。 会談は物別れに終わったが、それも当然と言えば当然だ。米国の要求はほとんど「武装解除」に等しく、北朝鮮としては受け入れられないだろう。 米国の軍事専門メディアであるミリタリー・ドット・コムは2017年7月、「世界の軍隊ワースト10」と題した記事を掲載し、その中で北朝鮮の軍隊を第3 ...
「金正恩が恥をかかされた!」首脳会談の失敗情報、北朝鮮で拡散
物別れに終わった2回目の米朝首脳会談。北朝鮮の国営メディアは会談の成果の有無には具体的に触れていないが、少しの時間差を置いて、北朝鮮国民の間にもその「中身」が伝わりつつある。 「トランプだました」 平安南道(ピョンアンナムド)の内部情報筋は、「今回の元帥様(金正恩党委員長)のベトナム訪問は、米国との会談が目的だったため経済制裁の解除という結果が出ると住民は期待していた」が、「会談終了から何日経っても、経済封鎖が解かれるという話がなく、人々は『交渉がうまく行かなかったのだな』と ...
「関係改善を台無しにする気か」北朝鮮、韓国での軍事動向を非難
ベトナム・ハノイでの米朝首脳会談を前に、北朝鮮が韓国での軍事動向に対する警戒感を露わにした。 北朝鮮は、これまでにもこの問題で韓国非難を繰り返しており、同国にとっては相当に重要な懸案となっていることがうかがえる。 (参考記事:「破局的な結果を考えてみろ」北朝鮮、また韓国にブチ切れ) 北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は25日、米韓が来月4日から韓国での合同軍事演習「19-1演習」の実施を予定していることに対し、「朝米関係と北南関係改善の流れに背ちする危険な動き」であるとする論 ...
北朝鮮「虐殺された芸術団」の美人歌手が生きて帰って来た
2015年3月、北朝鮮の芸術関係者を震撼させる事件が起こった。金正恩党委員長の夫人である李雪主(リ・ソルチュ)氏も所属していた銀河水管弦楽団の複数のメンバーが処刑されたのだ。銀河水管弦楽団は、金正日総書記によって2009年に創設され2012年まで精力的に公演活動を行っていたが、2013年に解散させられていた。処刑は解散から2年後の2015年に行われた。同楽団のメンバー4人は、裸で立たされた上で、遺体が原形をとどめなくなるまで機関銃で乱射されるという実に残忍な方法で処刑された。 ...
韓国の保守野党を沈没させる「歴史歪曲」のトンデモ言説
今月17日、韓国の国会である記者会見が開かれた。壇上に姿を見せたのは野党・正しい未来党の議員で北朝鮮人権運動を行ってきた河泰慶(ハ・テギョン)氏と、脱北者団体の代表ら。そこに光州民主化運動関連の団体関係者も加わった。一見、つながりのないようなこの顔ぶれだが、場を共にしたのにはそれなりのワケがある。 日本では「光州事件」の呼び名で知られている1980年5月の光州民主化運動。民主化を求める韓国国民の声を押さえつけ、政権を掌握しようとした後の大統領、全斗煥氏ら「新軍部」がデモを武力 ...
金正恩氏の「親密美女」が異例の出世…中央省庁の次官級に
天国と地獄を見た北朝鮮の女性芸術家たち(上) 北朝鮮の金正恩党委員長は、先月7日から10日にかけて中国を訪問し、習近平国家主席と会談した。訪中真っ只中の8日は金正恩氏の誕生日だった。習氏が呼びつけたのか、それとも金正恩氏が誕生日を祝うことを返上して訪中を望んだのかについてはわからないが、中朝関係は以前に比べると着実に改善している。 訪中後、金正恩氏は友好芸術団を中国に派遣した。友好芸術団は同月26~27日に北京の国家大劇院で公演を行い、習氏が彭麗媛夫人と鑑賞した。友好芸術団の ...
「頭が腐った奴らは頭蓋骨から吹き飛ばせ」金正日は命令した
北朝鮮の平安北道(ピョンアンブクト)では、大規模な検閲(査察)が行われている。それもかつてないほどの規模で長期間に渡っているとのことだ。 現地の内部情報筋によると、朝鮮労働党の検閲委員会は昨年12月20日から、税関など国の機関、工場、企業所などに対して非常に厳しい検閲を行っている。検閲委員会とは、反党、反革命的宗派(分派)行為や党規約違反を摘発し、責任を追求する組織だ。 北朝鮮ではこうして、特定地域に対する検閲が抜き打ちで行われる。過去に行われた同様の検閲で、最も厳しかったと ...
金正恩が韓国の熱望を「スルー」…対日独立運動記念に「関心なし」
北朝鮮が、韓国政府が熱望していた共同行事の開催を「スルー」した。韓国の文在寅大統領は昨年9月の首脳会談で、日本による植民地時代に起きた独立運動「3.1運動」の100周年を記念する行事を、共同で開催することを北朝鮮側に提案。金正恩党委員長がこれを受け入れ、南北共催は「9月平壌共同宣言」にも盛り込まれた。 ところが3月1日の当日を目前に控え、北朝鮮は韓国側に「今回の開催は難しい」と公式に知らせてきたのだ。理由については「時期的に難しい」としているようだが、北朝鮮は「3.1運動」に ...
もうすぐ「『終わり』の始まり」を迎える北朝鮮の逃れられない運命
トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩党委員長との2回目の首脳会談が、5日後に迫っている。日米韓のメディアの中には、トランプ氏が今回の会談で、制裁緩和に応じるなど北朝鮮に妥協する可能性があるとする分析が見られる。そうなれば金正恩氏にとっては儲けものだが、中長期的に見れば、それが北朝鮮の体制にとっての「『終わり』の始まり」になる可能性もある。 金正恩体制は、恐怖政治で国民の動向を統制し、社会主義の体裁を取り繕っている。 (参考記事:機関銃でズタズタに…金正日氏に「口封じ」で殺された美 ...
北朝鮮が「正常国家の日本」を激しく警戒する理由
北朝鮮の主要メディアである労働新聞と民主朝鮮、朝鮮中央通信は19日、揃って日本を非難する論評を出した。金正恩党委員長が米韓との対話に舵を切って以来、北朝鮮メディアが非難する対象は日本と韓国の保守派ぐらいになっている。 (参考記事:【写真】北朝鮮、韓国「美人すぎる野党議員」を猛批判…「親日派を除去せよ」) それにしても、3メディアが一斉に日本を非難するのは初めてのことではないが、対日攻勢は強まっていると言える。特に朝鮮中央通信は次のように述べ、日本の今後に対する警戒感を露わにし ...
欧州から北朝鮮に強制送還された「ある女子高生」が辿る運命
韓国に亡命した太永浩(テ・ヨンホ)元駐英北朝鮮公使は18日に公開された月刊誌・新東亜(インターネット版)のインタビューで、昨年11月に消息を絶ったチョ・ソンギル駐イタリア北朝鮮代理大使の娘が本国に強制送還されたもようだと伝えた。 チョ氏は現在、妻とともにイタリア情報当局の保護を受けており、米国亡命を希望して待機中だという。太永浩氏によれば、現在高校生の娘は両親とともにイタリアで暮らしていたが、何らかの手違いがあり、いっしょに脱出できなかったもようだ。 韓国在住の他の脱北者はこ ...
何でも「カネカネ」の北朝鮮、ついには選挙も「有料」に
北朝鮮の国会にあたる最高人民会議の代議員選挙が、来月10日に行われる。選挙と言っても、極めて形式的なものに過ぎない。選挙期間になると、町のあちこちに貼り出されるのは候補者のポスターではなく、「全員が賛成投票しよう!」という奇異なものだ。 投票は、候補者の名前がスタンプで押された投票用紙を投票箱に入れるだけだ。反対票を投じるなら用紙にバツ印を書いて投票するが、そんなことをしたらどうなるかは火を見るより明らかだ。下手をすれば公開処刑もありうる。 (参考記事:「死刑囚は体が半分なく ...
「この国はもう終わり」北朝鮮を脱出した女性が見たモラル崩壊の極み
今月5日に旧正月を迎えた北朝鮮で、オルム(氷=覚せい剤を表す符丁)と呼ばれる覚せい剤の値段が高騰しているという。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、覚せい剤を買い求める人が多すぎて売り切れ状態になったためだという。 (参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち ) 違法薬物、とりわけ覚せい剤の蔓延は北朝鮮社会が抱える深刻な問題の一つだ。北朝鮮で麻薬や覚せい剤は国家機関の主導で製造され中国や日本に密輸された。ところが、各国当局の ...