お客から恐喝して荒稼ぎする北朝鮮「恐怖のコンビニ」
「北朝鮮には数多くのコンビニが存在する」と言えば、驚く向きが少なくないのではないだろうか。 市場経済化が進む北朝鮮では、国営企業がファングムポル(黄金原)商店というチェーン店形式のコンビニを展開する一方で、個人が国営企業の名義と路上のプレハブを借りて営業するものもあれば、自宅の一部を改造して開業する「家売台」(チンメデ)に至るまで、様々な形の「コンビニ」が存在する。 (参考記事:北朝鮮で新手の商店「家売台」が大人気 「コンビニ」のように24時間営業) そんなコンビニが教化所( ...
「男女関係に良いから」北朝鮮社会を退廃させた違法ドラッグ
北朝鮮「アブナイ男女の文化」(4) 日本国内で、たとえば芸能人などが薬物乱用で摘発される際には、かなりの割合で「男女関係」が絡んでいる。そして、こうした分野に強いジャーナリストによれば、「男女間の快楽目的で薬物を使用する人ほど、使うのを止めるのは難しい」という。 これは、覚せい剤汚染が深刻な北朝鮮においても同様だ。 (参考記事:家庭も平気で破壊する「アレに狂った主婦たち」の暴走) 米紙ワシントン・ポストは2017年11月17日、様々な年齢と職業の男女25人から聞き取りを行った ...
金正恩氏の親筆文書で明かされた「乱れた性」産業化の実態
北朝鮮「アブナイ男女の文化」(3) 北朝鮮の金正恩党委員長が、売買春の横行など国内の「乱れる性」に神経をとがらせている様子は、彼が自らサインした内部文書からも読み取ることができる。 脱北者で平壌中枢の人事情報に精通する李潤傑(イ・ユンゴル)北朝鮮戦略情報センター代表は、2016年9月9日に出された金正恩氏の「チンピル」指示書を入手した。「チンピル」とは、漢字で書くと「親筆」となり、金正恩氏が直接決裁のサインを書いたという意味だ。 権力者の「やりたい放題」 指示書のタイトルは、 ...
うっかり金正恩氏の「大事な女性」を売り飛ばしたブローカーの行く末
北朝鮮で横行している女性の人身売買。女性を騙して中国に脱北させ風俗業に従事させたり、結婚相手がいない中国人に売り払ったりするのが一般的な手法だ。当局は厳しく対応しているものの、一向に後を絶たない。 (参考記事:中国で「アダルトビデオチャット」を強いられる脱北女性たち) 両江道(リャンガンド)の内部情報筋によると、今月18日に恵山(ヘサン)市内にある両江道裁判所の前で、公開裁判が行われた。被告6人のうちの1人、40代のパク被告は有名な脱北ブローカーだった。 パク被告は、脱北幇助 ...
「乱れる性」に必死で抵抗する金正恩氏
北朝鮮「アブナイ男女の文化」(2) 北朝鮮の金正恩党委員長は、2017年12月23日の朝鮮労働党第5回細胞委員長大会で演説した。 「非社会主義的現象の根絶」を訴えた。非社会主義現象とは、文字通り北朝鮮が標榜する社会主義の気風を乱すあらゆる行為を指す。 たとえば賭博、売買春、違法薬物の密売や乱用、韓国など外国のドラマ・映画・音楽の視聴、ヤミ金融、宗教を含む迷信などなどだ。もちろん、その他の刑事事犯も含まれる。 (参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮 ...
ムチャな韓国法のゴリ押しは誰の得にもならない
北朝鮮の国家保衛省(秘密警察)に大量のコメを送った韓国在住の脱北者に、実刑判決が下った。脱北者の置かれた立場や朝鮮半島情勢の現実を無視し、杓子定規に法を適用した誤った判決と言える。 (参考記事:「自由」の夢やぶれ韓国でも性的搾取…脱北女性の厳しい現実) 韓国の通信社ニュース1によると、ソウル近郊に住む脱北者の女性A被告(51)は2016年12月、金正恩党委員長の誕生日(1月8日)に合わせてコメ65トンを、ブローカーを通じて両江道(リャンガンド)の恵山(ヘサン)税関に送った。 ...
女性に「性上納」までさせながら…「金正恩の党」のオワコン度
北朝鮮・平安北道(ピョンアンブクト)の企業所に務めるAさんは、念願叶って朝鮮労働党への入党が認められた。ところが、その見返りとしてとんでもない要求を突きつけられたAさんは喜びも吹き飛び、当惑しきっている。 これは、平安北道新義州(シニジュ)の内部情報筋が、知人であるAさん本人から打ち明けられた話だ。 昨年12月中旬、朝鮮労働党の党員証授与式が行われた。党の規約によると、入党するには入党請願書と党員2人の入党保証書を提出。審査で認められれば見習いにあたる候補党員となり、問題がな ...
北朝鮮の「お弁当」に見る食糧事情の改善と市場経済化の力
新年から北朝鮮全域で行われている「堆肥戦闘」。化学肥料の不足を補うため、国民総出で堆肥作りに励むというものだが、ここに動員された人々の弁当の中身から、同国における食生活レベルの部分的な改善を読み取ることができると、デイリーNKの現地情報筋が27日に伝えてきた。 1990年代の大飢饉「苦難の行軍」で数十万単位の餓死者を出したころと比べ、北朝鮮の食糧事情は大きく改善しているもようだ。 (参考記事:「街は生気を失い、人々はゾンビのように徘徊した」…北朝鮮「大量餓死」の記憶) この日 ...
北朝鮮で鉄道運行が正常化…「東京ー岡山」の距離を24時間
北朝鮮の鉄道は、時間はかかるものの概ね時刻表通りに運行されていたのだが、1990年代半ばの食糧危機「苦難の行軍」の頃からまともに運行されなくなってしまった。それがようやく回復しつつあると、米政府系ラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えている。 乗客の悲劇 RFAの咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋は、「最近の鉄道の運行状況は『苦難の行軍』以前にほぼ戻りつつある」として、北朝鮮の最新鉄道事情について解説している。 例えば、咸鏡北道の清津(チョンジン)から首都・平壌までは、東海 ...
金正恩氏の「美人妻利権」に平壌市民の怨嗟うず巻く
北朝鮮の金正恩党委員長は昨年、路面電車とトロリーバスの車両を製造する工場を視察した。新型車両に試乗し乗り心地を評価すると同時に、このような真情を吐露している。 「わが人民が古びた大衆交通手段に不便を感じる一方で、通りにタクシーがますます増えるのを見るたびに心が重かったが、今や展望が明るくなった、本当に満足だ」 しかし実際のところ、平壌市内を走るタクシーの裏には金正恩氏の「美人妻利権」が隠れていると言われる。 (参考記事:金正恩氏「美貌の妻」の「元カレ写真」で殺された北朝鮮の芸 ...
北朝鮮の「ポンコツ軍隊」が日本の脅威であり続ける理由
米政策研究機関「戦略国際問題研究所」(CSIS)は21日、北朝鮮北西部の新五里(シノリ)に、中距離弾道ミサイル「ノドン1号」が配備されている「未公表のミサイル基地」があるとする報告書を発表した。報告書で示された推定によれば、基地には戦略ロケット軍ノドン旅団の司令部が置かれ、朝鮮半島全域と日本の大半に位置する標的に対して核弾頭または通常弾頭による先制攻撃を行う任務を与えられているという。 CSISは昨年11月の報告書で、北朝鮮国内に未申告のミサイル基地が約20カ所あり、うち13 ...
「誰であろうが見たら銃殺」危険視される韓国のテレビ
軍事境界線を挟んで韓国と向かい合う、北朝鮮の黄海南道(ファンヘナムド)では、韓国から飛んでくる兵器との闘いが大々的に繰り広げられている。兵器と言っても砲弾でもミサイルではない。テレビの電波だ。 北朝鮮当局は、国民が韓流コンテンツに触れるのを拷問や処刑など極端な方法で妨害してきたが、テレビももちろん、その対象になっている。 (参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…) 米政府系ラジオ・フリー・アジア(RFA)の情報筋によると、道内各地の保安署は各人民班(町内会 ...
また「手抜きマンション」で死亡事故、壁崩壊で下敷きに
北朝鮮の首都・平壌の中心部のマンション建設現場で事故が起き、2人が死亡した。 現地の内部情報筋によると、事故が起きたのは昨年末のことだ。平壌市平川(ピョンチョン)区域で行われているマンションの建設現場で、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の建設部隊、8総局所属の兵士らが地下で工事に当たっていたときに急に壁が崩れ、下敷きになった兵士2人が死亡した。マンションの建物はすでに完成し、内装工事が行われていた最中で起きた事故だった。 (参考記事:金正恩氏、日本を超えるタワーマンション建設…でもトイ ...
米軍兵士にも「遠慮なく拷問」を加えた北朝鮮の失敗
北朝鮮は今から51年前、1968年の1月23日、東海岸の元山(ウォンサン)沖で米海軍の情報収集艦「プエブロ」を拿捕した。「プエブロ号事件」として知られるこの出来事は当時、第2次朝鮮戦争の勃発も予感させる重大事だったとされるが、今となっては遠い昔の話である。 ところが最近、この事件が米朝関係で重要な意味を持つようになるかもしれない展開が生まれている。 米大学生のオットー・ワームビアさんが北朝鮮で長期拘束され、解放直後に死亡した件を巡り、ワシントンDCの連邦地裁は先ごろ、「ワーム ...
過激アンダーウェアに高級時計…金正恩氏の「密かな楽しみ」がピンチ
米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、北朝鮮が昨年スイスから輸入した時計の金額が、経済制裁の影響で前年の約半分にとどまったという。ということは、ぜいたく品に囲まれた金正恩党委員長のライフスタイルにも影響が出ているかもしれない。 昨年4月27日に板門店(パンムンジョム)で開かれた南北首脳会談と、同年6月12日のシンガポールでの米朝首脳会談の際、金正恩氏は「ベンツS600プルマンガードリムジン」に乗っていた。 金正恩氏のクルマに対するこだわりは相当強いらしく、自分で ...
安倍政権は2回目「金正恩・トランプ会談」をぶっ壊した方が身のため
河野太郎外相は2月中旬、ポンペオ米国務長官と会談し、同月下旬に予定される米朝首脳再会談での対処方針を擦り合わせるのだという。また共同通信によれば、河野氏とポンペオ氏は21日の電話協議で、北朝鮮の非核化へ向けて日米、日米韓で緊密に連携する方針を確認。北朝鮮による日本人拉致問題の早期解決への協力も改めて申し合わせたそうだ。 このような朝鮮半島情勢と日本の立ち位置について、このような表面的なニュースばかりに触れるのもそろそろ空しくなってきた。対北朝鮮で、日米韓の「緊密な連携」などす ...