下の写真は、元NBAのデニス・ロッドマンが2013年3月に訪朝したときのもの。バスケット・ボールの試合を観戦する人々の中で、2人の男女――金正恩氏の頭の上に見える男性と、ロッドマンの背後の女性だけが別の方向に鋭い視線を向けている。この2人は護衛司令部に所属する警護員である可能性が高い。(参考記事:【写真】金正恩氏を守るエリート警護員たち) いずれも容姿に優れており、男性は映画に出てくる「凄腕デカ」のような雰囲気。一方の女性は「美少女戦士」風か。 金王朝を身近で守る警護員は、「 ...

金王朝を身近で守る警護員は、「喜び組」の選抜も行う朝鮮労働党組織指導部の5課が人選しているとされる。

今年に入って3回開かれた北朝鮮の金正恩党委員長と中国の習近平国家主席の首脳会談。それをきっかけに中国では北朝鮮観光ブームが起きている。国境では、北朝鮮に向かう観光客が長蛇の列を成している。 デイリーNKの対北朝鮮情報筋によると、中国の丹東から北朝鮮の新義州に向かう観光客の数はざっと見て1日1000人ほど。入管には午前9時から列ができ始め、3時間ほどしてようやく解消するほど観光客が多い。 この情報筋は、北朝鮮観光ブームが始まったのは今年8月頃と見ている。一方、米国の北朝鮮ニュー ...

国際的な人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は先月31日、「理由もなく夜に涙が出る 北朝鮮での性暴力の実情」と題した報告書を発表した。(英語版、韓国語版) 金正恩氏が権力の座に就いた2011年以降に脱北した54人と、脱北した北朝鮮の元公務員8人を対象にしたインタビューを元に作成されたこの報告書では、北朝鮮における性暴力の現状と、それを生み出す社会的土壌について詳しく解説されている。 報告書が挙げたのは、社会の根幹を揺るがす大きな変化が、弱い立場にいる女性を犠牲にし ...

北朝鮮は、国連で13年連続で採択されている北朝鮮人権決議案に対して「政治的挑発」「『人権問題』を口実に不純な政治目的を追求しようとするいかなる試みに対しても、絶対に袖手傍観しない」などと強く反発している。 それでも、国際社会は黙っていない。米国では上院外交委員会が、北朝鮮の政治犯収容所の撤廃を求める決議案を通過させた。 (参考記事:北朝鮮女性、性的被害の生々しい証言「ひと月に5~6回も襲われた」) 一方、米国務省は広報サイト「シェア・アメリカ」で、10月27日の世界信教の自由 ...

北朝鮮メディアは先月30日と今月1日、金正恩党委員長が両江道(リャンガンド)の三池淵(サムジヨン)郡と東海岸の「元山葛麻(ウォンサンカルマ)海岸観光地区」の建設現場を視察したことを伝えた。両方とも、金正恩氏がいま最も力を入れている開発プロジェクトであり、現地を視察するのはいずれも今年3回目だ。 (参考記事:「手足が散乱」の修羅場で金正恩氏が驚きの行動…北朝鮮「マンション崩壊」事故) しかし、金正恩氏の意気込みとはうらはらに、現地からは不安な声が聞こえてくる。 「資材が簡単に揃 ...

北朝鮮の金正恩党委員長の父・金正日総書記は、ハデな女性遍歴で知られていた。 彼の身近にいた女性としては、正妻の金英淑(キム・ヨンスク)、金正男の母の成恵琳(ソン・ヘリム)、金正恩の母の高ヨンヒ(コ・ヨンヒ)、晩年まで秘書として務めた金オクが知られているが、それ以外にも、絶世の美女と言われた禹仁姫(ウ・イニ)ら多数の女性と関係を持ったと言われている。 機関銃でズタズタ 彼女らの運命は様々だ。成恵琳と禹仁姫は女優、高ヨンヒは舞踊家と、いずれも似た経歴を持っているが、末路は残酷なま ...

パク・エラは1947年4月11日、ソウル市の麻浦(マポ)区で生まれた。麻浦と言えば今でこそソウル市内の中心部に位置するが、当時は町はずれのスラムだった。母親は著名な芸術家だった。【写真】パク・エラ 3歳の頃、朝鮮戦争が勃発した。母子は戦火のソウルを逃れ、軍事境界線にほど近い山奥の村に住む親類の元に身を寄せた。1953年7月に停戦協定が結ばれたころ、母子の暮らす家は北朝鮮領になり、自動的に北朝鮮の公民となった。 北朝鮮政府の宣伝活動に携わることになった彼女は、後にこんなことを語 ...

北朝鮮の咸鏡北道(ハムギョンブクト)にある茂山(ムサン)鉱山。年間650万トンの鉄鉱石を生産し、主に中国に輸出。年間1億ドルの外貨を稼ぎ出し「朝鮮の宝」と言われてきた。稼働の様子は、川向こうの中国・吉林省からも鮮明に見て取れるほどだった。 鉱山労働者の月給は最高で100万北朝鮮ウォン(約1万4000円)。一般的な労働者が10年かけても稼げないほどの高給取りだった。 この鉱山が今年7月、操業を中断し、配給も止まってしまったと現地の内部情報筋が伝えてきた。市民の生活は苦しく、「苦 ...

北朝鮮の首都・平壌では2014年5月、完成したばかりの高層マンションが崩壊。500人が犠牲になる大惨事があった。北朝鮮当局は従来、こうした事故を徹底して隠ぺいするが、このときは犠牲者の多くが朝鮮労働党中央委員会の職員家族だったこともあって、やむをえず公表している。 (参考記事:「手足が散乱」の修羅場で金正恩氏が驚きの行動…北朝鮮「マンション崩壊」事故) こうしたこともあり、北朝鮮国民はマンションの安全性に非常に敏感だ。それなのに最近においても、重大な事故を予感させる建設案件が ...

北朝鮮社会の覚せい剤汚染が深刻であることは、国際的にも広く知られた事実だ。かつては国策として日本などに覚せい剤を密輸し、害悪をまき散らした北朝鮮だが、今では自らが深刻な違法薬物の蔓延に悩まされているのである。 (参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち ) 覚せい剤を密造・密売する犯罪組織の魔の手は、家庭や司法機関にまで及んでいる。咸鏡北道(ハムギョンブクト)の内部情報筋は、次のように話す。 「中学生も覚せい剤をやらなければいじめられ、主婦 ...

米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)韓国語版は24日、米バージニア大学生のオットー・ワームビアさん(当時22)が北朝鮮で約1年半にわたり拘束され、昨年6月に昏睡状態で解放された直後に死亡した問題で、ワームビアさんの下の歯列の中央の2本の歯の位置が大きく変わっていたことを示す写真を公開した。 (参考記事:【写真】大きく変形したワームビアさんの歯列) 写真は、2014年からワームビアさんの歯の治療に当たっていたタッド・ウイリアムス博士が10日、ワシントンDCの連邦地裁に提出 ...

先月末、中国との国境に面した北朝鮮・咸鏡北道(ハムギョンブクト)に住む30代の女性、キムさんは、脱北を試みて失敗し、現地の郡保衛部(秘密警察)に逮捕されてしまった。 その後、留置場内でケガを負ったキムさんを、保衛部は病院に搬送。知らせを受けた家族は病院へ見舞いに行き、弁当を差し入れた。数日後、病院から弁当箱を返された家族は、その中に隠されていた紙片を見て驚愕し、怒りに震えた。 そこには、留置場内で2人の戒護員(留置担当者)から性的暴行を受け、ひどいケガをさせられた経緯が書かれ ...

最近の韓国は、やっぱりどうかしている。 欧州を歴訪中の文在寅大統領は18日、バチカンでローマ法王フランシスコと会談した。青瓦台(韓国大統領府)によると、法王は文氏から北朝鮮の金正恩党委員長の訪朝要請を伝えられ、「(北朝鮮から)公式の招請があれば無条件で返事をするし、私は行くことができる」と述べたという。 これを受け、韓国の主要メディアは「法王が事実上、訪朝要請を受諾した」と大々的に報じた。しかし、これがそんなに大きなニュースなのだろうか。北朝鮮は、キリスト教徒を含む自国民に、 ...

先月末、北朝鮮の咸鏡北道(ハムギョンブクト)で保衛部(秘密警察)が、容疑者の女性に対する取り調べの過程で暴行を行う事件が起きた。保衛部は責任者の処罰を行うどころか、事実を隠蔽しようとし、事件をネタにして家族にカネを要求する始末だという。 現地の内部情報筋によると、道内のある郡の保衛部は先月末、30代の女性キムさんを逮捕した。容疑は不法越境、つまり脱北しようとしたというものだ。 手足に手錠 キムさんは郡保衛部に連行され、留置場に入れられた。深夜勤務中だった戒護員(留置担当者)2 ...

韓国紙・朝鮮日報(日本語版)の19日付の報道によれば、米国政府は最近、韓国政府に対して対北朝鮮経済協力事業リストと具体的なタイムテーブルの提示を要求。また、該当の事業者が国連の対北朝鮮制裁に抵触しないことを韓国政府が保証し、1件でも違反があればすべての事業を中止するよう求めていたという。 北朝鮮との対話の進め方を巡っては、このところ米韓の間で不協和音が目立っている。それもそうだろう。トランプ米大統領は「金正恩委員長に恋をした」とまで語っているが、米国のほかの政治家たちは違う。 ...