先月6日に北朝鮮が行った核実験に対して、韓国は拡声器による宣伝放送を行うなどの対応措置を取っている。それに対して北朝鮮は、韓国に向けて大量の宣伝用ビラを飛ばし始めたが、この「ビラ爆弾」がまたもや事故を引き起こした。 韓国の地方紙・京畿日報によると、2日の午前2時43分ごろ、ソウル郊外の水原(スウォン)市内の集合住宅の屋上に、北朝鮮の宣伝用ビラ3万枚が落下し、貯水タンクと窓ガラスが破壊された。この事故により正午現在、10部屋で断水となっている。 また、水原市内の別の空き地でも午 ...

北朝鮮で、「米国映画を見た」という罪状で、高校生の男女15人が公開裁判かけられたと、デイリーNKの内部情報筋が伝えてきた。北朝鮮当局は、韓流映画・ドラマなど外国作品に対する規制を強めているが、効果上がっていないようだ。一方、高校生に対して公開裁判をすることから住民からも怒りの声が上がっている。 喜び組を描いた韓流ドラマ 詳細について、両江道(リャンガンド)の情報筋は次のように語った。 (参考記事:北朝鮮「秘密パーティーのコンパニオン」に動員される女学生たちの涙) 「今月16日 ...

連載・日本の対北朝鮮情報力を検証する/自衛隊編(3) 2016年1月6日午後12時30分(平壌時間、正午)、北朝鮮は「初の水爆実験に成功」したと発表した。発表が事実であれば、北朝鮮は4度目の核実験を行い、米露中英仏の5カ国に続き6番目の水爆保有国になったことになる。 「北朝鮮が本当に水爆実験に成功したのか?」という疑問は、ここではいったん脇に置き、発表を受けて日本の情報機関が取った対応を追ってみよう。 当日の夕方、内閣情報官と内閣情報衛星センター所長が首相報告を行い、翌7日に ...

韓国のソウル首都圏一帯で、北朝鮮が飛ばしたものと思われるビラが大量に発見された。発見されたビラは、14日朝までに数万枚に達する。韓国軍が再開した対北朝鮮拡声器放送への対抗措置と見られる。 「朴槿恵は汚物大統領」 韓国軍の合同参謀本部は、12日午後と13日早朝に北朝鮮がビラを飛ばす様子を察知したと明らかにした。これらのビラは現在把握されているだけで13種類に及び、カラー印刷されており、ビニール袋に入っていた。 軍事境界線に面している坡州(パジュ)市やその南側の高陽(コヤン)市で ...

マスコミは連日、北朝鮮の核開発問題を大きく扱っているが、人権問題と関連付けた報道はほとんど見かけない。大手紙では日本経済新聞の山口真典氏が、「唐突にみえる強硬策に金正恩第1書記を駆り立てた背景」として、「米国が積極化した『人権問題の追及』という圧力が、真綿で首を絞めるように正恩氏を脅かしている」と指摘しているぐらいだ。 対北包囲網には抜け穴がある 北朝鮮が国連制裁をものともせずに核開発に突き進む背景には、明らかに人権問題がある。これは、筆者や山口氏が勝手に言っているのではない ...

北朝鮮の国営メディア「朝鮮中央通信」によると、朝鮮労働党の金養建(キム・ ヤンゴン)書記(享年73才)が12月29日未明、交通事故で死去した。金養建氏は、韓国との交渉経験も豊富で、北朝鮮外交のキーパーソンの一人だ。 一部では「交通事故死」の発表を、額面通りにとらえて良いものか、との指摘も出ている。かつて北朝鮮国内の権力闘争とのからみで、自動車事故を装った「謀殺説」が出回っていたためだ。 (参考記事:北朝鮮、9ヶ月間で労働党幹部3人死亡のミステリー) 悲しそうな正恩氏 しかし筆 ...

北朝鮮の国営メディア「朝鮮中央通信」によると、朝鮮労働党の金養建(キム・ ヤンゴン)書記(享年73才)が12月29日未明、交通事故で死去した。金養建氏は、韓国との交渉経験も豊富で、北朝鮮外交のキーパーソンのひとりだった。 一部では「交通事故死」の発表を、額面通りにとらえて良いものか、との指摘も出ている。かつて北朝鮮国内の権力闘争とのからみで、自動車事故を装った「謀殺説」が出回っていたためだ。(参考記事:北朝鮮、9ヶ月間で労働党幹部3人死亡のミステリー) 悲しそうな正恩氏 しか ...

北朝鮮の朝鮮中央通信は31日、金正恩第1書記が30日に金養建(キム・ヤンゴン)朝鮮労働党書記(統一戦線部長)の遺体と対面し、「深い哀悼の意を表した」と報じた。(参考記事:【写真】側近の死に「泣き顔」の金正恩氏) 同通信によれば、金正恩氏は「このような忠実な革命戦士を失ったのはわが党と革命において大きな損失だ、金養建同志は誰も代行できない自身の忠実な援助者、親しい戦友であった」「最後に手でも一度温かく取ってみて逝かせたならこんなに心が痛くないだろう」などと述べたという。 同通信 ...

金正恩第1書記は、脱北行為を幇助した住民に対して厳罰に処す方針を示している。 こうしたなか、9月中旬に両江道(リャンガンド)恵山(ヘサン)市で、脱北者を幇助した住民5人が銃殺刑に処されたことが最近になって明らかになった。 国境警備隊川岸への出入りを制限したり、落とし穴を掘ったり、ありとあらゆる手段を講じて、脱北を防ごうとしている。 「ひとり当たり80人」 しかし、家族単位の脱北が相次いでいる上に、脱北した兵士による中国の村での強盗殺人事件が相次ぎ、当局のメンツは丸つぶれだ。業 ...

今日、従軍慰安婦問題をめぐり日韓外相会談が行われる。どんな内容になるにせよ、当事者が納得できる結果が得られるなら何よりだ。 慰安婦問題は重大な人権問題であり、人権は、何より優先されるべき問題だ。 だから「日韓が政治的に仲直りするために慰安婦問題で妥結する」のではなく、「人権問題を前進させることにより、日韓関係がより良くなる」ことが大事なのだ。 これは、日韓関係だけでなく、ほかのあらゆる国際関係について言えることだ。そこにはもちろん、北朝鮮も含まれる。 北朝鮮は慰安婦問題をめぐ ...

北朝鮮北部の咸鏡北道(ハムギョンブクト)の当局が、朝鮮労働党創建70周年を記念して建設した清津市に建てられた高層マンションに多くの問題が発生。価格が下落していると米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。 高層階住民の「非常識な行為」 咸鏡北道当局は、金日成氏、正日氏の銅像前の「忠誠広場」の両側に12階建ての高層マンション15棟を建設した。清津(チョンジン)市南江洞(ナムガンドン)のマンションの1階には便利な施設も揃っているという。 しかし、RFAの咸鏡北道の消息筋 ...

今月17日に国連総会が採択した、北朝鮮の人権侵害の追及を促す決議は、そのための取り組みが「速やかに」行われることを求めている。その背景には、ひとつの重大な懸念があると思われる。 急がなければ、文字通り人格を全否定されている政治犯収容所の収容者たちが「証拠隠滅」のために抹殺されてしまうのではないか、という懸念だ。 収容所で看守として働いていた脱北者、アン・ミョンチョル氏は、「北朝鮮における人権に関する国連調査委員会(COI)」の最終報告書(以下、国連報告書)の中で次のように証言 ...

この1年、デイリーNKや米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた北朝鮮内部の情報を振り返ると、ふたつのキーワードが目に付く。ひとつは「ドンジュ(金主)」で、もうひとつは「女性」だ。 ドンジュは、北朝鮮の市場経済化の中で台頭した新興富裕層のことだが、こちらについては次の機会に詳しく述べたい。 性的取引の増加 一方、北朝鮮の女性に関するニュースは、悲惨で怒りを誘うものもあれば、彼女たちのたくましさを感じさせるものもあった。 だが、「たくましさ」が浮き彫りになるのは、北朝 ...

北朝鮮の秘密警察、国家安全保衛部は反政府活動の芽を徹底的に摘むため、「同窓会や友人同士の集まりでは政治的な発言に注意せよ」と脅迫に近い警告を繰り返しており、同窓会組織に対する調査も行っている。開催日時、参加者の名前、人数、話の内容まで調査する。万が一、宗派行為と見なされでもしたら、収容所送りになりかねない。 ペレストロイカの衝撃 同窓会が、幹部200人の銃殺につながったことすらあった。1990年代に起きた「フルンゼ軍事大学事件」と呼ばれるクーデタ未遂事件である。 北朝鮮は19 ...

日本と同様、韓国にも同窓会がある。しかし、日本のものとは少し趣が異なる。 まず、多ければ年に数回と、かなり頻繁に行われる点がある。また、レストランやホテルでの食事に限らず、登山、海外旅行など様々なイベントを開催するのも日本の一般的な同窓会とはやや違っている。そうして同級生同士の絆は、卒業から何十年もの時間を経つつ深まり続けるのだ。 収容所送りも では、北朝鮮ではどうだろうか。 脱北者の話によると、本当に親しい同級生が集まって開くささやかな同窓会はあるが、クラスや学年全体が集ま ...

北朝鮮のガールズグループ「牡丹峰(モランボン)楽団」が北京公演をドタキャン帰国したことにより、北朝鮮と中国の関係が再び険悪となる可能性が出てきた――マスコミの報道には、こうした指摘が数多く見られる。 筆者も、そうした見方に概ね同意する。金正恩第1書記が、来年の朝鮮労働党大会が延期されるような発言をしたことを見れば、金正恩氏の「やっちまった」感は否めない。 しかしそれにより、北朝鮮と金正恩氏がただちに窮地に立たされるわけではないことは認識しておく必要があるだろう。 北朝鮮は最近 ...