北朝鮮の国家保衛省が最近、各地方の保衛局に対し、金正恩総書記の身辺安全を保障するための事業に総力を傾けるよう指示を下したという。 咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋によると、国家保衛省は今月5日「金正恩総書記の身辺安全を完璧に保障することに全力を傾ける原則で保衛事業を組織進行せよ」という内容の指示を各道の保衛局に通知した。 国家保衛省は今回の指示で「最近、革命の首脳部(金正恩氏)を狙った敵の卑劣な謀略策動がますます悪化している」とし、「すべての保衛機関では革 ...

韓国では今年8月8日と9日、首都・ソウルを中心にゲリラ豪雨が降り、一部地域では1日の降水量が400ミリを超え、浸水被害が続出した。 一方の北朝鮮では、特に首都・平壌の北にある平安南道・北倉(プクチャン)の得将(トゥクチャン)地区炭鉱連合企業所では、数多くの坑道が水没する被害が出た。復旧を急ぐあまり、むしろ被害を大きくしてしまったと、現地のデイリーNK内部情報筋が伝えている。 炭鉱では、一部の坑道に雨水が溜まった状態だったが、それを抜くために発破を行った。ところが、他の箇所に溜 ...

北朝鮮の国家保衛省(秘密警察)が、「戦争恐怖症」を誘発する発言で、国内に不安感を醸成している幹部たちの動向を把握して取り締まるよう指示を下したもようだ。 北朝鮮は9月から今月初めにかけて、前例のない規模で弾道ミサイル発射などの軍事挑発を行った。そのように対外的には強硬路線をアピールしながらも、対内的には保衛機関をして社会の動揺と体制からの離反を防止するために神経を使っているようだ。 家族もろとも 咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋は「国家保衛省は今月1日、道 ...

北朝鮮の歴代政権は、独裁体制を維持するため恐怖政治の有力な手段として公開処刑を繰り返してきた。近年、国際社会の目を気にして一時的に減らすこともあるようだが、体制の都合に応じて続けられている。 そして、深刻な食糧難により民衆の不満が増大しているとされる最近、公開処刑がまたもや活発になる兆候が見られるという。 咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋は、鏡城(キョンソン)に駐屯する、金正恩氏の特閣(別荘)の警備にあたる護衛局の旅団に所属する40代のB中隊長が9月、民家 ...

金正恩総書記がメガプロジェクトのひとつ、「平壌市5万世帯住宅建設構想」。郊外の寺洞(サドン)区域の松新(ソンシン)・松花(ソンファ)地区の住宅建設は今年4月に完成し、引き続き、和盛(ファソン)地区の建設が進められている。 ところが、ここへ来て工事が中断に追い込まれそうな状況となっていると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。 平壌の情報筋によると、今年2月に着工された和盛地区1万世帯住宅建設は、骨組みを組み上げる工事が終わり、内装工事を行う段階まで進んだ。それ ...

北朝鮮北部の両江道(リャンガンド)で、保衛員(秘密警察)が露骨にワイロを要求するケースが急増している。 現地のデイリーNK内部情報筋によると、恵山(ヘサン)市内で、韓国や中国で働く人からの送金を、北朝鮮に残してきた家族に伝達する送金ブローカーを営む人たちに対して、保衛員が臆面もなくワイロを要求するようになっている。 かつて保衛員といえば、いかなる経済難の中でも国からの配給を保証されていた。公開処刑や政治犯収容所の運営を担当し、金正恩体制の恐怖政治を支えてきた存在であるだけに、 ...

北朝鮮の深刻な食糧難。人々は、食べられるものを手当たりしだいにかき集め、飢えをしのいできた。秋の収穫を迎え、例年なら食糧事情は多少なりとも好転するものだが、大不作に襲われた今年は、未だに人々は飢えに苦しんでいるようだ。 米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は、農民が水草を食べて命をつないでいると報じたが、北部の両江道(リャンガンド)からは、ジャガイモの皮を食べているとの情報が伝わってきた。現地のデイリーNK内部情報筋が伝えた。 (参考記事:「カエルも食べない水草」で飢え ...

コロナ対策の一環としての警備増強のため、一昨年8月から国境沿いの地域に派遣されていた「暴風軍団」こと朝鮮人民軍(北朝鮮軍)第11軍団の一部が撤退していたことがわかった。その理由は「ミイラ取りがミイラになった」からだ。 デイリーNK内部情報筋によると、朝鮮人民軍総参謀部は、国境封鎖作戦遂行のために慈江道(チャガンド)の中国との国境沿いに派遣されていた暴風軍団の1個大隊に撤収を命じた。この大隊は、道内の渭原(ウィウォン)郡に展開し、国境警備に当たっていた。 その理由だがまず、派遣 ...

これまでにも本欄で言及したことだが、北朝鮮の朝鮮労働党法務部は今年4月4日、「反動思想文化排撃法違反少年に対する意見対策案」という提議書を中央に提出。金正恩総書記による1号批准を受けた上で、8日から全国の司法機関、安全機関に対し、韓流コンテンツなどを隠れて視聴していた少年らに対する処罰を緩和するよう指示を下した。 平壌と黄海南道(ファンヘナムド)のデイリーNK内部情報筋によると、反動思想文化排撃法に違反したとして摘発される人が急増している中で、大量の未成年を思想犯にするわけに ...

北朝鮮が連日行っているミサイル発射実験。日本のTwitterでは「北朝鮮大花火大会」などと揶揄する声が出ているが、北朝鮮国民の立場からすると、そんな余裕もないだろう。 韓国のニュース専門チャンネルYTNは、今月2日と3日のミサイル発射費用を1億2000万ドル(約176億円)と推測し、北朝鮮が自国生産だけでは不足するコメを補うために、中国から輸入したものの2年分近い額に相当すると報じた。 この報道が伝わったのかどうかは不明だが、北朝鮮の咸鏡北道(ハムギョンブクト)では「1日70 ...

抗日パルチザンの子孫など、特権層の子女だけが入学を許される北朝鮮のエリート養成機関の万景台(マンギョンデ)革命学院。康盤石(カン・バンソク)革命学院などと並び、「金氏王朝」とも呼ばれる北朝鮮の現体制を支える「赤い貴族」のためだけに存在する教育機関だ。 金正恩総書記は先月12日と16日の2回、万景台革命学院を訪れ、生徒の食事について次のように指示した。以下、一部記事から抜粋する。 金正恩総書記は、自らご飯とスープの味も見てやり、生徒らに一番好きな料理が何か、食物をどのように加工 ...

北朝鮮が9日、またもや弾道ミサイルを発射した。米国で中間選挙の開票が進む中での発射は、いつでも軍事行動をとり得ることを強調したものと見ることもできる。ただ、こうした金正恩総書記の暴走には、軍内部からの懸念の声が上がっているもようだ。 今月1日、北朝鮮の朴正天(パク・チョンチョン)朝鮮労働党書記は米韓両空軍による合同軍事演習「ビジラント・ストーム」に対して「侵略的かつ挑発的な軍事訓練」だと非難する談話を発表した。同氏は朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の戦闘部門トップである総参謀長を歴任し ...

金正恩総書記がぶち上げた最新のビッグプロジェクトは、アイスクリーム工場だった。 北朝鮮の国営朝鮮中央通信は先月27日、平壌市郊外に大城山(テソンサン)アイスクリーム工場が竣工したと報じた。以下、記事より一部抜粋する。 演説者は、敬愛する金正恩総書記がわが人民と子どもたちによりよいアイスクリームを食べさせようと工場の建設を直接発起し、敷地も定めてくれたし、設計と建設陣容の編成、施工と園林緑化をはじめ、建設において提起される問題を具体的に指導したと述べた。 また、大城山アイスクリ ...

秋の収穫が終盤に差し掛かった北朝鮮。国営の朝鮮中央通信は先月20日から22日にかけて、平安北道(ピョンアンブクト)、開城(ケソン)、黄海北道(ファンヘブクト)で稲の収穫が終わったと報じた。 しかし、収穫が終わったからとすべての作業が終わったわけではない。稲束の運搬、脱穀など様々な作業が残っている。しかし、食糧難の中での重労働に耐えかねて倒れる農民が続出しているという。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。 咸鏡南道(ハムギョンナムド)咸州(ハムジュ)の情報筋は、 ...

北朝鮮の尋常でないミサイル乱射に、同国の幹部や貿易関係者らが不満を募らせていると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えている。 北朝鮮は2日、少なくとも23発のミサイルを発射した。その翌日、中国に駐在する北朝鮮の貿易関係者は、RFAに対して次のように語ったという。 「昨日、1日の間に元山(ウォンサン)など様々な地域から多発的に弾道ミサイルが発射されたニュースをインターネットで見て、言葉を失った。ミサイル一発を発射すれば、数十、数百万ドルが消えるのに、何を考えてあれ ...

先月、中央アジアのウズベキスタンの首都・タシュケントにある北朝鮮レストランの女性従業員5人が、脱北して韓国に入国していたことが韓国メディアの報道で明らかになった。 朝鮮日報は、現地の情報筋と情報当局の話を引用し、タシュケント市内の北朝鮮レストラン「ネゴヒャン」(私の故郷)で働いていた女性従業員Aさんがまず今年5月に脱北したと報じた。Aさんは、現地在住の韓国人男性と手紙を交換するなどして、長きにわたって交際し、脱北の意思を示した後、男性の助けを受けて韓国大使館を訪れたと同紙は報 ...