「幹部たちが人民たちの頭上に君臨し人民大衆を無視して権勢と官僚主義を振りかざし不正腐敗を働けば、それからもたらされる結果は厳しいものだ。」 「社会主義社会において官僚主義の不正腐敗を剔抉しなければ、一部幹部たちが思想的に変質し、特権を振り回し、不正腐敗を働くかもしれない。」 これは、北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞が1995年10月に掲載した社説の一部だ。 一方、先月開かれた朝鮮労働党第8回大会の結語で、金正恩総書記は同様のことを述べている。 「全党的、全国家的、全人民的に ...

北朝鮮の金正恩総書記は今月8日~11日に開かれた朝鮮労働党中央委員会第8期第2回総会で、経済指導部門が立案した政策を厳しく批判。わずか1カ月前に就任したばかりの党経済部長を交代させた。 金正恩氏の怒りの激しさは、国営メディアが流した映像にも表れた。朝鮮中央テレビは、壇上で発言中の金正恩氏が厳しい表情で何か(誰か)を指さし、何らかの指摘を行っている場面を流した。指をさされたのが人間だったら、生きた心地がしなかっただろう。金正恩氏は以前、行事の途中で居眠りした軍人たちの写真を撮ら ...

韓国の徐旭(ソ・ウク)国防相は17日の国会国防委員会の全体会議で、国民に向けて謝罪した。前日に亡命した北朝鮮の男性が韓国側に越境する際、軍の監視カメラに複数回捉えられていたにもかかわらず適切な措置が取られなかったことを詫びたのだ。 このように不法越境者を見逃す軍の失態は、もう何度も繰り返されている。今回の出来事があったエリアでは昨年11月、北朝鮮軍の男性が軍事境界線を越えて韓国入りした事件と、2012年10月に亡命しようと韓国側に入った北朝鮮兵士が気付いてもらえず、韓国軍監視 ...

国連の北朝鮮人権調査委員会(COI)が2014年2月に発表した最終報告書によると、北朝鮮に現存する管理所(政治犯収容所)は4ヶ所。1990年代には10ヶ所以上もあったが、大幅に減少した。 政治犯収容所に警備隊員として勤務し、その恐怖の実態を告発し続けている脱北者・安明哲氏によれば、「そこでは人間が想像しうる、ありとあらゆる残酷なことが行われていた」という。まさに、実在する「地獄の一丁目」である。 1993年のフルンゼ軍事大学同窓会によるクーデター未遂や、1995年の6軍団クー ...

国連の北朝鮮人権調査委員会(COI)が2014年2月に発表した最終報告書によると、北朝鮮に現存する管理所(政治犯収容所)は4ヶ所。1990年代には10ヶ所以上もあったが、大幅に減少した。 政治犯収容所に警備隊員として勤務し、その恐怖の実態を告発し続けている脱北者・安明哲氏によれば、「そこでは人間が想像しうる、ありとあらゆる残酷なことが行われていた」という。まさに、実在する「地獄の一丁目」である。 1993年のフルンゼ軍事大学同窓会によるクーデター未遂や、1995年の6軍団クー ...

1990年代の大飢饉「苦難の行軍」の時代、困窮した労働者が、操業を停止した国営の工場から設備や資材を盗んで売り払う事件が相次いだ。 当局は公開処刑などの極刑で抑え込みを図ったが、それでも盗難の続発は収まらなかった。庶民からすれば、飢えて死ぬのも処刑されるのも一緒、との考えだったのだろう。生き延びるため、手段を選ぶ余裕などなかったのだ。 (参考記事:美女2人は「ある物」を盗み公開処刑でズタズタにされた) 食糧事情が落ち着いて以降も同様の事件は相次ぎ、当局は度々摘発を行っているが ...

日本では新型コロナウイルス特別措置法の改正にあたり、原案にあった懲役刑の罰則は、世論の反発で実現に至らなかった。しかし、世界の一部の国ではこうした罰則が既に導入されている。 韓国では昨年5月、隔離中に自宅を抜け出し療養施設に収容されたが再度逃げ出した男性に対して、懲役4ヶ月の実刑判決が下されている。また、米ABCは昨年7月、自宅隔離命令への署名を拒否したケンタッキー州の夫婦に自宅軟禁の命令を下したと報じている。さらに、ドイツでは、自宅隔離を拒否する人を、少年院を改造した施設に ...

韓国紙・世界日報は7日、「わが国海軍は依然として日本にかなわない」と題した記事を掲載した。執筆したのは同紙の軍事専門記者であるパク・スチャン氏だ。 パク記者はちょうど2年前にも、同趣旨の記事を書いている。当時の記事では、次のように指摘している。 「一部には、世界各国の軍事力レベルを分析するグローバルファイヤーパワー(GFP)が昨年『2018年 潜在的な戦争遂行能力』で韓国を136の評価対象国のうち7位、日本を8位としたことを根拠に、韓国の軍事力が強いと主張する向きがある。 こ ...

昨年1月から国境の封鎖を続けている北朝鮮。自国民、外国人を問わず入国が認められないのはもちろんのこと、脱北後に中国で捕まり強制送還の対象となった人ですら、北朝鮮は入国を拒んでいる。 (参考記事:「20代の妊婦」新型コロナで命拾い…北朝鮮送りを免れる) 行き来ができないのは、中国に派遣された北朝鮮労働者とて同じだ。国連安全保障理事会で採択された対北朝鮮制裁決議で、北朝鮮国民の新規雇用は禁じられているが、北朝鮮当局は技能実習生、インターンなどの資格で「労働者ではない」ということに ...

米国のバイデン政権が、史上最悪と言われる日韓関係を問題視していることが明らかになりつつある。 米国務省報道官室は11日、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)に対し、「日本と韓国の間に存在する緊張は遺憾だ」と指摘。「バイデン-ハリス政権は米国と同盟国の関係強化だけでなく、同盟国間の強化にも取り組んでいる」としながら、「日本と韓国の関係よりも重要なものはない」と言明した。 また、国務省のプライス報道官は9日の定例記者会見で北朝鮮への対応を巡り、「(北朝鮮がどのような挑発に出るかという ...

韓国紙・東亜日報は11日、韓国軍当局が「日本の自衛隊の独島(竹島)侵攻作戦のシナリオと、これを防御するわが軍の対応戦力などを明示した内部文書を作成して、昨年12月に国会に報告した」と報じた。同紙はこれについて、米国のバイデン政権が中国けん制のための韓米日三角協力の重要性を強調している状況下、こうした文書の存在が外交的な論難を呼ぶ可能性があるとの懸念を示している。(参考記事:「韓国の空母は日本にぜったい勝てない」韓国専門家も断言) 報道によれば、問題の文書には「自衛隊の独島奪還 ...

欧州各国は昨年春、新型コロナウイルスの急激な感染拡大を受けて、厳しいロックダウンを敷いた。買い物などごく限られた理由を除き、一切の外出を禁じるという厳しいものだったが、ウイルスに関してある程度の知見が得られた今、同じロックダウンでも、昨年と比較してかなり緩和された措置となっている。 一方、国内でのコロナ感染者の発生を認めていない北朝鮮は、世界で最も厳しいと言えるロックダウンを乱発している。中国国境に接する慈江道(チャガンド)では、感染拡大が始まってから4回目のロックダウンが始 ...

8日に任命された韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン)外相は就任前の国会人事聴聞会で、「金正恩国務委員長は韓半島情勢について正確に認識する指導者であり、非核化の意志をまだ持っている」と発言した。また、これに先立ち文在寅大統領も新年の記者会見で、金正恩氏には明らかに非核化の意志があると思うと述べている。 このような韓国側の言動に対し、米国からは早くも警告が出ている。 ロバート・アインホーン元国務省特別顧問はVOAの取材に対し、「文在寅大統領は説得力ある証拠なしに、トランプ政権に対して ...

北朝鮮で最近、韓国を目指し船で脱北を試みる事例が相次いで起きた。 咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋によると、今年1月のある凪の日、1隻の漁船が、船長とその妻、息子、20代の船員4人の合計7人を載せて清津(チョンジン)港を出港した。 周到に脱北を準備していた船長は出港後、家族と船員を説得し、韓国へ向かうことに同意させた。しかしエンジンの故障で、一行はあえなく逮捕されてしまった。 一方、黄海に面した北朝鮮の港から、木造船が忽然と姿を消した。それも3隻同時で、4 ...

北朝鮮随一の科学研究施設、国家科学院。傘下に110もの研究所を擁し、在籍する超エリート研究者は約3000人。研究分野は多岐に渡り、味噌などの発酵食品から核兵器に至るまで、様々な研究、開発を行っている。 毒ガス、覚せい剤の研究も行われていたようだ。 (参考記事:北朝鮮の一流科学者が謎の死、「毒ガス実験中」との噂) そこで働く40代半ばの研究者が突如として逮捕された。咸鏡南道(ハムギョンナムド)のデイリーNK内部情報筋が伝えた。 逮捕されたのは、国家科学院の咸興(ハムン)分院の生 ...

北朝鮮当局は昨年1月22日、新型コロナウイルスの国内流入を防ぐために国境を封鎖する措置を取った。中国との貿易を行っていた北朝鮮の業者にとっては死活問題だ。 一般的に中朝間の貿易では、北朝鮮の貿易会社が中国の業者に代金を先払いする。制裁で銀行送金が利用できない上に、あれこれ理由をつけて支払いを先延ばししたり、ひどい場合には踏み倒したりする事例があったからだ。 密輸業者の場合ならなおさらのことで、彼らは卸売業者から受け取った代金を、中国の業者に支払い、品物を受け取って、卸売業者に ...