韓国経済の「危機説」が語られるとき、よく原因として想定されるのが輸出の停滞だ。サムスンはじめ国の屋台骨を支える財閥企業が打撃を受け、国全体が揺らぐというシナリオである。だが実際のところ、膨大なキャッシュと投資余力を持つ財閥はそう簡単には転ばない。それよりも「金融リスク」と「行政リスク」の方が、より差し迫った危機なのだ。 韓国銀行(中央銀行)が9日に明らかにしたところによると、11月の家計の銀行からの借入は、1カ月前より13兆6000億ウォン増加した。月間の家計向け融資増加幅で ...

北朝鮮メディアは中国以外では新型コロナウイルスの感染拡大が始まっていなかった1月の段階から、新型コロナウイルス感染症への対策は「国家存亡に関わる重大な政治的問題」であると訴えてきた。 同国の防疫・医療システムは極めて脆弱であり、新型コロナウイルスの感染が広がって社会が混乱するようなことになれば、体制を土台から揺るがす事態につながりかねない。だからこそ、金正恩党委員長は極端なまでの防疫対策を発動して、自ら指揮を取ってきた。 (参考記事:「現場を見た人々は失神した」金正恩、北部国 ...

北朝鮮は2005年ごろから、中国との国境付近に、ロシアや中国から取り寄せた電波探知機の設置を始めた。これは、チャイナ・テレコムなど中国キャリアの携帯電話が「国内情報の流出、国外情報の流入」の元凶と見てのことだ。 その後、さらに性能の良い電波探知機に置き換えてきたが、新規導入に絡む不正行為で、国家保衛省の幹部が処刑されたと、デイリーNKの内部情報筋が伝えた。 国家保衛省は、拷問や公開処刑などの手法を駆使して金正恩体制の恐怖政治を支えてきた秘密警察である。その権力は絶大だが、彼ら ...

インドネシアがフランスからラファール戦闘機48機を購入する方針であることが明らかになり、韓国に衝撃を与えている。インドネシアは韓国の次期戦闘機(KF-X)計画に共同開発国として参加しているが、ラファールの購入により、同計画から離脱する可能性が高まったためだ。 この動きを受けて調べてみたところ、インドネシアは韓国製潜水艦の導入もキャンセルする可能性があることがわかった。インドネシアは、韓国が開発したジェット練習機をいち早く購入した得意先だ。ここへ来ての離反は、韓国の軍需産業にと ...

北朝鮮東海岸の元山(ウォンサン)市郊外にある馬息嶺(マシンリョン)スキー場。 金正恩党委員長は、最高指導者の座についた直後の2012年春に建設を指示、巨額の資金と大量の人員を投入して、わずか8ヶ月で完成させた。決められた日程より早く完成させることを是とする北朝鮮では、そのスピードの速さを「馬息嶺速度」と名付け、大々的に宣伝した。 (参考記事:北朝鮮ご自慢の「馬息嶺スキー場」ってどんなところ?) 計画はそれにとどまらず、スキー場の近隣の海辺に、元山葛麻(ウォンサン・カルマ)海岸 ...

1998年3月15日、韓国・ソウルの梨花女子大学前に、30数人の女性が集まった。彼女らは火のついたタバコを手に、喫煙しながら40分間に渡ってデモを行った。女性の喫煙権保証を求める「喫煙デモ」だった。 当時の韓国では、高齢者を除く女性の喫煙は社会的にタブーとされており、女性はトイレなどで隠れてタバコを吸うことを強いられた。男性から暴言を浴びたり、暴力を振るわれたりすることすらあった。喫煙のタブー視は、女性に対する抑圧の象徴だったのだ。 当時の韓国の新聞を見ると、「マンスプレイニ ...

8兆7000億ウォン(約8340億円)もの開発費が投じられる韓国の次期戦闘機(KF-X)開発計画が、試練に見舞われている。 韓国やフランスのメディアは7日までに、インドネシアがフランスからラファール戦闘機48機の購入を検討しているもようだと報じた。インドネシアは韓国の次期戦闘機KF-Xの開発計画に参加しているが、2017年以降、開発予算の分担金を滞納している。滞納の理由は「資金難」と説明されてきたが、その一方でフランス製の戦闘機を買うとは話のつじつまが合わない。もはや、韓国と ...

韓国国会が今月2日の本会議で議決した来年度の国防予算は52兆8401億ウォン(約5兆300億円)で、前年比で5.4%も増えている。新型コロナウイルスで国家財政が打撃を受けながらも、文在寅大統領が昨年8月15日の演説で国民に約束した「誰も揺るがすことのできない国」に向け、軍事力増強の決意を示したものと見える。 しかし、新兵器導入構想の中でも話題の中心になってきた軽空母関連の予算は、研究用とシンポジウム開催のための1億ウォン(約950万円)しか割り当てられなかった。防衛事業庁が1 ...

韓国統一省によると、北朝鮮は世界保健機関(WHO)に対し、11月25日までに約1万6900人が新型コロナの検査を受け、このうち約5千人が最近1カ月の間に受けたと報告した。隔離されている人は706人で、これまでの隔離者の総数は計3万2843人に達するが、北朝鮮は感染者を「ゼロ」と主張し続けている。 しかし、この数字は実態とは大きくかけ離れているようだ。 デイリーNKの朝鮮人民軍(北朝鮮軍)内部の高位情報筋によると、今年に入ってから11月末までの累計で、軍における隔離施設への収容 ...

北朝鮮の北東部の大都市、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の清津(チョンジン)市内には、輸城川(スソンチョン)という川が流れている。大きな橋が2本かけられているが、今年8月に地域を襲った台風9号(メイサーク)の被害で流出してしまった。 米国の北朝鮮ニュース専門サイト「38NORTH」は、8月18日撮影の衛星写真では橋が寸断されてしまっているが、10月15日の衛星写真では、復旧作業が行われ、通行が再開しているようだと報じた。 この橋なのか、別の橋なのか不明だが、朝鮮人民軍(北朝鮮軍) ...

北朝鮮の国境地帯に血の雨が降ることになりそうだ。 中国との国境に接した両江道(リャンガンド)恵山(ヘサン)市では、国境警備隊の責任保衛指導員(秘密警察)と兵士の2人が、武装したままで川を渡り、脱北する事件が起きた。密輸の発覚を恐れてのことだが、これにより恵山市には封鎖令(ロックダウン)が下された。 3週間もの間、一切の外出が禁じられることになったが、食糧を確保する時間が1時間しか与えられなかったことから、飢えに苦しむ人が続出するなど、市内は大混乱に陥った。 (参考記事:北朝鮮 ...

韓国の与党「共に民主党」は2日の国会外交統一委員会で、北朝鮮に向けた体制批判のビラ散布の禁止を盛り込んだ「南北関係発展に関する法律」改正案を単独で強行採決した。 改正案は、軍事境界線一帯でビラを散布するなど南北合意書に違反する行為を行った場合、3年以下の懲役または3000万ウォン(約280万円)以下の罰金に処することができると定めている。与党が圧倒的多数を握る国会本会議での採決を経て、成立する見込みだ。 野党は「憲法が保障する表現の自由を制限する」として猛反対してきたが、与党 ...

未だに国内に新型コロナウイルスの感染者はいないとしている北朝鮮。だが、感染が広がっているかのように、強力な措置が取られている。 防疫ルールに違反すれば厳罰が下されるが、そこには処刑も含まれる。先月には金正恩党委員長の統治資金作りに携わっていた幹部が処刑されている。資金作りの効率よりも、国民を「見せしめ」で統制する恐怖政治を強化していると言えるだろう。 (参考記事:女性芸能人らを「失禁」させた金正恩の残酷ショー) 北朝鮮国営の朝鮮中央放送は2日、超特級非常防疫措置を復活させるに ...

米国務省のアレックス・ウォン北朝鮮担当特別副代表(次官補代理)は1日、米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)のオンライン会合で講演し、北朝鮮の制裁違反の証拠を示す情報提供に最大500万ドル(約5億2000万円)の報酬金を支払う方針を明らかにした。米国務省は同日、情報提供を募るための特設サイトをインターネット上に開設した。 同省は特設サイトで、北朝鮮の不法行為を阻止するため「米国当局は『正義への報酬プログラム』(Rewards for Justice/RFJ)から最大5 ...

米国務省は1日、北朝鮮の制裁逃れを摘発するため情報提供を呼び掛ける特設サイトを開設した。情報提供に対しては、最大500万ドル(約5億2000万円)の報酬が支払われるという。 同省は特設サイトで、「北朝鮮の不法行為を阻止しようという国際的な取り組みを支援するため、北朝鮮を支援する特定の活動(マネーロンダリング、北朝鮮への高級品の輸出、特定のサイバー行動、WMD(大量破壊兵器)の拡散を支持する行動など)に関与する人物に関する金融メカニズムの混乱を招く情報と引き換えに、米国当局は『 ...

景勝地として名高い北朝鮮の金剛山(クムガンサン)。軍事境界線を挟んですぐ南側は韓国ということもあり、2003年からは南北協力の象徴として、韓国からのツアーが始められた。韓国の現代グループが巨額の予算を投資し、ホテルなどの施設を建設、数多くの観光客が訪れていたが、2008年7月に立入禁止区域内で韓国人女性の観光客が朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の兵士に射殺される事件が起こったことを受け、中断している。 韓国人以外の外国人観光客に関しては、北朝鮮側からの観光が可能だったが、今年1月から国 ...