軍事境界線を挟んで韓国と向かい合う、北朝鮮の黄海南道(ファンヘナムド)では、韓国から飛んでくる兵器との闘いが大々的に繰り広げられている。兵器と言っても砲弾でもミサイルではない。テレビの電波だ。 北朝鮮当局は、国民が韓流コンテンツに触れるのを拷問や処刑など極端な方法で妨害してきたが、テレビももちろん、その対象になっている。 (参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…) 米政府系ラジオ・フリー・アジア(RFA)の情報筋によると、道内各地の保安署は各人民班(町内会 ...

北朝鮮の首都・平壌の中心部のマンション建設現場で事故が起き、2人が死亡した。 現地の内部情報筋によると、事故が起きたのは昨年末のことだ。平壌市平川(ピョンチョン)区域で行われているマンションの建設現場で、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の建設部隊、8総局所属の兵士らが地下で工事に当たっていたときに急に壁が崩れ、下敷きになった兵士2人が死亡した。マンションの建物はすでに完成し、内装工事が行われていた最中で起きた事故だった。 (参考記事:金正恩氏、日本を超えるタワーマンション建設…でもトイ ...

北朝鮮は今から51年前、1968年の1月23日、東海岸の元山(ウォンサン)沖で米海軍の情報収集艦「プエブロ」を拿捕した。「プエブロ号事件」として知られるこの出来事は当時、第2次朝鮮戦争の勃発も予感させる重大事だったとされるが、今となっては遠い昔の話である。 ところが最近、この事件が米朝関係で重要な意味を持つようになるかもしれない展開が生まれている。 米大学生のオットー・ワームビアさんが北朝鮮で長期拘束され、解放直後に死亡した件を巡り、ワシントンDCの連邦地裁は先ごろ、「ワーム ...

米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、北朝鮮が昨年スイスから輸入した時計の金額が、経済制裁の影響で前年の約半分にとどまったという。ということは、ぜいたく品に囲まれた金正恩党委員長のライフスタイルにも影響が出ているかもしれない。 昨年4月27日に板門店(パンムンジョム)で開かれた南北首脳会談と、同年6月12日のシンガポールでの米朝首脳会談の際、金正恩氏は「ベンツS600プルマンガードリムジン」に乗っていた。 金正恩氏のクルマに対するこだわりは相当強いらしく、自分で ...

河野太郎外相は2月中旬、ポンペオ米国務長官と会談し、同月下旬に予定される米朝首脳再会談での対処方針を擦り合わせるのだという。また共同通信によれば、河野氏とポンペオ氏は21日の電話協議で、北朝鮮の非核化へ向けて日米、日米韓で緊密に連携する方針を確認。北朝鮮による日本人拉致問題の早期解決への協力も改めて申し合わせたそうだ。 このような朝鮮半島情勢と日本の立ち位置について、このような表面的なニュースばかりに触れるのもそろそろ空しくなってきた。対北朝鮮で、日米韓の「緊密な連携」などす ...

北朝鮮の金正恩党委員長は今月7日から10日まで訪中し、習近平国家主席と会談するなどした。その際、金正恩氏が乗った専用列車は北朝鮮国内で時速20キロしか出せなかったと、韓国紙・東亜日報のチュ・ソンハ記者が伝えている。 その背景には、大量の死傷事故が繰り返し発生する、北朝鮮の劣悪な鉄道事情がある。 (参考記事:谷底に広がった凄惨な光景…北朝鮮で列車が転落「死者5000人」説も) 脱北者であり、北朝鮮国内の事情に精通するチュ・ソンハ氏によれば、金正恩氏の専用列車は中国からの帰路、国 ...

【平壌1月18日発朝鮮中央通信】平壌キノコ工場の労働者たちが、おいしくて栄養価の高いキノコを栽培するために努めている。---

北朝鮮で昨年、人民保安省(警察)の要員に対する殺人事件が増加していると、韓国のリバティ・コリア・ポスト(LKP)が伝えている。無実の罪を着せられ、刑務所での服役を余儀なくされた人々の報復と見られるという。 北朝鮮の保安員は取り締まりの権限を振りかざし、庶民からワイロを搾り取ることを生業としている。要求に応じなければ様々な言いがかりをつけて逮捕し、刑務所送りにすることもある。また、同様のやり方で女性に性行為を強要することもあり、悪徳保安員に対する庶民の恨みは深い。 (参考記事: ...

中国との国境に面した地域にある、北朝鮮の教化所(刑務所)で、受刑者が看守の保安員(警察官)を殺害する事件が起きたと、現地の内部情報筋が伝えた。 事件が起きたのは、咸鏡北道(ハムギョンブクト)会寧(フェリョン)にある全巨里 (チョンゴリ)教化所だ。内部情報筋によると、事件のきっかけとなったのは「酒」だ。 「正月に贈り物として酒が配られた。それを飲んで酔っ払った教化生(受刑者)が、普段から自分をいじめていた保安員の頭を石で殴って殺害した」(情報筋) この受刑者は、保安員の制服に着 ...

【平壌1月18日発朝鮮中央通信】平壌でチュチェ108(2019)年に複数の国際スポーツ行事と競技大会が行われる見通し。 意義深い光明星節(金正日総書記の誕生日.2月16日)と太陽節(金日成主席の誕生日.4月15日)に際して第26回光明星節祝賀白頭山賞国際フィギュア祭典と第30回万景台賞国際マラソン競技大会が行われる。 7月には、5日間の日程で国際卓球連盟(ITTF)が主管する平壌オープン卓球競技大会が、9月には国際武道競技委員会(IMGC)創立20周年記念行事と秋季マラソン愛 ...

【平壌1月18日発朝鮮中央通信】朝鮮で、各地の発電所の現存発電能力の改善に力を集中している。 電力工業省のハン・ギョンジン局長は、最高指導者金正恩党委員長は新年の辞で今年、社会主義経済建設で提起される最も重要かつ差し迫った課題の一つは、電力の生産を画期的に増やすことであると述べたとし、次のように語った。 金正恩委員長のお言葉には、電力工業部門の活動家と生産者に対する大いなる信頼と期待が盛り込まれている。 今、各地の火力発電所では発電設備の稼働台数を増やし、フル稼働させて当面、 ...

北朝鮮においても諸外国と同様、覚せい剤の密売・乱用や詐欺行為は犯罪であり、取り締まりの対象となる。覚せい剤汚染が深刻化の一途を辿っているのは、司法機関の腐敗のためであり、これら不法行為がまったく放置されているわけではない。 (参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち) しかし、北朝鮮が取り締まるのは国内で発生した犯罪行為だけだ。中国やロシアとの間で犯罪人引渡協定は結ばれているが、他国との「捜査協力」なるものが存在するのか疑わしい。 そこに目 ...

【平壌1月17日発朝鮮中央通信】17日付の「労働新聞」は社説で、今年、朝鮮労働党が打ち出した戦闘的課題を立派に実現して革命の前進をさらに速めるためには政治的・思想的威力を全面的に強化しなければならないと強調した。 同紙は、政治的・思想的威力はわが国家の第一の国力であり、社会主義強国建設の原動力だとし、次のように指摘した。 チュチェの社会主義偉業実現の雪道を踏み分け、前途に横たわる万難の試練を果敢に乗り越えていつも勝利だけを収めてきたわが祖国の英雄的闘争の根底には偉大な一心団結 ...

【平壌1月17日発朝鮮中央通信】最近、朝鮮のメアリ音響社が開発した音声図書読み取りペン「ソリヨンピル(音声鉛筆)」が学齢前子どもの間で愛用されている。 ソク・ミョンソン室長は、音声図書読み取りペンは特別に印刷された教材の絵と文字情報を光学的に識別して音声で正確に読んでくれる装置だと述べ、次のように語った。 音声図書読み取りペンを利用すれば、子どもが自ら朝鮮語と文字、算数、外国語などを初歩段階で習得することができる。 このペンは、子どもが場所にこだわらずに勉強しながら知能を啓発 ...

【平壌1月17日発朝鮮中央通信】朝鮮で「メボンサン(毎峰山)」履物を生産する地方の大きくない製靴工場が、国の製靴工業を主導する工場として全国に広く知られている。 その工場がまさに、「全国履物展示会―2018」で1位をした江原道の元山製靴工場である。 同工場では、履物サービス受注システムのための足測定装置と超臨界炭酸ガスによる靴底軽量化工程を確立したのをはじめ、生産の多種化、多様化、多色化、軽量化を高い水準で実現するために極力努力している。 履物の縁作業につき固め機を導入して質 ...

【平壌1月16日発朝鮮中央通信】最高指導者金正恩党委員長の歴史的な新年の辞に打ち出された課題の貫徹に立ち上がった大安(テアン)親善ガラス工場の労働者たちが、設備管理、技術管理を綿密に行って板ガラス生産を高い水準で正常化している。---