「性暴力の末に非業の死も」北朝鮮女性の人身売買はこうして行われる
※この記事には、性暴力の被害に関する具体的な記述が含まれています。 米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、英国のNGO、コリア・フューチャー・イニシアティブは20日、中国国内の脱北女性に関する実態調査をまとめた報告書を英国下院に提出した。 「性奴隷:中国国内の北朝鮮女性と少女の売春、サイバーセックス、強制結婚」と題されたこの報告書は、2年をかけて韓国に居住する人身売買の被害者45人と研究者、事情を知る中国人、人権団体関係者の証言をまとめたものだ。 報告書は、数 ...
米国の衛星が捉えた金正恩「深刻な事態」の証拠写真
米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)は18日、米海洋大気庁(NOAA)の分析に基づき、北朝鮮で干ばつが深刻化しているもようだと伝えた。 それによると、NOAAは4月後半から今月12日にかけて撮影された衛星写真を1週間単位で分析し、朝鮮半島とその周辺の「干ばつ指数(Drought index)マップ」を作成した。マップは干ばつの程度に応じて「中間」が黄色、「高い」が赤、「深刻」が濃い赤で示されている。 最新のマップ(5月6~12日)を見ると、朝鮮半島北部の多くの地域が赤く ...
【画像】北朝鮮で干ばつが深刻…米衛星マップの各時期の比較
米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)は18日、米海洋大気庁(NOAA)の分析に基づき、北朝鮮で干ばつが深刻化しているもようだと伝えた。 それによると、NOAAは4月後半から今月12日にかけて撮影された衛星写真を1週間単位で分析し、朝鮮半島とその周辺の「干ばつ指数(Drought index)マップ」を作成した。マップは干ばつの程度に応じて「中間」が黄色、「高い」が赤、「深刻」が濃い赤で示されている。【次ページに画像】 最新のマップ(5月6~12日)を見ると、朝鮮半島北部 ...
【画像】2012年から2019年までの「干ばつ指数マップ」の比較
米海洋大気庁(NOAA)が衛星写真を基に作成した、2012年から2019年までの朝鮮半島の「干ばつ指数(Drought index)マップ」(5月前半基準)。干ばつの程度に応じて「中間」が黄色、「高い」が赤、「深刻」が濃い赤で示されている。 2012年以降、今年が最も深刻な状態であることが分かる。
【画像】4月後半から5月12日にかけての「干ばつ指数マップ」の比較
下の画像は、米海洋大気庁(NOAA)が衛星写真を基に作成した朝鮮半島の「干ばつ指数(Drought index)マップ」の最近の変化を示したもの。干ばつの程度に応じて「中間」は黄色、「高い」が赤、「深刻」は濃い赤で示されている。 4月の最終週(左)から5月の第1週(中央)、5月の第2週と、時間の経過とともに干ばつが広がっていることがわかる。
北朝鮮製の薬物が韓流も汚染か…「VIPだけ使う」事情通が証言
韓国紙・朝鮮日報系のケーブルテレビ、TV朝鮮は17日、「ニュース9」などの報道番組で、ソウル・江南(カンナム)のクラブなどで密売されている違法薬物の中で「最高級」とされているのは、北朝鮮製の薬物であると報じた。 江南は最近、クラブ「バーニングサン」などを舞台に、多数の韓流タレントを巻き込んで、性的スキャンダルや薬物乱用の指摘に揺れている。この街を席巻しているのが、かつては日本国内にも密輸された北朝鮮製の薬物だというのだ。 (参考記事:一家全員、女子中学校までが…北朝鮮の薬物汚 ...
北朝鮮で「性売買ビジネス」が活況…金正恩氏「指導」もゆるみ
金正恩党委員長の号令の下、北朝鮮当局は昨年から「非社会主義現象」の取り締まりキャンペーンを大々的に繰り広げている。これは、当局が考えるところの「社会主義にそぐわない行為」を取り締まるものだが、長期に渡って続いたせいかゆるみが来ているようだ。 取り締まりの対象となっているはずの風俗業が、ここに来て活気づいていると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じている。 両江道(リャンガンド)の情報筋は、最近になって恵山市内にカラオケ、飲み屋、ビリヤード場、宿泊施設などが増えて ...
「自由への逃走」に賭けて失敗した北朝鮮高官の悲惨な末路
北朝鮮の首都平壌郊外の教化所(刑務所)で、受刑者の元高官が脱走する事件が発生した。あえなく逮捕されたこの受刑者には、過酷な運命が待ち構えている。 平安南道のデイリーNK内部情報筋によると、事件が起きたのは3月1日のことだ。首都平壌から東に20キロほど離れた江東(カンドン)郡の垈里(テリ)労働者区にある江東4号教化所に収監されていた、平壌市対外経済委員会の元副局長の男性受刑者が脱走を図った。彼は、国家財産の横領罪で労働教化刑(懲役刑)15年を宣告され受刑していた。 情報筋は脱走 ...
「ミサイル発射祝賀パーティ」を開く北朝鮮に中国人も困惑
北朝鮮は今月4日、江原道(カンウォンド)の元山(ウォンサン)付近から、複数の短距離弾道ミサイルを発射した。また、9日にも平安北道(ピョンアンブクト)の亀城(クソン)付近から、弾道ミサイルとみられる2発の飛翔体を発射した。米朝間の交渉が膠着状態に陥った中でのミサイル発射に、国際社会には困惑が広がっている。 そんなミサイル発射を祝うパーティを、中国に駐在する北朝鮮の貿易駐在員が9日夜に開いたと米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。北朝鮮の置かれた立場をよくわかってい ...
北朝鮮で「女子高生の人身売買」が横行…制裁影響「いちばん儲かる」
北朝鮮で女性を対象とした人身売買が再び増えつつある。当局は人身売買に対して重罰で対処すると警告しているが、一向に根絶される気配がない。 中国との国境に面した両江道(リャンガンド)の情報筋は米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)に対し、最近、若い女性や女子高生、大学生が被害者となる人身売買が増えつつあると伝えている。 (参考記事:中国で「アダルトビデオチャット」を強いられる脱北女性たち) 人身売買ブローカーは女性らに「中国でしばらくカネを稼げるようにしてやる」と騙して接近。 ...
北朝鮮製カツラの裏に隠された「少女搾取」ともうひとつの秘密
中朝国境の街である遼寧省丹東市で、北朝鮮が「ツケマツゲ」や「カツラ」などで外貨稼ぎをしていると今月6日の朝日新聞が報じた。これらの手工品は制裁対象ではないため、単価が安くても北朝鮮が頼らざるをえず、輸出額も前年比の2倍に伸びているという。しかし、こうした手工品の製造過程で、深刻な人権侵害が行われている疑惑がある。 少女たちの「やわらかい皮膚」 北朝鮮の外貨稼ぎ会社が中国企業からの発注によってツケマツゲやカツラ、そして衣類や造花などを製造していることは、本欄でも昨年の時点で報じ ...
金正恩命令をほったらかし我先に逃げ出す北朝鮮の人々
北朝鮮の金正恩党委員長が旗振り役となって進めている「革命の聖地」、三池淵(サムジヨン)の開発プロジェクト。国際社会の制裁で北朝鮮経済が苦境に立たされている中でも工事が進められている。 工事は主に朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の建設部隊と、突撃隊と呼ばれる半強制の建設ボランティアの手で進められているが、現場のブラックぶりが広く知れ渡るようになり、現場に行きたがらない人や、逃げ出す人が続出している。 金正恩氏のメンツのかかった事業をサボタージュすれば、最高指導者の権威に挑戦したとみなされ ...
「制裁ですべてが足りない」北朝鮮国内から悲鳴…食糧危機の懸念
国連の世界食糧計画(WFP)と食糧農業機関(FAO)は3日に発表した報告書「北朝鮮の食糧安全保障評価」で、「長期間の日照りと異常高温、頻繁な洪水、農業生産に必要な要素の制限」などが原因となり、北朝鮮の昨年の農業に著しい影響が出たとしている。 また、異常気象に加えて、国際社会の厳しい制裁により農業資材まで輸入ができなくなっていることが、北朝鮮の農業に悪影響を与えたということだ。報告書によると、肥料として使われるリン酸塩と炭酸カルシウムの昨年の供給量は、過去5年間の平均と比べてそ ...
韓流タレント「性犯罪スキャンダル」に北朝鮮国民も衝撃
韓国の公共放送KBSが、毎週日曜の夜に放送してきた人気バラエティ番組「1泊2日」。芸能人が韓国の各所を1泊2日で旅し、地元の人々と触れあう内容だ。 だが、今年の3月7日を最後に放送されなくなってしまった。出演者の一人、歌手のチョン・ジュニョンが女性との性行為を隠し撮りし、ネット上に流すなどして逮捕されたためだ。 この出来事が、北朝鮮国民にも衝撃を与えた。北朝鮮では韓流コンテンツの視聴は厳禁であり、発覚すれば拷問を受けた上に重罪に問われるが、それにもかかわらず人々は隠れて楽しむ ...
マンション崩壊で多数が下敷き…金正恩氏の「指示」もムダ
北朝鮮でまたもや建設中の建物が崩壊する事故が起き、多数の死傷者が発生した。 平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋によると、平壌市恩情(ウンジョン)区域の地境洞(チギョンドン)のマンション建設現場で、建物が崩れ多数の労働者が下敷きになり、3人が死亡し、多数の負傷者が発生した。 (参考記事:金正恩氏、日本を超えるタワーマンション建設…でもトイレ最悪で死者続出) 事故の原因は、労働者が食べ物欲しさにセメントと鉄筋を売り払い、規定通りに施工しなかったことだと情報筋は指 ...
北朝鮮が「長期的な弱体化」を宿命付けられた決定的な理由
昨年の北朝鮮の実際の兵力規模は105万人の水準であり、韓国国防省の発表をはじめとする既存の推計はやや過大評価ではないか、との指摘が専門家から出ている。 たしかに、北朝鮮軍は最近、人口減少や兵役忌避により人員確保に苦労しているとされており、無視できない指摘と言えそうだ。 (参考記事:北朝鮮女性を苦しめる「性上納」行為…軍では8割「経験あり」) 韓国国防研究院のタク・ソンハン責任研究員は、4月30日発表の「北朝鮮経済レビュー」(韓国開発研究院)に寄せたレポート「北朝鮮軍の実際の兵 ...