韓国の第1野党、自由韓国党。親米反北朝鮮を掲げる保守政党で、朴槿恵、李明博元大統領の政権与党(セヌリ党、ハンナラ党)だった。 現在はもちろん、左派の文在寅政権と鋭く対立しており、同政権が進める北朝鮮との対話にも批判的だ。 (参考記事:【写真】元人気女子アナが韓国政府を猛批判「北が敵じゃないって…」) そんな自由韓国党に対して、北朝鮮の国営メディアは厳しい批判を続けている。 (参考記事:【写真】文在寅批判の「美人過ぎる」野党議員…過去には「親日派」報道も) 例えば、朝鮮労働党機 ...

北朝鮮の人権問題を追及している民間団体が11日、北朝鮮国内で公開処刑が行われた場所、死亡者の遺体が集団埋葬された推定地、遺体の火葬場所などを示したマップを制作し、報告書を発表した。 韓国・ソウルに本部を置く「転換期正義ワーキンググループ(Transitional Justice Working Group=TJWG)」は、北朝鮮の政権が行っている人権侵害を記録することで、そのような行為をやめるよう警告すると同時に、将来的な加害者の法的処罰の可能性を高める目的で、このプロジェク ...

北朝鮮で利用されている携帯電話の数は、500万台とも600万台とも言われる。地域や階層による偏差はあるだろうが、概ね「一家に1台」普及していると言っても過言ではないだろう。 携帯電話に装備されているカメラを使って、映像、画像を撮ることも広く行われている。つまりは一種のホームビデオだが、当局はこれを取り締まる方針を示したと、平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋が伝えてきた。背景には、様々な映像に対して抱く当局の恐怖心がある。 (参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に ...

平壌市内を一望できる北朝鮮の観光名所、チュチェ思想塔。1982年の金日成主席生誕70年を記念して建てられたもので、70歳に365日をかけた2万5550個の花崗岩が使われている。 週末ともなれば、眺望を楽しみたいという人々が長蛇の列をなして入場を待つ。金正恩党委員長が政権の座について以降、市内にはプール、遊園地、レジャー施設、レストランなど家族連れで訪れるスポットが多く誕生した。それでもチュチェ思想塔の人気は不動なのだという。

国連安全保障理事会の制裁決議は、国連加盟国に対し、自国に派遣された北朝鮮労働者を今年末までに送還することを義務付けている。 大口派遣先の中国には、北朝鮮レストランの美人ウェイトレスや各種工場の労働者ら、最大で8万人の北朝鮮労働者が派遣されていたとされる。 (参考記事:美貌の北朝鮮ウェイトレス、ネットで人気爆発) 制裁決議が出た後も、北朝鮮労働者に比較的甘い態度を取り続けてきた中国だが、最近では本気で追い出しにかかっている模様だ。 北朝鮮事情に精通したデイリーNKの情報筋は、先 ...

1961年から1989年までベルリンを東西に分断していたベルリンの壁。社会主義体制を嫌い西ドイツに逃げようとする人を食い止めるべく建設されたが、完成後も壁を越えて西ベルリンに逃げようとする人は依然として存在した。 壁を越えようとした5000人のうち、国境警備隊に撃たれて亡くなった人の数は、確認されただけでも140人。実際はその何倍とも言われている。ドイツ統一後、責任者や命令に従って発砲した兵士の一部は起訴され、有罪判決を受けた。 それから30年。北朝鮮では未だにベルリンの壁と ...

北朝鮮当局が、覚せい剤など違法薬物の取り締まりをいっそう強化しているもようだ。 本欄でもすでに言及したが、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によれば、北朝鮮当局は違法薬物の取り締まりのためとして、列車で移動する人々に対し異例に厳しい検査体制を敷いているという。 (参考記事:一家全員、女子中学校までが…北朝鮮の薬物汚染「町内会の前にキメる主婦」) RFAの咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋は、「荷物を検査しても何も出てこないのを見ると、保安員(警察官)たちは着ている服 ...

北朝鮮の金正恩党委員長は2日、李雪主(リ・ソルチュ)夫人らとともに、軍人家族芸術サークル公演を鑑賞した。これを伝えた朝鮮中央通信の3日付の記事は、同行者の中に、革命化(再教育)のため強制労役に服しているとの説があった金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長が含まれていることを明らかにした。 韓国紙・朝鮮日報は5月31日、対米交渉を統括していた金英哲氏がハノイでの米朝首脳会談(2月)が決裂した責任を問われ「解任後、強制労役と思想教育を受けている」と報じていたが、同氏が健在で ...

北朝鮮北部の咸鏡北道(ハムギョンブクト)にある全巨里(チョンゴリ)教化所(刑務所)は、北朝鮮の拘禁施設の中でも虐待の横行に関する情報が広く知られている所だ。特に、中朝国境地帯と近いことから、脱北を試みて逮捕された人が多く収容されている。近年では女性の収容施設が拡張されており、口では説明できないような虐待が行われている。 この施設の中では相変わらず、虐待による犠牲者が続出しているもようだ。 咸鏡北道の情報筋は1日、デイリーNKの電話取材に対し、「教化所の受刑者の日程は、日中は伐 ...

韓国紙・朝鮮日報(日本語版)は29日、「軽空母、ステルス戦闘機…急速に進む日本の軍事大国化」と題した記事を掲載した。 同紙は「日本は既に軍事大国として評価されている。太平洋戦争時に空母を保有していたため、伝統的に海軍力が強い。日本は、長期的にはDDH4隻を全て軽空母に改造する計画だ」と指摘。また、「日本は、今後10年以内にF35戦闘機を計147機(F35Aが105機、F35Bが42機)運用するという立場だ。米国を除くと、世界で最も多くのF35ステルス戦闘機を保有することになる ...

「絶糧世帯」。前年の収穫が底をつき、食べ物がなくなった世帯を指す北朝鮮の用語だ。例年なら、5月末や6月初めにかけての「春窮期」の後に発生する現象だが、今年は4月に入ってから現れている。北朝鮮の国民生活の深刻さを表していると言えよう。 ただ、こうした状況がイコール「食糧危機」を意味しているかと言えば、この点については留保が必要だ。北朝鮮では配給制度の崩壊となし崩し的な市場経済化により、貧富の格差が拡大。その日の糧を「市場で買うための現金収入」に窮し、売春や出稼ぎ(脱北)に頼らざ ...

今月21日、北朝鮮の鉱山でダンプトラックが坂道を逆走する事故が起きた。複数の労働者が巻き込まれて重傷を負ったが、適切な治療が受けられずにいる。現地のデイリーNK内部情報筋によると、事故が起きたのは、咸鏡南道(ハムギョンナムド)端川(タンチョン)市にある北朝鮮最大の亜鉛の産地、検徳(コムドク)鉱山だ。 坂の上に停められていたダンプトラックがブひとりでに逆走を始め、夜間作業を終えたばかりの鉱山労働者の列に突っ込んだ。きちんとブレーキがかけられておらず、車止めをかませていなかったの ...

1980年代以前の北朝鮮は、非常に犯罪の少ない国だったと言われている。勤め先でもらえる月給が少ない代わりに、住宅から食料品に至るまでほとんどのものを国が無料、または安価に配給し、「貧しくとも生きていける皆が平等」な国だったからだ。もちろん、特権層は存在したのだが。 ところが、1990年代後半の未曾有の食糧危機「苦難の行軍」に前後して配給システムが崩壊し、餓死者が続出した。生きるために市場で商売する者もいれば、犯罪に走る者もいた。極度に悪化した治安対策として金正日総書記は「犯罪 ...

北朝鮮では、軍内部での女性に対する性暴力が後を絶たない。金正恩党委員長も軍における性暴力の根絶を指示しているが、状況が改善する気配はない。そんな中、軍では被害に遭った女性兵士の脱走が相次いでいるとされる。 平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋は、3ヶ月ほど前に道内の平原(ピョンウォン)に駐屯する教導旅団から3人の女性兵士が脱走したが、最近になって逮捕されたと伝えた。 (参考記事:ひとりで女性兵士30人を暴行した北朝鮮軍の中隊長) 連行され取り調べを受けた3人は ...

米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、中国の公安当局は今月の初め頃、中朝国境地帯にある長白朝鮮族自治県で北朝鮮の覚せい剤密輸組織を一網打尽にした。そして公安当局の調査により、密輸組織メンバーが北朝鮮の国家保衛省の要員たちであったことが明らかとなり、両国間に緊張が走っているという。 国家保衛省は、拷問や公開処刑などを行いながら、金正恩党委員長の恐怖政治を支える秘密警察である。 (参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…) 金正恩氏の「親衛隊」とも ...

米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、米下院歳出委員会は20日までに公表した2020年度の予算案で、北朝鮮により不当に抑留された自国民の関連費用を、米政府が支出できないよう措置を講じたという。 これは、北朝鮮がスパイ容疑で抑留した米国の大学生、オットー・ワームビアさんを2017年に昏睡状態のまま釈放した際、米政府に200万ドルの医療費支払を要求したことに端を発したものだ。 ワームビアさんは帰国後に間もなく死亡。米ワシントンDCの連邦地方裁判所は昨年12月24日、 ...