北朝鮮当局は、首都・平壌の市民に対する食糧配給が今年3月を最後に止まってしまったことを重く見て、様々な対策に乗り出している。最も優遇されている平壌市民ですらこの有様ということは、地方の状況は推して知るべしだろう。 (参考記事:金正恩が焦る平壌の食糧難…解決策は「市民追放」) 一般住民のみならず、平壌市党(朝鮮労働党平壌市委員会)、市内にある政府機関に勤める幹部に対する食糧配給も、3ヶ月前から途絶えていると、米政府系ラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じている。 平壌の情報筋に ...

「親愛なる指導者、金正日同志は1942年2月16日に白頭山密営でお生まれになった」 これが、北朝鮮の定めた金正日総書記の公式の生い立ちだ。しかし、これは「白頭の血統」の正統性を高めるため、後に創作されたものと言われている。 金正日氏の出生については様々な説があるが、生まれたのは1941年2月16日で、場所は旧ソ連(現ロシア)のハバロフスク近郊のビャーツコエ、ウラジオストクとウスリースクの中間にあるラズドリノエ、ウラジオストク郊外のオケアンスカヤなどと言われている。ちなみにオケ ...

韓国消防庁の資料によると、同国では2019年の時点で、全国219の消防署で、5万6647人が消防士、救急隊員として勤務している。その数は、年間1700人のペースで2022年まで増員が続く。 一方の北朝鮮では、消防署の数は120、人員は消防士が3000〜4000人程度だ。人口は韓国の約半分だが、それを考えても非常に少ない。その穴を埋めるのは大規模な企業所が独自に設置した産業消防隊と、村ごとに設置された群衆自衛消防隊――日本で言うところの消防団だが、人員や装備の不足で、火災に対応 ...

韓国の脱北者団体が金正恩体制を非難するビラを北へ向けて飛ばし、韓国政府がこれを容認してきたことに対し、北朝鮮当局は南北共同連絡事務所を爆破するなど強硬な姿勢を示している。 しかしそのせいで、韓国からの「対北ビラ」について何も知らなかった北朝鮮国民までもが「いったい何が書いてあるんだ!?」と興味津々になっていると、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じている。 きっかけは今月、朝鮮労働党機関紙の労働新聞にデカデカと掲載された、金正恩党委員長の妹・金与正(キム・ヨジョン ...

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の妹・金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長が激しく非難した、韓国在住の脱北者が自国に向けて飛ばした、金正恩党委員長を非難するビラ。 実はこのビラ、あまり遠くまで飛んでいないとの主張が以前からある。 2014年に当時の与党・セヌリ党(現未来統合党)の議員、北朝鮮人権運動を行ってきた河泰慶(ハ・テギョン)氏は、脱北者団体の自由北韓運動連合が風船に入れて飛ばしたビラの半分以上が韓国国内で拾われたと述べ、「(同団体は)北朝鮮まで飛ばないことを知りながら撒 ...

北朝鮮は16日午後、2018年に行われた南北首脳会談後に建てられた南北交流の象徴とも言うべき、南北共同連絡事務所を爆破した。 それに前後して、北朝鮮各地では脱北者を糾弾する大会や学習会などが開かれているが、同時に国営メディアも、大々的な反脱北者、反韓国キャンペーンを繰り広げられている。 (参考記事:北朝鮮国民は「脱北者非難」に同調せず…国内引き締めが逆効果) 北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は18日、「裏切り者どもには無慈悲な懲罰のみが下されるだろう」というタイトルで、16 ...

北朝鮮には「革命化」という処分がある。処分とは言っても、刑法に明記された刑罰ではない。 何らかの過ちを犯した幹部の職責を解き、地方の協同農場や炭鉱に送り込み、辛い肉体労働をさせることで、朝鮮労働党や首領(金正恩党委員長)に対する忠誠心を高めるという一種の思想教育だ。 (参考記事:側近「激ヤセ写真」に見る金正恩式「再教育」の恐怖) この革命化は、トップクラスの幹部に対しても下される。例えば、現在は最高人民会議常任委員長のポストにある崔龍海(チェ・リョンヘ)氏は2015年、咸鏡南 ...

韓国青瓦台(大統領府)の尹道漢(ユン・ドハン)国民疎通首席秘書官は17日の会見で、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の妹・金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長が発表した談話について、「趣旨をまったく理解できないし、ひどく無礼な語調でけなしたのは非常識な行為だ」と強く批判。また、「これまで南北首脳間で築いてきた信頼を根本から損なうもので、北側のこうした分別をわきまえない言動をわれわれとしては辛抱しないということを明確に警告する」と述べた。 北朝鮮から相当なことを言われても、北への「 ...

北朝鮮が、金正恩体制を非難するビラを北に向けて散布した韓国の脱北者団体と、それを許容した文在寅政権への強硬姿勢を強める中、北朝鮮各地では国民に脱北者への憎悪を植え付けるための講演会が開かれている。 両江道(リャンガンド)の現地情報筋が韓国デイリーNKに伝えたところでは、「当局から派遣されてきた講師は何人かの(脱北者の)個人名まで挙げながら『人民の名において必ずや処断(処刑)する』などと、驚くべきことを言っていた」という。 また情報筋によると、「こうした発言を聞いた住民たちの間 ...

北朝鮮は16日午後、開城工業団地内にある南北共同連絡事務所を爆破したもようだ。 韓国メディアが韓国軍消息筋などを引用して伝えたところによると、開城工業団地で同日午後2時49分頃、爆音が鳴り響くとともに煙が上がっていることが確認されたという。 北朝鮮は最近、金正恩体制を非難するビラを北に向けて散布した韓国の脱北者団体と、それを許容した文在寅政権を激しく非難。 金正恩朝鮮労働党委員長の妹・金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長は13日の談話で、ビラ散布への報復として南北共同連絡事務 ...

新型コロナウイルスが猛威を振るった今年、インターネットで視聴する動画配信サービスの加入者が増えていると伝えられている。それらをまとめて管理するアップル社のApple TV、AmazonのFire TVも人気だが、利用するのに必要なのはセットトップボックスと呼ばれる機械だ。 同様のサービスが、北朝鮮にも存在する。 2016年8月16日の国営朝鮮中央テレビは、マンバン情報技術普及所が開発した「ネットテレビ多媒体閲覧機・マンバン」という動画配信サービスを紹介した。 北朝鮮国内だけで ...

北朝鮮当局は先月、新型コロナウイルスの感染拡大を防止し、さらには農村支援戦闘の妨げにならないように、市場の営業時間を短縮する措置を取った。両江道(リャンガンド)では道内の市場がすべて閉鎖されたが、これに反発する多くの商人が、抗議活動を起こした。 これに恐れをなした当局は、市場閉鎖の方針を撤回したが、両江道の東隣の咸鏡北道(ハムギョンブクト)でも抗議活動が起きていたと、同道の幹部が米政府系のラジオ・フリー・アジアに語った。 (参考記事:コロナ対策の市場閉鎖に北朝鮮国民が猛反発「 ...

北朝鮮が、金正恩体制を非難するビラを北に向けて散布した韓国の脱北者団体と、それを許容した文在寅政権への強硬姿勢を強めている。文在寅政権は、さっそくビラ散布を取り締まる姿勢を示すなど腰砕けの様相だが、北朝鮮がそれほど神経質になるビラとはどんなものなのか。 最近、脱北者団体・自由北韓運動連合が北に向けて飛ばしたビラには、北朝鮮の一般国民が決して知ることのできない金一族の「秘密」が書かれている。 ビラは、金正恩党委員長には異母兄の金正男(キム・ジョンナム)氏がおり、同氏は「浮気者の ...

今月7日に行われた北朝鮮の朝鮮労働党中央委員会第7期第13回政治局会議。金正恩党委員長は、首都市民の生活保障において早急に解決すべき問題を具体的に指摘し、会議では、平壌市民の生活における問題を解決するための重要問題が討議されたと、国営の朝鮮中央通信が伝えている。 (参考記事:化学工業の強化などを討議…北朝鮮で党政治局会議) それもそのはず、1990年代後半の大飢饉「苦難の行軍」の時でさえ行われていた平壌市民に対する食糧配給が、このところ長期間にわたり止まっているというのだ。 ...

巨大な兵力を抱える北朝鮮の朝鮮人民軍は、周辺国に圧迫感を与えるイメージとは異なり、その内実はかなり杜撰だ。 食糧や生活必需品の補給を、もはやまともに機能していない計画経済システムに頼っているため、末端の兵士たちは常に腹をすかせている。家族からの差し入れが得られない者は、栄養失調にかかるほどだ。 僻地の部隊では軍官(将校)までもが耐乏生活を余儀なくされる。 (参考記事:燃料がなく落ち葉を…北朝鮮軍人の「貧乏トーク」に国民もショック) そんな中でも例外と言えたのが、国境警備隊だ。 ...

咸鏡北道(ハムギョンブクト)在住の情報筋が韓国デイリーNKに伝えた話しによれば、「今月初め、清津(チョンジン)市をはじめとする道内の社会安全部(警察)幹部らを対象に、南朝鮮(韓国)からの敵宣物の危険性に関する講演が行われた。講演では敵宣物によって思想が変質し、南朝鮮への憧れを露骨に表現し、国家を非難したある男性を処刑したとの言及があった」という。 ここで言う「敵宣物」とは、韓国の脱北者団体が北へ向けて飛ばしている金正恩体制非難のビラや、同様のコンテンツが記録されたメモリカード ...